新卒採用活動の中で、「価値観の共感」や「社会的ミッションとの整合性」を重視した採用チャネルを検討する人事担当者も増えてきています。

その中で注目を集めているのが、BaseMe(旧エシカル就活) というプラットフォームです。

しかし、評判・導入効果・コスト構造には公開情報が限られており、「本当に自社に合うのか」「メリット・デメリットは何か」が判断しづらいという声も聞かれます。

本記事では、採用担当者の視点から、BaseMe の強み・弱み、実際の口コミ・評判、料金・注意点を整理し、導入可否判断のための材料を提供します。

また、社会課題領域に関心を持つ人材採用を支援するココキャリア/ココカラアースの可能性も最後にご紹介します。

この記事を読み終える頃には、BaseMe が「自社の採用チャネルとして使うべきかどうか」の検討軸が明確になるはずです。

※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?

 ココカラアースに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください

 

BaseMe (旧エシカル就活) とは?概要と基本情報

BaseMe(ベースミー)は、かつて「エシカル就活(ETHICAL SHUKATSU)」という名称で運営されていた、価値観を軸にした新卒採用プラットフォームです。

2024年2月、「エシカル就活」から「BaseMe(ベースミー)」への名称を変更しました。

このプラットフォームは、単なる職務経歴や学歴でのマッチングではなく、学生の “価値観” や “ミッション意識” を重視したマッチングを特徴としています。

たとえば、学生プロフィールには「活動経験」「志向する社会課題」「価値観を表す要素」などが盛り込まれており、企業側はこうした情報をもとに「共感できる学生」へスカウトを行う形式です。

運営側は、「価値観の検索エンジン」というメッセージを掲げ、従来の “業界・業種” 軸のみでない、多様な価値判断軸でのマッチングを重視するサービスへの拡張を目指しています。

なお、導入企業社数や登録学生数については2024年2月時点で「導入企業 120 社超」「登録学生 1 万人以上」という数字が見られます。

採用担当者にとって、価値観の一致を前提にミスマッチを抑えられる採用チャネルとして期待できる、有力な検討対象です。


運営会社情報

BaseMe(旧エシカル就活)を運営する会社、及びサービス体制に関する情報を整理します。

項目

内容

会社名

株式会社ベースミー

代表者

代表取締役 CEO:勝見 仁泰(かつみ きみひろ)

設立

2020年11月

本社所在地

日本:東京都渋谷区渋谷2-10-13 東信青山ビル 7F

米国:651 N. BROAD ST., SUITE 201, MIDDLETOWN DE 19709


BaseMe (旧エシカル就活) ・口コミ総まとめ

採用担当者視点で「口コミ」を得るのは比較的難しいですが、利用企業事例やメディア報道、就活生の体験談などをもとに、良い評判・悪い評判を整理しておきます。

良い評判

価値観・個性によるマッチングの精度

BaseMeのプロフィールではその人の価値観をフィーチャーしているので、他の媒体では見えづらい個性や人となりが伝わってきます。スキル等ももちろん大事ではあると思うのですが、私たちはそれ以上に同じ価値観や熱量を持って働けるかどうかを重視しています。そのため、学生さんがどのような想いを持って何を達成させたいのかなどのwillが表現されているプロフィールだからこそ、それを見るだけで会う前に学生さんについてイメージを膨らますことができ、より一層学生とのマッチングがしやすいと感じました。

引用元:baseme導入事例

ハイクラスな学生との接点

ー印象的だった学生はいますか?

