「JobRainbow(ジョブレインボー)って危険じゃない?」「登録したら、セクシュアリティが会社に知られてしまわない?」――LGBTQ+の当事者の方や、多様性を大切にする職場を探している方は、まずそこが気になるのではないでしょうか。

この記事では、JobRainbowの評判・口コミを、利用者の体験談と公式情報から整理します。プライバシーの守られ方、注意したい点、掲載企業の審査、利用の流れまで、求職者の方向けに解説します。

後半では、求人を掲載する企業の採用担当者に向けて、料金・メリット・デメリットもまとめています。求職者の方は「JobRainbowとは?」から、採用担当者の方は「【企業の採用担当者向け】」の章から読むと効率的です。

 

JobRainbow(ジョブレインボー)とは?LGBTQ+など多様な人のための求人サイト

JobRainbow(ジョブレインボー)とは、LGBTQ+をはじめ、多様な背景をもつ人と、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に取り組む企業をつなぐ求人プラットフォームです。求職者は完全無料で利用できます。公式サイトによると、掲載企業は500社以上です。

求職者向けの主な機能は次のとおりです。

  • レインボー履歴書:5分で無料登録でき、XまたはGoogleのアカウントでも登録できます。
  • ダイバーシティタグ:約100種類のタグで、自分らしさを企業に伝えられます。
  • 働きやすさの可視化:同性パートナーシップの認可状況や、ジェンダートイレの使用可否などが、ひと目でわかるグラフで表示されます。
  • スカウト:興味に合わせた求人の推薦や、LGBTフレンドリー企業・キャリアサポーターからのスカウトを受け取れます。

JobRainbow(ジョブレインボー)の運営会社情報

運営会社の実態がはっきりしているかどうかは、サービスの信頼性を判断するうえでの基本的な確認ポイントです。

項目

内容

会社名

株式会社JobRainbow

設立年月日

2016年1月

本社所在地

東京都千代田区神田小川町1-8-3

主な事業内容

D&Iリクルーティングプラットフォーム「JobRainbow」の開発・運営
D&I推進事業「DEIBラボ」の運営
D&I認定表彰制度「D&IAWARD」の運営 など

参考:株式会社JobRainbow 会社情報

JobRainbowは危険?プライバシーと安全性

「jobrainbow 危険性」と検索する方の多くは、セクシュアリティなどの情報が意図せず企業に伝わってしまわないか(アウティング)を心配していると考えられます。COCOCOLOR EARTHが確認できた範囲の事実を整理します。

個人が特定される情報は非公開にできる

公式サイトによると、本名やセクシュアリティなど、個人が特定される情報は非公開にできます。また、スカウトを承認するか、企業に応募するまで、個人が特定される情報は完全に非公開になる仕組みです。カミングアウトの有無、通称名の使用、トイレ・更衣室の利用方法なども、設定で選べます。

掲載企業はダイバーシティスコアで評価されている

JobRainbowには、企業を評価する「ダイバーシティスコア」があります。差別禁止の明文化、経営トップのメッセージ、研修の実績、制度の整備など、20項目以上の基準で評価されます。すべての企業が無条件で掲載されるわけではなく、一定の基準を満たした企業が対象です。

「炎上」については確認できなかった

「jobrainbow 炎上」と検索されることがありますが、COCOCOLOR EARTHが確認した範囲では、サービス自体が炎上したという報道や情報は見つかりませんでした。

それでも、面接官の対応には差がある

企業の審査や情報の非公開設定があっても、選考の場での面接官の対応まで、すべてが保証されるわけではありません。実際に、口コミには次のような声もあります。

JobRainbowの評判をまとめた記事「JobRainbow(ジョブレインボー)の評判は?利用のメリット・デメリットを解説!」では、2020年2月のX(旧Twitter)の投稿が紹介されています。「JobRainbow経由で応募した会社の面接で、『ジョブレイからの応募ということはLGBTのどれかってことですよね?どれですか?』と聞かれて驚いた」という趣旨の投稿です(JobRainbow(ジョブレインボー)の評判は?より)。

セクシュアリティを伝えるかどうかは、本人が決めることです。応募前に公開範囲の設定を確認し、選考中に違和感を覚えた場合は、その企業の選考を進めるかどうかを、立ち止まって考えてかまいません。


JobRainbow(ジョブレインボー)の評判・口コミ【求職者の声】

ここでは、JobRainbowを利用した求職者側の声を紹介します。個人の口コミは多く公開されていないため、運営が公開している体験談・事例と、SNS上の声を分けて紹介します。

