「WORK for GOOD(旧グリーンズジョブ)って、どんな求人サイト?」「社会課題に関わる仕事を探したいけれど、登録して大丈夫?」――そんな疑問を持つ方に向けて、実際に転職した人のインタビューと公式情報をもとに、WORK for GOODの評判・口コミを整理します。
WORK for GOODとは、NPO法人グリーンズが運営する、社会課題の解決に取り組む企業の求人サイトです。この記事では、審査基準、会員登録とスカウトの仕組み、掲載企業の例、向いている人・向いていない人、利用の流れを解説します。
後半では、求人を掲載する企業の採用担当者に向けて、料金・メリット・注意点もまとめています。求人を探している方は「WORK for GOODとは?」から、採用担当者の方は「【企業の採用担当者向け】」の章から読むと効率的です。
WORK for GOODとは?社会課題に取り組む企業の求人サイト
WORK for GOODとは、気候変動、貧困と格差、地方の過疎化、社会的孤立など、さまざまな社会課題に取り組む企業の求人を掲載する求人サイトです。2024年5月に、NPO法人グリーンズが公開しました。グリーンズは、2017年から採用・キャリア支援事業「グリーンズジョブ」を運営してきた団体です。
特徴は次の3点です。
- 掲載企業の審査がある:「人間性」「社会性」「経済性」の3つが重なる仕事を目指す企業が対象です。持続可能な社会の実現に寄与すると考えられる企業・求人のみを掲載する方針が示されています。
- 会員登録は無料:会員登録すると、企業からのスカウトを受け取れます。
- スカウトはプロフィール情報が起点:企業は、登録者のプロフィール情報をもとに、採用したい人物像に合う人へアプローチします。
公式サイトには、ボーダレス・ジャパン、NEWLOCAL、omusubi不動産、SANU、HITOTOWA、KURKKU FIELDS、もりまちなどが掲載企業として紹介されています。2025年11月には、新たに6社の掲載が発表されました。
運営団体情報
WORK for GOODは、NPO法人グリーンズが運営しています。運営団体の実態がはっきりしているかどうかは、サービスの信頼性を判断するうえでの基本的な確認ポイントです。
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項目 |
内容 |
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運営主体 |
特定非営利活動法人グリーンズ(NPO Greenz) |
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設立・活動開始 |
2006年7月(2012年2月にNPO法人化) |
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代表理事 |
鈴木菜央、植原正太郎、増村江利子 |
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事業ドメイン |
Webメディア「greenz.jp」、学び・コミュニティ事業、採用・キャリア支援(WORK for GOODを含む) |
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所在地 |
東京都千代田区神田錦町3-21 ちよだプラットフォームスクウェア |
WORK for GOODの評判・口コミ【転職した人の声】
ここでは、WORK for GOODを使って転職した個人の側の声を紹介します。ただし、COCOCOLOR EARTHが確認した範囲では、個人の口コミは多く公開されていません。ここで紹介するのは、運営のグリーンズが自社メディア「greenz.jp」に掲載したインタビューです。運営が公開している記事のため、好意的な内容が中心である点は割り引いて読んでください。
WORK for GOODから転職した人の声
2025年8月6日に公開されたインタビューには、WORK for GOODでSANUの求人を知って転職した今井克哉さんが登場します。今井さんは、大手コンサルティングファームで約6年働き、サステナビリティ戦略部門のマネージャーを務めたのち、1年間の育休を取得。その間に、友人がWORK for GOODに掲載されていたSANUの求人を紹介してくれたことをきっかけに、転職を考えたそうです。現在はSANUで経営企画部長を務めています。
・「非金銭的な報酬」に気づいて、キャリアの考え方が変わった