学生時代からスタートアップ企業に長期インターンを通じてジョインし、すでに本気で社会課題解決に取り組んでいたとても素晴らしい学生さんが、当社の取り組みへの深い理解と共感によって、内定をお伝えしたその場で承諾してくださったことです。

引用元:baseme導入事例

悪い評判・注意される点

悪い評判は見つかりませんでした。見つかり次第追記します。


BaseMe (旧エシカル就活) の価格・料金

価格・料金に関しては、公式な定額プランが公開されておらず、企業ごとのヒアリングをもとに個別提案される形式です。

項目

内容・特徴

補足情報

料金

公式ページ上には定額料金プランは掲載されていませんでした

導入企業へのヒアリングによる見積もり方式
参考価格としては年間100万~との情報もあります※1

採用担当者視点で言えば、見積もり依頼時には、以下のポイントを押さえて確認すべきです。

  • 初期導入費用、設定費用の有無

  • 月次・年間利用料

  • スカウト送信数・学生閲覧数などの上限(オプション課金)

  • 成果(内定承諾、マッチング精度)に対する条件設定やリスク保証の有無

  • 解約や契約更新時の条件

※1 参考:日本の人事部

BaseMe (旧エシカル就活) を利用するメリット

以下、採用担当者視点で特に注目すべきメリットを3点挙げ、解説します。

価値観マッチングによるミスマッチ抑制

BaseMeの最大の特徴は、学生と企業の価値観ベースでのマッチングを重視している点です。伝統的な就活媒体では「業界・職種・学歴・経験」の属性でマッチングが中心となることが多いですが、BaseMeでは「共通する理念」「解決したい社会課題」「行動軸」など相性を重視したマッチングが可能です。

これにより、入社後のカルチャーフィットや従業員エンゲージメント向上、早期離職抑制などの効果が期待できます。特に、ビジョン・ミッションを重視する企業にとって、理念共感型の採用チャネルとして強みがあると言えます。

優秀・熱意ある学生層への接触機会

BaseMeを利用する学生の中には、長期インターン、学生団体運営、社会課題解決の実践プロジェクトなどに関与している層が一定数存在します。

こうした学生は、入社後の自律性や成長志向も高く、従来の媒体では母集団に含まれにくい “動きのある層” を採用候補として取り込める可能性があります。採用競合との差別化要素として、この層に届くかどうかは重要なポイントでしょう。

また、スカウト型アプローチが中心であるため、こちらから興味ある学生へ積極アプローチできる点も利点です。

採用ブランディング・理念発信との親和性

企業が「なぜこの仕事をするのか」「どう社会に価値を提供するか」といったビジョン・ストーリーを訴求したい場合、従来の就活媒体だけでは発信力が弱くなりがちです。BaseMeでは、理念・社会貢献軸を前面に出す求人掲載表現が許される/活用されやすい点が強みです。

これは、応募者に「この会社らしさ」「共感できる働き方」を感じてもらう入口となりやすく、特に若年層・Z世代に対しての採用ブランディング効果が期待できます。

さらに、採用活動そのものが企業の社会的姿勢を示す機会となるため、CSRやESGを重視する企業との相性も良いでしょう。


BaseMe (旧エシカル就活) を利用する際の注意点・デメリット

導入判断を正しく行うために注意点も抑えておきましょう。

価格・コスト透明性の不確実性

先述の通り、固定料金プランが公開されていないため、見積もり時点で「どの程度のコストがかかるか」を把握しづらいというハードルがあります。特に中小企業や採用予算が限られた企業では、コスト見通しの不透明性が導入ハードルになる可能性があります。

見積もり時には、スカウト上限数、学生表示回数、追加機能利用時の追加費用などを明確に提示してもらう必要があります。

学生母集団の偏り・量の限界

価値観マッチングを重視する性質上、登録学生側にも一定の傾向性(社会課題やミッション志向)をもつ層が強くなりやすく、すべての業界・職種希望者層を網羅できない可能性があります。

また、スカウト頻度が学生に偏る可能性や人気学生へのアプローチ集中といった現象も起こり得ます。

運用負荷リスク

スカウト文面作成、学生プロフィール閲覧・選定、応答フォローなど、人的リソースをどこまで割けるかという点が重要課題です。特に初回導入期は手間がかかる可能性があります。

加えて、成果検証や KPI 設定が曖昧になりがちなので、導入前に「目標設定」「評価指標設計」を慎重に行う必要があります。

BaseMe (旧エシカル就活) に関するよくある質問

採用担当者から出やすい疑問を Q&A 形式で整理しておきます。

どのくらいの成果(内定承諾率)が見込めますか?

