最近では、街中でSDGsという言葉が飛び交うようになりました。

SDGsの取り組みを促進させるSDGsトレインなどの出現もみられます。

しかし、一体SDGsとはなんなのでしょうか。

「社会にいいこと」というイメージはあるけど、具体的に私たちは何ができるのでしょうか。

このコラムでSDGsについての理解を深め、私たちにできることを考えるきっかけにしていただけますと幸いです。

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SDGsとは何か

SDGsとは、2015年の9月の国連サミットでの「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標です。

「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称として知られています。

※国連サミットとは
ニューヨークの国連本部において2015年9月に開かれた、環境問題と持続可能な開発に関する国連主催の国際会議

しかし、なぜSDGsという言葉が生まれたのでしょうか。

サステナブルとSDGsの違いとは?意味や関連ワードとの違いを解説


SDGsが生まれた背景

SDGsの背景となったMDGs

SDGsは、2000年にスタートしたミレニアム開発目標(MDGs)の後継となる目標です。

つまり、SDGsが生まれた背景にはミレニアム開発目標(MDSs)の存在があります。

MDGsは、人間の尊厳を奪う貧困へのグローバルな取り組みとして2000年に始まった目標です。

さらに具体的には、極度の貧困と飢餓への対策、致命的な病気予防、すべての子どもへの初等教育普及を始めとする開発優先課題に関し、普遍的な合意に基づく測定可能な目標を定めました。

MDGsの成果と残された課題

・10 億人以上が極度の貧困を脱した

・子どもの死亡率が半分以下に減少した

・学校に通えない子どもの数が半分以下に減少した

・エイズの感染件数が40%近く減少した

以上のようにMDGsは、課題解決の第一歩を私たちに踏み出させる役目を果たしました。

しかし、依然として世界の課題は解決されたわけではありません。

それを踏まえ、「誰一人取り残さない」をテーマに、新しく設定されたのがSDGsです。

飢餓とは?世界と日本の現状やSDGsとの関係、私たちができること


SDGs 17の目標

そして、SDGsは、17のゴールをもとに構成されています。

≫貧困問題とは?定義や日本と世界の関連する問題10選、取り組む企業を紹介


私たちができること

SDGsが生まれた背景にMDGsの存在があることや、17の目標が存在することは、検索をすることで知ることができます。

しかし、どれも大きくて抽象的な解決策ばかりで、自分にできることは結局何なのだろうかと悩んだことはないでしょうか。

今回は、誰にでもできる形でSDGsに貢献する方法をいくつかご紹介します。

SNSで発信する

当然のことですが、TwitterやInstagram、Facebookなどの使用にはお金がかかりません。

その上、簡単に自分の考えたことを多くの人に伝えることができます。

≫あなたが感じているのは「SDGs疲れ」かも知れません。

誰かと議論してみる

あなたが誰かにSDGsのことを発信し、議論していくことで、周りの行動や意識が変わるかもしれません。

話す内容は、何でも大丈夫です。

もしかするとあなたの家族や友人は、SDGsという存在すら知らないかもしれません。

SDGsに関連した商品を買う

これは、意外と身近なところで可能です。

例えば、みなさん1度は食べたことがあるであろうポテトチップスは、2020年9月に「プラスチック資源循環の推進目標」を設定しています。

具体的な内容は

①2030年までに石油からつくられるプラスチックを使用した包装容器を50%削減(2018年比)

②2050年までに包装容器に使用する素材を「100%環境配慮型素材」へ転換する

というものです。

この取り組みは、SDGs17の目標のうち、

12 つくる責任つかう責任

13 気候変動に具体的な対策を

14 海の豊かさを守ろう

に貢献していると言えます。

海洋プラスチック問題とは?海洋汚染やごみ問題と私たちにできること
ごみ問題とは?このままだとどうなる?現状や問題点、企業の取り組みを解説

≫SDGsに取り組む企業10選~ベンチャーから大企業まで~
≫貧困問題に取り組む企業10選~ベンチャー企業を中心にご紹介~
≫社会問題に取り組む企業10選~ベンチャー企業から大企業、財団まで~

まとめ

以上のように、SDGsは社会がより良くなっていくために必要な目標です。

また、世界においてもSDGsが浸透しつつあります。

世界規模で設定されている大きな目標であるがゆえに、どうしても抽象的になってしまったり、自分とは遠い存在になってしまいがちな面もあります。

その一方で、その取り組みは意外と知らないだけで身近に存在しているかもしれません。

SDGsに関心を持ったこの機会に、自分にできることは何かを考え、実行してみてはいかがでしょうか。


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