「DRIVEキャリアって、どんな転職サイト?」「NPOやソーシャルベンチャーに転職したいけれど、使う価値はある?」――社会課題に関わる仕事への転職を考えている方は、まず評判が気になるのではないでしょうか。

この記事では、DRIVEキャリアの評判・口コミを、転職した人の声と公式情報から整理します。無料で使えるか、キャリアコーチングの内容、向いている人・向いていない人、利用の流れまで、転職を考えている方向けに解説します。

後半では、求人を掲載する団体・企業の採用担当者に向けて、料金・メリット・デメリットもまとめています。転職を考えている方は「DRIVEキャリアとは?」から、採用担当者の方は「【団体・企業の採用担当者向け】」の章から読むと効率的です。

 

DRIVEキャリアとは?NPO・ソーシャルベンチャーの求人サイト

DRIVEキャリア(正式名称:DRIVEキャリア by ETIC.)とは、NPO法人ETIC.(エティック)が運営する、NPO・ソーシャルベンチャーなど、社会課題の解決に挑戦する団体・企業の求人サイトです。長年社会起業家を応援してきたETIC.のネットワークから、団体・企業を厳選して求人を掲載しており、2013年にスタートしました。

掲載企業には、社会課題の解決を事業の目的に据えたインパクトスタートアップも含まれます。

なお、運送・ドライバー向けの転職サービスとは別のサービスです。「drive キャリア」で検索すると、名前の似たサービスが表示されることがあるためご注意ください。

求職者向けの主な特徴は次のとおりです。

  • 会員登録は無料:公式サイトに「会員登録する(無料)」と表示されています。
  • 求人を3つの切り口で探せる:事業テーマ(子育て支援、教育、環境、地域活性化など26のテーマ)、働き方(リモートワーク・フレックス・副業OKなど)、価値観(「社会的インパクト」「誰も取り残さない社会」など11の価値軸)で探せます。
  • キャリアコーチング:ETIC.のキャリアコーディネーターが、「自分がつくりたい未来」を起点に、経験や価値観を踏まえて、適した挑戦の場を一緒に探します。
  • 転職者インタビュー:ビジネスセクターからNPOなどへ転職した人の事例が掲載されています。

公式サイトには、テーマ別の求人件数が表示されています。2026年9月21日に確認した時点では、「福祉・社会的包摂」が117件、「教育・こども」が98件でした。


運営団体情報

DRIVEキャリアは、NPO法人ETIC.が運営しています。運営団体の実態がはっきりしているかどうかは、サービスの信頼性を判断するうえでの基本的な確認ポイントです。

項目

内容

運営主体

特定非営利活動法人エティック

設立

1993年

サービス形態

求人掲載型 + キャリアコーディネーター支援型

本拠地・所在地

東京都渋谷区東1-1-36 キタ・ビルデンス402

スタッフ数

48名 ※2024年5月31日現在

参考:団体概要(ETIC)

DRIVEキャリアの評判・口コミ【転職した人の声】

ここでは、DRIVEキャリアを使って転職した個人の側の声を紹介します。ただし、COCOCOLOR EARTHが確認した範囲では、第三者サイトなどでの個人の口コミは多く公開されていません。ここで紹介するのは、運営のETIC.が自社メディアに掲載している転職者インタビューです。運営が公開している内容のため、好意的な内容が中心になりやすい点は割り引いて読んでください。

良い評判:「時間をかけて探した方がいい」と言われた面談

ETIC.の運営メディア「DRIVE」には、株式会社パルコで17年間働いた40代の村上弥耶子さんの転職者インタビュー(2024年2月20日公開)が掲載されています。子育てを通じて価値観が変わり、「新しい選択肢をつくりたい」と考えるようになったことが、転職のきっかけです。

村上さんは、DRIVEキャリアで複数回のキャリアコーチング面談を受けました。コーディネーターから、時間をかけてでも本当に行きたいところを探した方がいいと言われたことが、面談で印象に残った点として語られています。現在は、株式会社タウンキッチンで事業開発に携わっています。