回答
残念ながら、公開されている客観的な統計データ(内定承諾率)は多くありません。一部企業の導入事例では「価値観マッチにより内定承諾」という言及は見られますが、企業・業界・学生層によってばらつきが大きいと推察されます。

導入時には、目標設定(例:スカウト→面談率、面談→内定率、承諾率)を設定し、過去の導入事例をヒアリングしながら効果シミュレーションを行うのが望ましいでしょう。

他の新卒採用媒体・サービスとどう使い分けるべきか?

回答

従来型ナビ媒体(リクナビ、マイナビ等)役割が異なると考えたほうがよいです。スカウト型媒体(BaseMe)、として、積極的に学生にアプローチ可能です。

  • ナビ媒体:母集団形成・広報効果・一次接点の確保

  • スカウト媒体:能動アプローチ型、逆求人型(BaseMe)

言い換えれば、BaseMeはダイレクトアプローチが可能なチャネルと位置づけ、ナビ媒体と組み合わせて活用する設計が現実的です。
また、コスト対効果比較、重複学生母集団(媒体同士で重複する応募者層)の管理、分析の重みづけなどをあらかじめ設計しておくことが重要です。

導入初期に気をつけるべき運用ポイントは?

回答
以下は導入初期に注意すべき運用ポイントです。

  1. ターゲット学生像の明確化
    価値観志向、社会課題志向、インターン経験者など、どのようなタイプの学生を狙うかを明確にしておく。

  2. スカウト文案・メッセージ設計
     価値観共感訴求型のメッセージを設計し、なぜその学生にスカウトするのかを伝える構成を検討する。

  3. レスポンス設計とフォロー体制
     受信学生からの問い合わせ対応、フォロー体制を整備し、学生との信頼関係構築を滞らせない運用設計。

  4. KPI 設定とモニタリング
     スカウト送信数、開封率、返信率、面談率、内定率、承諾率などを定点管理し、改善サイクルを設計する。

  5. 他媒体との重複/応募重複管理
     他ナビ媒体やエージェントとの応募重複を避けるため、学生管理(重複チェック)や応募誘導のコントロールが必要。

  6. 適宜ヒアリング・改善要求
     サービス提供側と定期的にコミュニケーションを取り、機能改善要望や運用ノウハウ共有を促す態勢を整える。

これらの運用ポイントを抑えることで、導入初期の混乱リスクを低減させ、早期に成果を出せる体制を作ることができます。


まとめ

本記事では、採用担当者向けに「BaseMe (旧エシカル就活) の評判」「メリット/デメリット」などを整理しました。

ポイントを改めて整理します。

  • BaseMe は、価値観軸で学生と企業をマッチングする新卒採用プラットフォームとして、ミスマッチ低減や理念共感採用を実現できる可能性があります。

  • ただし、料金透明性、母集団バランス、運用安定性などのリスクも存在し、導入判断には慎重な見積もりと運用設計が必須です。

  • 従来のナビ媒体やスカウト媒体と併用する形で、BaseMeを補完チャネルと捉える戦略が現実的です。

最後に、もし採用担当者として「価値観重視の採用」「社会課題に関心をもつ人材との接点強化」を本格化したいという意図をお持ちでしたら、ぜひココカラアースココキャリアもご検討ください。

ココキャリアは、社会課題やソーシャルビジネス領域に関心を持つ人材マッチングに特化した求人プラットフォームです。

貴社が掲げる社会的ミッション・価値観と共鳴する人材層を集めるチャネルとして、BaseMeと併用して相互補完が可能です。

また、ココカラアースは社会課題・ソーシャルビジネスのメディアとして、企業の理念発信やブランディングの場を提供できます。

採用活動とコンテンツ発信を統合的に進めることで、理念共感型採用の訴求力をさらに高めることができます。

※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?

 ココカラアースに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください

関連記事
【2025年版】activo評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
【2025年版】エコリク 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
【2025年版】WORK for GOOD (旧グリーンズジョブ) 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
【2025年版】DRIVEキャリア評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
【2025年版】ビズリーチ 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説