仕事の報酬というと、お金などの「金銭的な報酬」をまずイメージすると思うんです。もちろんお金も大事。でも、それに加えて、「非金銭的な報酬(関係報酬や知識報酬、経験報酬等)」の価値に気づき、意図的に自分のキャリアの中で蓄積していくことが重要だなと考えるようになりました。特に今は、「誰と働くか」「どんな人とつながれるか」といった「関係報酬」が大事だと思うようになったんですよね。
引用元:work for good | greenz.jp(SANU・今井克哉さんのインタビュー)
同じインタビューで今井さんは、前職では向き合う課題が遠く、「手触り感がない」と感じていたこと、そして年収が下がったとしても、むしろ幸せに働けると感じていることを語っています。
気をつけたい点
・待遇面は、求人ごとに確認が必要
今井さんのインタビューでも、「年収が下がったとしても」という前提で転職を捉えている発言があります。社会課題に取り組む企業には、待遇面が前職と異なるケースも考えられます。応募前に、給与や働き方を求人ごとに確認しましょう。
・掲載求人は審査を通ったものに限られる
掲載企業には独自の審査があり、求人は厳選されています。業界や職種を問わず、幅広く求人を見比べたい方には向きません。
・スカウトを受けるにはプロフィールの入力が大切
スカウトは、登録者のプロフィール情報をもとに送られます。これまでの経験や、関心のあるテーマをきちんと入力しておくと、自分に合った企業からのアプローチを受けやすくなります。
WORK for GOODが向いている人・向いていない人
向いている人
- 社会課題の解決に取り組む企業で働きたい人
- 給与や職種だけでなく、企業の理念や世界観への共感を重視したい人
- スカウトを通じて、自分の経験を評価してくれる企業と出会いたい人
向いていない人
- 業界・職種を問わず、大量の求人を見比べたい人
- 待遇や条件面を最優先にして転職先を探したい人
社会課題解決に関わる仕事の種類を知りたい方は、社会課題解決を仕事にする10職種まとめ|自分のスキルで課題に関わるキャリアの選び方もあわせてご覧ください。企業を業種・テーマ別に探したい方は、COCOCOLOR EARTHが運営するココキャリアもチェックしてみてください。
WORK for GOODの利用の流れ
- 会員登録(無料)
- プロフィール(経歴・関心テーマなど)を入力する
- 求人を探す、または企業からのスカウトを受け取る
- 気になる企業とやり取り・選考へ進む
詳しい登録方法や最新の掲載企業は、WORK for GOOD公式サイトで確認してください。
【企業の採用担当者向け】WORK for GOODに求人を掲載するには
ここからは、WORK for GOODへの求人掲載を検討している企業の採用担当者向けの情報です。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
掲載側から見たWORK for GOODの特徴
- 掲載件数の上限なし・掲載期間の制限なし:公式のプレスリリースで、自社で募集中の求人をいくつでも掲載でき、掲載期間の期限もないことが示されています。
- スカウト機能:登録求職者のプロフィール情報をもとに、採用したい人物像に合う人へ、ピンポイントでアプローチできます。
- 審査基準あり:すべての企業・求人が無条件で掲載されるわけではなく、社会性などを基準にした審査があります。
こうした設計により、価値志向型の人材へのリーチを意図的に強めている点が、一般的な求人サイトとの違いです。
掲載企業(採用担当者)側の声
前述のインタビューには、SANUの人事責任者も登場します。人事責任者は、資本主義の中心で活躍してきた人にこそ、自社に来てほしいという趣旨のメッセージを語っています。WORK for GOODが、こうした価値観を持つ人材との出会いの場になっていることがうかがえます。企業側の口コミは、COCOCOLOR EARTHが確認した範囲では、このほかには多く公開されていません。
WORK for GOODの価格・料金(掲載する側)
現時点では、掲載料金体系に関する詳細な情報は限定的です。料金検討時のポイントを整理します。
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項目 |
内容・補足 |
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掲載料金 |
要見積もり |
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掲載期間制限 |