引用元:大企業からNPO、そして創業支援の仕事へ。葛藤を受けとめて「思いと現実を両立させるキャリア」に近づけるまで【転職者インタビュー】 | DRIVE

公式サイトには、ほかにも、大手企業の営業職からNPOへ転職した29歳の事例など、さまざまな転職者インタビューが掲載されています。

気をつけたい点:思いが強いほど、現実とのギャップに悩むことも

同じインタビューで村上さんは、最初に転職した子ども関連のNPOで、「自分の想いが強い分、仕事として継続するのが難しい」と感じて退職したことを語っています。思いと現実の狭間で悩み、暗中模索した時期があったとのことです。

社会課題に関わる仕事は、思い入れが強くなりやすい分、自分のこととして捉えすぎて、仕事を通じて傷ついてしまうことがあります。転職先を選ぶときは、想いだけでなく、働き方や自分の役割も冷静に確認することが大切です。DRIVEキャリアのキャリアコーチングは、そうした整理をする場としても活用できます。

また、掲載団体は事前の審査を経ているため、求人は厳選されています。その分、業界や職種を問わず、幅広く求人を見比べたい方には向きません。


DRIVEキャリアが向いている人・向いていない人

向いている人

  • NPO・ソーシャルベンチャーなど、社会課題に取り組む団体・企業で働きたい人
  • 大企業などのビジネスセクターから、ソーシャルセクターへの転職を考えている人
  • 求人を探す前に、自分の価値観や「つくりたい未来」を整理したい人
  • リモート・フレックス・副業など、働き方から求人を探したい人

向いていない人

  • 業界・職種を問わず、大量の求人を見比べたい人
  • 待遇や条件面を最優先にして、転職先を探したい人

社会課題解決に関わる仕事の種類を知りたい方は、社会課題解決を仕事にする10職種まとめ|自分のスキルで課題に関わるキャリアの選び方もあわせてご覧ください。企業を業種・テーマ別に探したい方は、COCOCOLOR EARTHが運営するココキャリアもチェックしてみてください。

DRIVEキャリアの利用の流れ

公式の案内では、会員登録後にキャリアコーチングを受けることが推奨されており、その後、求人検索・エントリーへと進みます。

  1. 会員登録(無料)
  2. キャリアコーチングを申し込み、キャリアコーディネーターと面談する
  3. 事業テーマ・働き方・価値観から求人を探す
  4. 気になる求人にエントリーする

詳しい登録方法や最新の求人は、DRIVEキャリア公式サイトで確認してください。


【団体・企業の採用担当者向け】DRIVEキャリアに求人を掲載するには

ここからは、DRIVEキャリアへの求人掲載を検討している団体・企業の採用担当者向けの情報です。

※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?

ココカラアースに掲載を希望する企業様はこちらをご覧ください

掲載側から見たDRIVEキャリアの特徴

従来の求人媒体・転職エージェントとは異なり、ただ「条件に合う人材をつなぐ」だけでなく、「理念・価値観やミッションの共感」を重視するマッチングを重んじています。たとえば、求人掲載のキャッチコピーや求人内容において「社会課題」「事業の意義」「ミッション」といったキーワードを入れて、求職者の共感を呼ぶ訴求方法を取り入れています。「ミッション共感型の採用」を目指す組織にとって、有力なチャネルになり得るサービスです。

運営側から見た、利用者の傾向

以下は、運営側(ETIC.)が語る、DRIVEキャリアの利用者像です。転職者本人の口コミではなく、運営側の説明である点にご注意ください。

Q.ということは、DRIVEキャリアの利用者にもそのような社会課題の解決を目指す人が多いということですよね。

そうですね。およそ35歳以下の世代だと、学生時代から授業や講義を通じて社会課題解決やNPOについて学び、触れる機会があったという人も多くなってきています。学生ボランティアやインターンシップを通じてソーシャルビジネスに携わった経験がある人も少なくないでしょう。

引用元:DRIVEキャリアとは(キャリアパーク)

