日本の、独自の進化を遂げた多様な生物種で溢れています。
しかし、人間の活動や自然環境の変化により、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
本記事では、日本の絶滅危惧種について詳しく解説します。
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目次
絶滅危惧種とは?
絶滅危惧種とは、その名の通り、絶滅の危機に瀕する生物のことです。
現在、世界には3,000万かそれ以上の種類の生物が存在します。
しかし、その約27%もの種類の生物が絶滅の危機に瀕しています。
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日本の絶滅危惧種一覧
日本の哺乳類と鳥類の中で、特に絶滅が危惧されている種類は以下の通りです。
- エラブオオコウモリ
- ツシマヤマネコ
- イリオモテヤマネコ
- ノグチゲラ
- ヤンバルクイナ
- アカガシラカラスバト
- カンムリワシ
- コウノトリ
- トキ
- エトピリカ
- シマフクロウ
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
エラブオオコウモリ
エラブオオコウモリは鹿児島県の口永良部島、宝島、中之島、平島、悪石島に生息しているオオコウモリの仲間です。
1973年と1975年には国の天然記念物にも登録されています。
ツシマヤマネコ
ツシマヤマネコは、長崎県対馬だけに生息しているヤマネコです。
東南アジアに生息しているベンガルヤマネコと近い特徴を持っていますが、異なる種として認識されています。
イリオモテヤマネコ
イリオモテヤマネコは、沖縄県の西表島に生息しているネコの仲間です。
世界的に見ても分布している範囲が最も狭いネコとしても知られています。
ノグチゲラ
ノグチゲラは、沖縄県の北部の山林である”ヤンバルの森”にのみ生息するキツツキの仲間です。
日本固有の貴重なキツツキとして、1977年には国の特別天然記念物にも指定されています。
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナは、沖縄県の北部の山林である”ヤンバルの森”にのみ生息する鳥です。
1981年に初めて発見されたという歴史の短い種ですが、マングースの減少や野生化した犬猫による食害などによって数を大きく減らしました。
アカガシラカラスバト
アカガシラカラスバトは、小笠原諸島と火山列島(聟島、父島、兄島、弟島、西島、母島、向島、姉島、妹島、北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)にのみ生息するカラスバトの一種です。
生息域に天敵がいなかったことから人間に対しても無警戒であることでも知られていますが、その影響から捕獲や野生化したネコによる食害などによって個体数を減らしています。
カンムリワシ
カンムリワシは、沖縄県の八重山諸島に生息する熱帯性猛禽類です。
カンムリワシの仲間は南アジアに幅広く生息していますが、カンムリワシは八重山諸島の固有種となっています。
コウノトリ
コウノトリは、繁殖中や越冬期間に日本全土に分布する大型の鳥です。
日本では江戸時代から日本各地で繁殖していたというデータがありますが、詳しい生態については分かっていないことも多いです。
トキ
トキは、新潟県佐渡島や中国の一部に生息する鳥です。
江戸時代には日本全国で生息していましたが、急激に数を減らしました。
エトピリカ
エトピリカは、北海道や北太平洋の亜寒帯に生息する鳥です。
以前は数多くの繁殖地が確認されましたが、確実に繁殖されることが確認されているのはユルリ島、モユルリ島のみとなっています。
シマフクロウ
シマフクロウは、北海道や国後島、ロシア沿岸、サハリンなどに生息する大型のフクロウです。
平成29年度の調査では165羽ほどしか観測されていません。
日本の絶滅種一覧
日本で絶滅した生物の一覧は以下の通りです。
- ニホンオオカミ
- ニホンカワウソ
- オガサワラガビチョウ
- カンムリツクシガモ
- ミナミイトヨ
- カドタメクラチビゴミムシ
それぞれの種について、以下で詳しく解説します。
ニホンオオカミ
ニホンオオカミは、本州・四国・九州に生息していたイヌ科の生物です。
1905年1月に奈良県で捕獲されたニホンオオカミのオスを最後に生息している情報がないため、絶滅したと考えられています。
ニホンカワウソ
ニホンカワウソには、本州以南に生息していた種類と北海道に生息していた種類の2種類が生息していましたが、どちらも絶滅したと言われています。
どちらの種も毛皮目的で人間によって乱獲されたことが主な原因となっています。
オガサワラガビチョウ
オガサワラガビチョウは、小笠原諸島にのみ生息していたトリです。
1828年に4匹の個体が採取されただけとなっているため、すでに絶滅していると判定されています。
カンムリツクシガモ
カンムリツクシガモは、日本では北海道に生息していたカモの仲間です。
1916年に朝鮮半島の釜山で採取された標本が最後に生存が不明となっており、生態に関する情報が少ないことから詳細については判明していません。
ミナミイトヨ
ミナミイトヨは、京都府と兵庫県にのみ生息が記録されているトゲウオの一種です。
1960年に記録されたのが最後となり、その後の生息情報は皆無であるため絶滅したと言われています。
カドタメクラチビゴミムシ
カドタメクラチビゴミムシは、高知県の大内洞でのみ生息が確認されたゴミムシの仲間です。
2010年代に大内洞跡地にて40年ぶりに発見されましたが、現在は絶滅したと考えられています。
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まとめ
エラブオオコウモリからシマフクロウまで、これら絶滅危惧種は日本固有の貴重な自然遺産です。
また、ニホンオオカミやニホンカワウソなど、すでに失われてしまった種について学ぶことは、私たちに環境保護の重要性を改めて認識させます。
それぞれの行動が、地球上の生命の未来に大きな影響を与えることを忘れずに、今日からできることを始めましょう。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。