今まで明るみに出なかったセクハラや性被害などが#MeToo運動によって告発される運動が世界中で広がりを見せています。

本記事では、#MeToo運動の概要や具体例、その他の告発運動について詳しく解説します。

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#MeToo運動(ミートゥー運動)とは?

#MeToo運動とは、今まで公表できなかったセクハラやパワハラ、性的被害などを「#MeToo」というハッシュタグとともにSNSに投稿することで、被害を公表する運動です。

「MeToo」という言葉には”私も”という意味があるように、芸能人や著名人などの影響力のある人物が#MeToo運動に参加することで、一般人も声を上げやすい環境づくりに効果を発揮しています。


#MeToo運動(ミートゥー運動)のきっかけ

#MeToo運動は2017年ごろに始まったと言われており、諸説はあるものの創始者はタラナ・バークだと言われています。

参照:国立国会図書館「レファレンス協同データーベース

その後、アメリカでは女優・歌手であるアリッサ・ミラノ氏が#MeToo運動のハッシュタグをつけてX(旧Twitter)に投稿したことや、運動によってアメリカの大物プロデューサーの性暴力・セクハラが明るみになり、禁錮16年が言い渡されたなど、アメリカを中心に世界中に広まっていきました。


世界で起こった#MeToo運動

ここでは、日本と韓国で起こった#MeToo運動の具体例について紹介します。

日本の#MeToo運動

日本での代表的な#MeToo運動として挙げられるのは、2017年にジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏から受けた性暴力被害を訴える手記を出版したことです。

当時の日本では#MeToo運動はあまり知られていませんでしたが、伊藤詩織さんの運動によって日本でも広く知られるようになりました。

とはいえ、日本での#MeToo運動は消極的なものが多く、トレンドを発信するメディアにおいても積極的に扱うコンテンツは世界的に比べると少ない印象を受けます。

参照:男女共同参画局「「共同参画」2020年3・4月号)

韓国の#MeToo運動

韓国の#MeToo運動の中でも代表的な運動は、学校内性暴力を告発した「スクールMeToo」でした。

スクールMeTooは、SNSで学校内性暴力について生徒が告発するという小さなコミュニティでの運動でしたが、次第に全国の学校における学校内性暴力がSNSに投稿されるようになったのです。

その結果、スクールMeTooが活発に行われた2018年における韓国国内で、もっともリツイートされた社会分野のハッシュタグとなりました。

参照:大月書店「学校の垣根を越えた声、スクールMeToo(ハッシュタグだけじゃ始まらない)


#MeToo運動以外の告発運動

#MeToo運動以外の告発運動には、以下のようなものがあります。

  • Time’s Up
  • SayHerName
  • HeForShe

それぞれの告発運動について、以下で詳しく解説します。

Time’s Up

「Time’s Up」には、”時間切れ”や”もう終わりにしよう”という意味があり、アメリカで始まったセクシャルハラスメントを告発する運動です。

Time’s Upの名前には、”セクハラ被害に遭った女性が口を閉ざす時代は終わった”という意味が込められています。

SayHerName

SayHerNameとは、アメリカ警察の不当な差別によって暴力や発砲を受けて亡くなった黒人女性のことを忘れないようにするための運動です。

女性被害者たちを追悼する会「Say Her Name」(彼女の名を広めよう)」や「セイ・ハー・ネーム 母親ネットワーク(Say Her Name Mother’s Network)」などが設立されています。

参照:EQUILIBRIUM「新しいZINE『CHIME』の#SayHerNameで語られた物語 — 警察による暴力の犠牲となった黒人の女性たちについて紹介するグッチ ポッドキャストの新エピソード、書き起こし

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HeForShe

HeForSheとは、ジェンダーの平等のための運動を指します。

国連女性機関(UN Women)はジェンダー平等には男性の関与が不可欠と考え、UN Womenの親善大使であるエマ・ワトソンさんは”ジェンダー平等は男性の問題でもある。”とスピーチしたことでも話題となりました。

参照:男女共同参画局「国連女性機関(UN Women)「HeForShe(ヒーフォーシー)キャンペーン」

まとめ

本記事では、#MeToo運動の概要や具体例、その他の告発運動について詳しく解説しました。

近年日本でもセクハラやパワハラ、性被害などの告発運動が活発となっていますが、情報の真偽を確かめる必要があることも難しいポイントと言えるでしょう。

ぜひ本記事を参考に#MeToo運動を知るところから始めてみてください。

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