良い評判:企業の取り組みを直接聞けて、安心できた

JobRainbowの公式メディアには、大学3年生の当事者が、合同説明会イベント「Real JobRainbow」に参加した体験記(2025年7月2日公開)が掲載されています。セクシュアリティを家族や友人にはオープンにしている書き手が、「他の人にセクシュアリティがバレたりしないかな」と不安を感じつつ参加した様子が書かれています。参加後の感想は次のとおりです。

駅に着いても、
「あれほど色んな企業がLGBTを含むダイバーシティに向けて努力しているんだ」
「自分が来年就活するときが少し楽しみかも」
とちょっと高揚気味でした(笑)
スーツを着ることに強い嫌悪感がある性別違和の友達や、セクシュアリティを受け入れてもらえないかもしれないと悩んでいる友達にも「RealJobRainbow」を紹介したいなと思えました。

引用元:【体験談】Real JobRainbowに参加してみた結果(JobRainbow MAGAZINE)

この体験記では、採用担当者と近い距離で話せたことや、LGBTフレンドリーな企業が想像以上にたくさんあると感じたこと、通称名の使用など、プライバシーへの配慮があったことが、良かった点として挙げられています。

また、公式サイトには、JobRainbowを使って転職した人の成功事例も3件掲載されています。「自分らしく輝ける職場を手に入れた」といった声が紹介されています。

なお、どちらも運営が公開している内容のため、好意的な内容が中心である点は割り引いて読んでください。

気になる評判:求人のレベル・面接での対応

前述の評判記事では、2020年7月のXの投稿として、「JobRainbowも頻繁に見ているが、自分にはハイレベルすぎる求人が多い」という趣旨の声も紹介されています。掲載企業には、待遇や応募条件が高めの求人が含まれることもあるようです。また、面接での対応については、前述の投稿のとおり、面接官によって差があります。

いずれも2020年頃の投稿で、現在の状況とは異なる可能性があります。

JobRainbowが向いている人・向いていない人

向いている人

  • セクシュアリティなどを理由にした不安を減らして、企業を探したい人
  • 同性パートナーシップ制度や、ジェンダートイレなどの職場環境を事前に確認したい人
  • 自分らしさを伝えたうえで、スカウトを受け取りたい人

向いていない人

  • 業界や職種を問わず、大量の求人を見比べたい人
  • ダイバーシティへの取り組みよりも、待遇・条件面を最優先にしたい人

社会課題に取り組む企業の求人を、業種・テーマ別に幅広く探したい方は、COCOCOLOR EARTHが運営するココキャリアもあわせてチェックしてみてください。


JobRainbowの利用の流れ

  1. 会員登録(無料・5分。XまたはGoogleアカウントでも登録可能)
  2. レインボー履歴書を作成し、ダイバーシティタグや公開範囲を設定する
  3. 求人を探す、または企業・キャリアサポーターからのスカウトを受け取る
  4. 応募する(応募またはスカウト承認まで、個人が特定される情報は非公開)

詳しい登録方法や、最新の掲載企業は、JobRainbow公式サイトで確認してください。

【企業の採用担当者向け】JobRainbowに求人を掲載するには

ここからは、JobRainbowへの求人掲載を検討している企業の採用担当者向けの情報です。

※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?

ココカラアースに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください

掲載側から見たJobRainbowの特徴

  • 「LGBTフレンドリー企業」「多様な価値観を受け入れる企業」を掲載対象としており、企業側にも「どのような制度・取り組みをしているか」を可視化している点。
  • 求人掲載数・スカウト通数などの制限が少ないプランもあり、雇用形態(正社員・アルバイト・委託等)を問わず、多様な働き方での募集が可能と紹介されています。
  • 掲載企業向けには、LGBT/多様性研修・採用広報支援等のコンサルティングサービスも提供しており、単に求人を出すだけでなく「企業として多様性を受け入れる環境づくり」を支援している点も特徴です。
  • ターゲットとなる求職者側の属性として、若年層(18~34歳)や学歴大卒以上のユーザー比率が高く、採用母集団の“多様性に意欲ある”層にリーチしやすいというメリットもあります。

採用担当者視点では、「多様な人材を採りたい」「ダイバーシティ経営を掲げている」「ブランドとして“働きやすさ・包摂性”を打ち出したい」といったニーズにマッチします。一方で、「LGBTQ+/多様性配慮を前提にしている求職者」が集まるという媒体特性から、自社の採用ブランディングや受け入れ体制の整備がある程度進んでいることが望まれます。

掲載企業(採用担当者)側の評判・口コミ

以下は、JobRainbowに求人を掲載した企業の採用担当者側の声(導入事例)です。応募する求職者の口コミではなく、募集側から見た評価である点にご注意ください。

【良い評判】・ダイバーシティに関心のある優秀な人材と出会える

JobRainbowからの応募者に共通した特徴はありますか?

