※本記事は、武蔵野大学様からの情報提供で作成しております。

武蔵野大学工学部建築デザイン学科(東京都西東京市、学長:西本 照真)の太田 裕通講師と学生16名(大学院生6名、学部4年生10名)は、2022年に過疎地域※に指定された群馬県みどり市大間々町にある遊休不動産(空き家2棟、駐車場、庭を含む一帯約450平米)を活用して自治による「私設公園」をつくるプロジェクト「わがままパーク・プロジェクト」のコラボレーションデザインを開始します。2025年4月より地元の子どもたちを主役としたワークショップをみどり市大間々町で開催し、子どもたちの発想・アイデアを元にしたパークデザインに着手します。完成は2025年11月を予定しています。

※過疎地域:人口の著しい減少に伴って地域社会における活力が低下し、生産機能及び生活環境の整備等が他の地域に比較して低位にある地域(過疎地域持続的発展の支援に関する特別措置法より)

 

【本件のポイント】

● 建築デザイン学科の太田 裕通講師と学生16名が過疎地域に指定された「群馬県みどり市大間々町」の遊休不動産を活用し、地元の子どもたちのアイデアをもとに私設公園づくりを開始

● 4月より地元の子どもたちを主役とした活用案デザイン・ワークショップを開催し、11月にオープンを目指す

● 地方創生として遊休不動産活用のモデルケースになると同時に、未来を担う子どもたちに「自分たちがまちの未来をつくる」ことを身体で感じ取ってもらう経験を提供する

 

【「わがままパーク・プロジェクト」について】

本活動は、2022年4月に過疎地域に指定された群馬県みどり市大間々町にある20年以上空き家であった遊休不動産(空き家2棟、駐車場、庭を含む一帯約450平米)を、自治による「私設公園」として生まれ変わらせるプロジェクトです。みどり市では2022年から既存の遊休不動産や人的資源を活用し、地域の価値向上を目指す「リノベーションまちづくり」の取り組みがスタートし、2024年6月には、実践的なまちづくり手法を学ぶ「リノベーションスクール」が実施されました。

学生は周辺住民への聞き込みから得た「遊べる場所・気軽に集まれる場所がない」という声をもとに私設公園に見立てたプランを作成、遊休不動産のオーナーと周辺住民に向けた公開プレゼンを行いました。これを機に敷地使用の快諾を得て、2024年7月より敷地内の整備をスタート。2025年4月からは、地元の子どもたちを主役とした活用案デザイン・ワークショップを開催し、子どもたちのアイデアを元にしたパークデザインに着手します。

実施場所

〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々925-1

実施主体

わがままパーク・プロジェクト

実施・協力体制

「わがままパーク」のプロジェクトメンバー8名(内地元住民5名)/武蔵野大学太田裕通研究室(太田 裕通講師、学生16名)/地元の子どもたち10〜20名/ままよしプロジェクト(親子コミュニティ)/みどり市/合同会社本庄デパートメント/株式会社リノベリング

実施期間

2025年4月~

 

【今後のスケジュール(予定)】

日程

内容

4/26(土)

第1回子どもデザイン・ワークショップ@大間々

5/10(土)

第2回子どもデザイン・ワークショップ@大間々

6/7(土)

第3回子どもデザイン・ワークショップ@大間々

7/5(土)

第4回子どもデザイン・ワークショップ@大間々

7/26(土)

大間々の子どもたちが武蔵野大学を見学

8/1(金)~8/3(日)

大間々祇園祭で成果発表

8月〜10月

施工ワークショップ予定

11/29(土)

オープン予定

※ワークショップの開催場所は群馬県みどり市大間々町の「わがままパーク」を予定しています

※取材をご希望の方は広報課へご連絡ください

 学校法人武蔵野大学 経営企画部 広報課 Mail: kouhou@musashino-u.ac.jp

 

【コメント】

■工学部建築デザイン学科 太田 裕通講師

太田研究室では「内から育む建築・環境デザイン」をテーマに研究と実践に取り組んでいます。「わがままパーク・プロジェクト」では地域の皆さんや地元の子どもたちの想いを紡ぎ、遊休不動産を活用したコモン空間を一緒にデザインしたいと考えています。学生たちにとっても日頃の設計演習で培ったスキルを実社会の課題に対して活かす貴重な機会です。大間々の未来の幸せをカタチにするため、研究室全員で頑張りたいと思います。

 

■工学部建築デザイン学科3年生 高橋 葵子さん(太田研究室所属)

「わがままパーク」プロジェクトに参加できることに大きな期待と意欲を感じています。実際に子どもたちの生の声を聞き、一緒に形を生み出していくプロセスに携われることにワクワクしています。子どもたちの自由な発想から生まれる公園づくりは、地域の活性化だけでなく、未来を担う子どもたちが「自分たちがまちをつくる」という経験ができる貴重な機会です。子ども達に寄り添い最大限にアイデアを引き出しながら、地域や子どもたちにとって価値ある場を創り出していけるよう取り組んでいきたいと思います。

 

■「わがままパーク」プロジェクトメンバー代表 伊藤 浩士氏(リノベーションスクール@みどり市 受講生) さん

人口減の未来が見えている街において、これからのまちづかいをそこに住まう人や訪れる人と考えて、その街を想う当事者・主体者が増えていくことが重要だと考えています。一方で、単にアイデアを出すだけで「こうだったらいいねー」「そうだねー」で終わるのはもったいない。「わがままパーク・プロジェクト」では、太田研究室のみなさんとアイデアを形にすることにこだわり、子どもたちが「生み出す経験」を得られることを大切に進めていきます。

 

【武蔵野大学について】

武蔵野大学 武蔵野キャンパス

1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し13学部21学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設2024年には世界初のウェルビーイング学部を開設。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。

武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/

 

【関連リンク】

■工学部 建築デザイン学科:

https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/architecture/

■武蔵野大学太田研究室HP:https://otalab.info/

■わがままパーク Instagram:https://www.instagram.com/wagamamapark/