掲載団体側の悪い口コミは、COCOCOLOR EARTHが確認した範囲では見つかりませんでした。

DRIVEキャリアの価格・料金(掲載する側)

採用担当者にとって、コスト構造は導入判断の大きな要素です。以下は、DRIVEキャリアが公表している料金体系・プラン(求人掲載・オプション・成功報酬など)を整理したものです。

プラン名

掲載期間

通常価格(税込)

スタートアップ割引等

備考

90日間プラン

90日

165,000円

法人設立3年以内:33,000円(90日プラン)

同時募集可能な求人ページ数は10件。

365日間プラン

365日

440,000円

法人設立3年以内:132,000円(365日プラン)

同時募集可能な求人ページ数は10件。

求人記事代筆オプション

―

88,000円(税込)

―

記事1本あたりの料金

人材紹介成功報酬

―

理論年収の35%

―

成功報酬型(採用確定後)

返金ポリシー

―

1か月以内退社:50%返金/3か月以内退社:30%返金

―

人材紹介利用時の保証制度

考察・注意点(料金に関する)

  • スタートアップ割引が設定されており、設立3年以内団体などは低コストで導入できる可能性がある点が魅力です。
  • 成功報酬型人材紹介を併用する場合、採用確定後の費用負担(理論年収 × 35%)が発生するため、高年収ポジションだとコストが大きくなる可能性があります。
  • 掲載期間型プランを選ぶ場合、「応募数・採用数」が期待値に届かないリスクを考慮する必要があります。

参考:採用担当者の方へ | DRIVEキャリア

掲載するメリット

価値観・ミッション共感型の人材とのマッチング精度が高い

DRIVEキャリアは、単なるスキル・経験合致だけでなく、「ミッション共感」「理念整合性」を重視します。これにより、組織文化に合致しやすく、定着率やエンゲージメントの向上にもつながりやすい人材を獲得しやすくなります。さらに、求人記事の構成段階で「社会課題」「組織の想い」「事業背景」を丁寧に伝えるフォーマットを採用していることから、求職者が共感・応募意欲を高めやすい点もメリットです。

採用支援(コーディネーター支援)を併用でき、手間負荷を削減できる

求人掲載だけでなく、ETIC.のコーディネーターが応募者との面談・条件調整・推薦・フォローを支援する求人案件を選ぶことができ、採用担当者の手間を軽減できます。特に応募者との初期やり取り・選考フォローのリソースが限られている団体にとって、有用なオプションです。

団体ブランディング・認知拡大のチャネルになる

DRIVEキャリアで求人を掲載することで、ミッション・事業内容を求職者や社会に発信でき、認知拡大効果も期待できます。すでに導入している団体では、「求人媒体としてだけでなく、団体のファンづくり・広報・共感者獲得手段」として活用されている声があります。

掲載する際の注意点・デメリット

コスト対効果リスク/応募数・採用数が確約されない

掲載料金や代筆オプション費用など、初期投資が発生する以上、採用が成功しなければ「費用倒れ」となるリスクがあります。特に、ミッション共感型の応募母数が少ない地域や業界だと、応募数が伸び悩む可能性があります。まずは小規模求人で試験導入したり、複数チャネルと併用して効果検証をする運用戦略が望ましいでしょう。

審査制・掲載不可リスク・条件制限

DRIVEキャリアでは、求人掲載前に審査を挟むため、すべての団体・案件が自動的に掲載できるわけではありません。条件が合致しない場合、掲載を断られる可能性があります。募集したいポジションが「社会意義・課題解決型」であることを事前に整理しておく必要があります。

DRIVEキャリアに関するよくある質問

DRIVEキャリアは無料で使えますか?

回答:求職者向けの会員登録は無料です。公式サイトに「会員登録する(無料)」と表示されています。キャリアコーチングの料金については、公式のサービス紹介ページでは明記されていなかったため、申し込む前に公式サイトでご確認ください。

キャリアコーチングでは何をしますか?