JobRainbowという媒体を信頼しているがゆえに、そこに掲載されている弊社のことも最初から信じてくれています。多くの方が、事業内容や紹介動画を事前にしっかり見てくださっていますし、なかには親御さんにも話していないことを打ち明けてくれる方もいます。ちなみに、21卒はJobRainbowから複数人入社してくれましたが、22卒に関してもすでにJobRainbow経由の方数人に内定を出しています。企業ページでダイバーシティの考えをきちんと伝えられているからこそ、他の求人サイトからは応募してくれないような、素晴らしい人材がきてくれるなぁ、と感じますね。

引用元:導入事例|株式会社シーアールエー(JobRainbow)

ココカラアース編集部で調査した限り、企業側の悪い口コミは見つかりませんでした。見つかり次第、追記いたします。

JobRainbowの価格・料金(掲載する側)

採用媒体としての料金・プランを整理します。

プラン名・形態

金額目安

掲載プラン(求人掲載数無制限/スカウト打ち放題)

月額約8万円
※掲載期間による変動あり。

成果報酬プラン

基本料月3万円〜
※成果報酬費は要問い合わせ

備考

・最低掲載期間6ヶ月〜
・「何名採用しても、何件求人を掲載しても料金は変わりません」。

※導入時には「掲載期間」「採用数」「オプション(ブランディング・研修)有無」などによって、コストが変動しますので、問い合わせ・相見積もりを取ることをおすすめします。
※採用ご担当者としては「何名採用できるか」「母集団数」「応募単価/採用単価」が重要指標になるため、契約前にKPI想定をしておくことが望ましいです。

掲載するメリット

多様な背景をもつ求職者(若年層・ダイバーシティ志向)にアプローチできる

JobRainbowは、LGBTQ+や多文化共生、介護・育児支援など多様な属性をもつ求職者向けに設計されています。月間20万人がJobRainbowを活用中で、上記の採用候補者に、直接アプローチやPRが可能です。採用市場が「誰でも応募できる」というマスから「共感・価値観マッチ型」へ移行している中、自社の「多様性/インクルージョン/働きやすさ」ブランドを打ち出したい場合、このようなプラットフォームは有効です。

求人掲載数・スカウト通数の制限が少ないため、コスト管理しやすい

「何名採用しても」「何件求人を掲載しても」料金が変わらないため、採用数が多かったり、複数の職種/雇用形態(正社員/アルバイト/委託)を募集する企業にとって、大きなメリットです。採用数の増加によって追加コストが発生しない構造なら、採用活動をスケールさせやすく、「応募単価」を下げることも可能です。

「ダイバーシティ採用/ブランド発信」ツールとしても活用できる

求人掲載だけでなく、企業の「多様性への取り組み」や「社内文化・制度」についても公開・可視化する設計になっています。採用担当者としては、単に「人を集める」チャネル以上に、「自社の採用ブランディング」「ダイバーシティ経営を社外に示す」場として活用できる点が魅力です。

掲載する際の注意点・デメリット

自社の多様性受け入れ体制が整っていないと、応募後のミスマッチ/離職リスクが高まる

媒体側も「多様性に配慮している企業」を掲載対象として打ち出しており、求職者は「背景・価値観重視」で応募してきやすいという構造があります。「制度は掲げていても、現場レベル(支社・部署)では浸透していない」などの可能性があります。

そのため、採用担当者としては「応募が多く来た/採用できた」だけで十分とは言えず、入社後の定着・活躍を見据えた体制(制度・研修・LGBT/多様性理解・相談窓口など)を整えておくことが重要です。そういった体制を整えられないと、「採用してもすぐ辞めてしまう」「せっかく多様な人材を採ったのに活かし切れない」というリスクがあります。前述のとおり、面接官の対応に差があるという声もあるため、面接担当者への事前の理解促進も欠かせません。


JobRainbowに関するよくある質問

JobRainbowは無料で使えますか?

