この記事のまとめ
引きこもりとは、学校・会社・友人との社会的活動に参加せず、6ヶ月以上自宅にとどまり続ける状態(厚生労働省定義)。若年層だけでなく高齢者にも広がり「8050問題」として深刻化。完璧主義・自己肯定感の低さ・精神疾患などが原因として挙げられる。早期の支援機関への相談が長期化を防ぐカギ。
昨今の日本では、若年層の引きこもりだけではなく、高齢者の引きこもりの問題も深刻化しており、長期にわたって引きこもりになってしまうケースも増えています。
しかし、引きこもりの家族ができることや再就職に向けてできる対処法などを知らないという方も多いため、なかなか脱出することができないことも多いのです。
そこで本記事では、引きこもりの定義や特徴、原因、対処法などについて詳しく解説します。
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引きこもりとは?定義を解説
引きこもりとは、学校や会社、友人との交流などの社会的活動に参加せずに、6ヶ月以上の期間にわたり自宅にとどまり続けている状態のことを指します。
引きこもりの定義に”なぜ引きこもりになってしまったのか”という要因は関係なく、対人関係が要因でも、精神障害が要因でも、いずれの場合でも引きこもりとして定義されています。
また、同じ引きこもりでも状態はさまざまで、まったく自宅から出られない方もいれば、コンビニや図書館などの他者と関わらない場所であれば出かけることができる状態の方もいます。
参考:厚生労働省「「ひきこもり」の定義など」
引きこもり・ニート・フリーターの違い
| 状態 | 定義 | 社会的活動 | 就労状況 |
|---|---|---|---|
| 引きこもり | 6ヶ月以上自宅にとどまり続ける | なし | なし |
| ニート | 就労も就学も家事もしない(主に15〜34歳) | あり | なし |
| フリーター | アルバイト等で生計を立てる | あり | 非正規 |
引きこもりとニートの最大の違いは、社会的活動に参加するか否かです。引きこもりは6ヶ月以上の期間にわたり社会的活動に参加していない人のことを指しますが、ニートは社会活動への参加はあるものの、働いていないもしくは働く意思のない人を指します。
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引きこもりの期間
引きこもりとして定義される期間は6ヶ月以上ですが、実際には数年・数十年にわたって長期化するケースも少なくありません。こども家庭庁が実施した調査によると、引きこもりの多くは3年以上継続しており、長期化しやすい傾向があることがわかっています。
引きこもりの高齢化(8050問題)
高齢化社会が進行している現代の日本において、80代の親が50代の子どもの生活を支えるために経済的・精神的な負担を負ってしまう「8050問題」が深刻化しています。20代の頃から引きこもりが続いてしまうケースもあれば、コロナなどで収入が減ってしまったことでそのまま引きこもりになるというケースもあります。
引きこもりになりやすい人の特徴
- 完璧主義者
- 自己肯定感が低い
- 内向的
- 極端に周囲の目を気にする
完璧主義者
引きこもりは”だらしない人”というイメージを持たれがちですが、実は完璧主義者の人ほど引きこもりになりやすい傾向にあります。何事も完璧にこなさないと気が済まないため、失敗してしまったときに強い責任感やプレッシャーを感じ、結果として引きこもりになってしまいます。
自己肯定感が低い
自己肯定感の低い方は「自分がいなくても問題ない」と自分を否定してしまうことが多く、引きこもりになりやすいです。
内向的
自分の感情を伝えることが苦手だったり、人と関わることが苦手で内向的な方も多いです。人との関わりが苦手なことが原因で対人恐怖症になり、そのまま引きこもりになってしまうケースも多く見られます。
極端に周囲の目を気にする
他人からの評価を極端に気にする人は、評価が低くなると強いストレスを感じます。そのようなストレスを感じ続けると、次第に周囲の目が気にならないところで過ごすようになり、引きこもりになってしまうことがあります。
引きこもりの原因
- 自信の喪失
- 精神疾患
- 対人関係への苦手意識
自信の喪失
仕事での失敗や他人から低い評価をされたときに自信を失ってしまうことが原因で引きこもりになるケースがあります。自信の喪失は年齢を重ねるごとにダメージが大きいと言われており、高齢者の引きこもりの主な原因としても知られています。
精神疾患
うつ病やパニック障害などの精神疾患を患っている方は、自分の身を守ろうとして引きこもりになるケースも多いです。医師から精神疾患の診断を受けていない場合でも、イライラしやすい方や極端に人に頼れないなどの症状が見られる場合は注意しましょう。
対人関係への苦手意識
学生時代のいじめや親との関わり、就職後の人間関係などで苦手意識が根付いてしまうと、それが原因で引きこもりになるケースもあります。
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引きこもりの対処方法
家族以外との関わりを増やす
引きこもりから脱出するためには、家族以外との関わりを増やすことが大切です。電話やチャットでのコミュニケーションを取ることや、専門家にカウンセリングを依頼するなどで、家族以外との関わりを増やしましょう。
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小さな目標を立てる
いきなり引きこもりから脱出することは難しいため、まずは小さな目標を立てて一つずつこなしていきましょう。近所を散歩する、友達とチャットするなど、少しでも外に出たり人と関わるような目標がおすすめです。
引きこもりの家族ができること
引きこもりの家族ができることは、非常にデリケートです。以下は試みることができるサポートの方法ですが、引きこもりの要因は様々あり、一概に効果があるとは言えません。
話しかける頻度を多くする
引きこもりの人は自分から話しかけることが難しい状態であることが多いため、直接もしくはチャットや電話などでこまめに話しかけてあげることが大切です。
肯定してあげる
引きこもりの人は自己肯定感が低くなっていることが多いため、否定せずに肯定してあげましょう。
まとめ
本記事では、引きこもりの定義や特徴、原因、対処法などについて詳しく解説しました。
引きこもりは若年層に多いイメージがありますが、実は高齢者の割合も多く、8050問題として深刻化しています。しっかりと原因を理解して対策し、引きこもり期間が長期化する前に早期解決に向けて対処することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 引きこもりとはどう定義されますか?
A. 厚生労働省の定義では、学校・会社・友人との交流などの社会的活動に参加せず、6ヶ月以上の期間にわたり自宅にとどまり続けている状態を「引きこもり」としています。要因(対人関係・精神疾患など)は問いません。
Q. 引きこもりとニートの違いは何ですか?
A. 最大の違いは「社会的活動に参加するか否か」です。引きこもりは社会的活動に6ヶ月以上参加していない状態です。ニートは、就労・就学・家事をしていないものの、社会的活動への参加はある点が異なります。
Q. 引きこもりの家族はどう対応すれば良いですか?
A. 否定せずに肯定的な声かけを続けること、話しかける頻度を増やすことが基本です。また、一人で抱え込まず、地域の支援機関(ひきこもり地域支援センターなど)や専門家に早めに相談することが、長期化を防ぐためにも重要です。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