回答:ETIC.のキャリアコーディネーターが、「自分がつくりたい未来」を起点に、これまでの経験や価値観を踏まえて、適した挑戦の場を一緒に探します。公式の案内では、会員登録後にキャリアコーチングを受けることが推奨されています。転職者インタビューには、複数回の面談を受けた人も登場します。

ビジネスセクターで働いていても使えますか?

回答:はい。公式サイトには、大手企業の営業職からNPOへ転職した事例や、パルコで17年間働いたのち転職した事例など、ビジネスセクター出身の転職者インタビューが掲載されています。ただし、ソーシャルセクターは、想いが強いほど現実とのギャップに悩むこともあります。キャリアコーチングで働き方や役割を整理してから、応募を検討するのがおすすめです。

運送・ドライバー向けの転職サービスと同じですか?

回答:いいえ、別のサービスです。DRIVEキャリアは、NPO法人ETIC.が運営する、NPO・ソーシャルベンチャーなど社会課題解決に取り組む団体・企業の求人サイトです。名前が似た運送・ドライバー向けのサービスとは関係ありません。

DRIVEキャリアは中小・地方組織でも使えますか?(団体向け)

回答:はい。ただし、応募母数や反応率は地域特性・求職者層によって変動します。都市部では応募者数を確保しやすいですが、地方では応募数が限定的になる可能性があります。また、地方団体ならば「地方枠」「地域貢献型」の訴求を強める求人タイトル・記事内容を工夫することで応募者を引きやすくなります。

他の求人媒体と併用するのはありですか?(団体向け)

回答:はい。DRIVEキャリアは「ミッション共感型応募者」の獲得に強みがある反面、スキル・経験重視の応募者を幅広く集める汎用媒体には及ばない可能性があります。したがって、一般求人サイトや業界特化型媒体と併用しつつ、DRIVEキャリアを「共感・理念訴求チャネル」として位置づけて使うのが効率的です。併用することで、候補プールを拡張しつつ、共感型応募者を得るチャネルを確保できます。

求人記事を自社で作るべきか、代筆オプションを使うべきか?(団体向け)

回答:自社で求人記事を作る場合、組織ならではのミッション・背景・強みを最も詳しく、かつナチュラルに伝えられるため、訴求力を発揮しやすいです。ただし、文章力・求人訴求設計ノウハウが不足している場合、代筆オプションを使うことでクオリティの担保および応募率アップの可能性があります。特に初めてDRIVEキャリアを使う段階や、募集ポジションのミッション性が強い場合には、代筆サービスを導入して最適化された求人記事を出すことも有効です。ただし、その代筆費用(88,000円など)を見込んだうえで、コスト対効果を想定しておくべきです。


まとめ

DRIVEキャリアは、NPO法人ETIC.が運営する、NPO・ソーシャルベンチャーなどの求人サイトです。会員登録は無料で、キャリアコーチングを通じて、自分の価値観や「つくりたい未来」を整理してから求人を探せます。転職者インタビューでは、面談で「時間をかけて探した方がいい」と言われたことが印象に残ったという声がありました。

一方で、社会課題に関わる仕事は、思いが強いほど現実とのギャップに悩むこともあります。想いだけでなく、働き方や自分の役割を確認したうえで、応募を検討しましょう。

団体・企業の採用担当者にとっては、ミッション共感型の採用チャネルとして大きな可能性を持つサービスです。ただし、応募数・採用数の保証はなく、審査制で掲載できない可能性もあるため、小規模導入や併用運用を検討しながら、PDCAを回せる体制を整えることが望ましいでしょう。

「社会課題×採用」に強いチャネルをもっと増やしたいとお考えの団体・企業の方は、ぜひココカラアースやココキャリアにもご注目ください。

  • ココキャリアは社会企業・ソーシャルビジネスに特化した求人プラットフォームとして、御社のミッションに共感する人材との接点を提供できます。
  • ココカラアースでは、社会課題やソーシャルビジネスに関心を持つ読者層に、御社の理念・採用ストーリーを伝えるコンテンツ発信チャネルとして活用できます。

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