回答:はい。求職者は完全無料で利用できます。公式サイトでは、5分でかんたんに無料登録でき、XまたはGoogleのアカウントでも登録できると案内されています。

セクシュアリティは企業に知られてしまいますか?

回答:公式サイトによると、本名やセクシュアリティなど個人が特定される情報は非公開にでき、スカウトを承認するか、企業に応募するまでは、個人が特定される情報は完全に非公開です。カミングアウトの有無や通称名の使用なども、設定で選べます。応募前に、公開範囲の設定を確認しておきましょう。

掲載企業はどのように選ばれていますか?

回答:JobRainbowには「ダイバーシティスコア」があり、差別禁止の明文化、経営トップのメッセージ、研修の実績、制度の整備など、20項目以上の基準で企業が評価されます。すべての企業が無条件で掲載されるわけではありません。ただし、面接官の対応には差があるという声もあるため、選考中に違和感を覚えたときは、無理に進めず立ち止まって考えることも大切です。

どのような機能がありますか?

回答:レインボー履歴書、約100種類のダイバーシティタグ、同性パートナーシップの認可状況やジェンダートイレの使用可否がわかる働きやすさのグラフ、企業やキャリアサポーターからのスカウトなどがあります。求職者はこれらを無料で利用できます。

「JobRainbow」で募集すると、どのような層の応募が来ますか?(企業向け)

回答:18~34歳の若手層が中心で、学歴大卒以上の割合が高めとされています。また、「LGBTQ+」「多文化」「育児・介護支援」など多様な背景をもつ人材をターゲットとしており、価値観重視/働き方選択肢重視の求職者からの応募が期待できます。採用担当としては、「人物像・働き方意欲・カルチャーフィット重視」の設計が効果的です。

掲載対応エリアはどこですか?(企業向け)

回答:全国を対象に、特に関東・関西・愛知・福岡・北海道での採用に強みを持っています。エリアごとの採用見通しについても案内可能と公式サイトで案内があります。参考:JobRainbow

自社が「LGBT/多様性採用」にまだ着手できていない段階でも使えますか?(企業向け)

回答:はい、導入可能です。公式サイトでも、取り組みがされていない企業が9割で、様々な人が活躍できる環境作りも支援可能との旨の記載があります。ただし、そこに甘えるのではなく「多様な人材を受け入れる体制/カルチャー変更の意志」を採用担当者・経営陣で共有しておくことが重要です。制度整備・研修・文化浸透がないまま採用だけ実施すると、採用後のギャップ・離職リスクが高まる可能性があります。参考:JobRainbow

まとめ

JobRainbowは、LGBTQ+をはじめ多様な人と、D&Iに取り組む企業をつなぐ求人プラットフォームです。求職者は完全無料で利用でき、本名やセクシュアリティなどは、応募やスカウト承認まで非公開にできます。掲載企業も、ダイバーシティスコアで評価されています。

一方で、選考の場での面接官の対応には差があるという声もあります。応募前に公開範囲を確認し、違和感を覚えたときは立ち止まって考えることが大切です。

企業の採用担当者にとっては、ダイバーシティ採用を本格化させたい場合の有力なチャネルです。ただし、自社の受け入れ体制や面接担当者の理解、費用対効果を、導入前に整理しておくことが欠かせません。導入前には、次のチェックリストも確認してみてください。

  • 自社の「多様性対応制度・カルチャー」「研修・相談窓口体制」が整っているか
  • 掲載前・選考体制・入社後フォローまで含めて社内体制を設計できているか
  • 掲載料金・採用単価・応募から採用までのリードタイムなどKPIを設定しており、ROIを見える化できているか
  • 自社採用ブランディング(働き方・制度・価値観)を求人票・説明会で言語化・可視化できているか

さらに、貴社が社会課題・ソーシャルビジネスに関心をお持ちであるなら、当メディア運営の以下サービスもぜひご検討ください。

  • ココカラアース:社会企業・NPO・NGO・国際機関などを対象にインタビュー記事・コラムを掲載。「ダイバーシティ/社会課題対応企業」としての認知を高めるブランディング機会となります。
  • ココキャリア:社会課題・ソーシャルビジネスに関心のある人を対象とした会員制データベースサイト。ダイバーシティ採用のみならず、「社会貢献」「価値観共鳴型採用」を進める企業には最適なチャネルです。

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