なし |
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掲載件数制限 |
なし |
導入を検討する際は、見積もり依頼時に以下の点を確認しておくとよいでしょう。
- 掲載期間や掲載件数に制限があるか
- スカウト機能の利用料・上限回数
- 求人の露出強化オプション(例:ハイライト掲載、上位表示)
- 契約期間・自動更新の条件
- 成果報酬型オプション(採用決定時手数料など)の有無
掲載するメリット
理念共感型人材とのマッチング精度向上
通常の求人媒体では「スキル・待遇」に強く引き寄せられた応募が多くなりがちですが、社会的意義を前面に出す求人ほど、「ミッションへの共感度」が高い応募者を引きつけやすくなります。WORK for GOODはこの軸を設計段階から重視しており、マインドマッチを重視する採用において、応募者の質を上げる可能性があります。
掲載数・期間の自由度とスカウト活用
他媒体では「掲載期間が短い」「掲載数が制限されている」などがネックになることがありますが、WORK for GOODは「掲載件数上限なし」「掲載期間の期限なし」であることが明示されています。また、スカウト機能を活用すれば、受け身の掲載だけでなく、登録者に対する能動的なアプローチが可能です。
ブランディング効果・インパクト訴求強化
社会課題にコミットする企業がこのようなプラットフォームを使っているという事実自体が、企業ブランド/採用ブランド力の強化要因となります。コーポレートウェブサイト・採用説明会・広報とのシナジーを設計すれば、「理念訴求 → 共感応募 → 採用 → 活躍 → ブランド強化」という好循環を生み出す可能性があります。
掲載する際の注意点・デメリット
応募母数確保の難しさ
一般求人媒体と比較すると、社会課題・理念軸を重視する応募者層は母数が限られます。そのため、母数不足に陥りやすく、応募数が伸び悩むリスクがあります。特に地方求人・専門スキル求人では、この傾向が顕著になる可能性があります。対策として、他求人媒体との並列出稿や、SNS・メディア連携・PRなどの広報施策の併用が望まれます。
審査非掲載リスク・掲載条件調整
企業・求人がすべて審査を通過するわけではありません。特に、社会性評価や理念整合性が十分でない求人は、掲載拒否・掲載条件の修正を求められるリスクがあります。企画段階で「求人コンセプト/社内ストーリー設計」を慎重に行っておく必要があります。
コストの不透明性・交渉負荷
明確な掲載料金プランが公開されていないため、契約交渉・見積もり提示フェーズでコスト比較が手間になる可能性があります。他求人媒体の定量データ(応募数、採用コスト、応募者質)を持っておき、交渉時に比較材料として使えるようにしておくとよいでしょう。また、オプション(露出強化・スカウト強化など)の価格設定・効果値を事前に確認することが重要です。
WORK for GOODに関するよくある質問
WORK for GOODは無料で使えますか?
回答:会員登録は無料です。会員登録をすると、企業からのスカウトを受け取れます。求人への応募や、スカウトへの対応も含めて、求職者が利用料を支払う仕組みは、公式の案内では確認できませんでした。詳細は公式サイトでご確認ください。
どんな企業の求人が載っていますか?
回答:気候変動、貧困と格差、地方の過疎化、社会的孤立など、さまざまな社会課題に取り組む企業の求人が掲載されています。「人間性」「社会性」「経済性」の3つが重なる仕事を目指す企業を、独自の基準で審査して掲載しており、ボーダレス・ジャパン、NEWLOCAL、omusubi不動産、SANUなどが紹介されています。
スカウトはどんな仕組みですか?
回答:会員登録をした求職者のプロフィール情報をもとに、企業が採用したい人物像に合う人へ、ピンポイントでアプローチする仕組みです。経験や関心のあるテーマを詳しく入力しておくと、自分に合った企業からスカウトを受けやすくなります。
WORK for GOODと、グリーンズジョブの関係は?
回答:運営のNPO法人グリーンズは、2017年から採用・キャリア支援事業「グリーンズジョブ」を運営してきました。2024年5月に、社会課題の解決に特化した求人サイトとして「WORK for GOOD」を公開しています。
スカウト機能はどの程度使えるのでしょうか?(企業向け)
回答:運営情報によれば、スカウト機能を使って登録求職者にメッセージを送信できる設計になっています。ただし、スカウト送信数や返信率、追加コストの有無などは契約プランに依存する可能性が高いため、見積もり段階でこれらの条件を確認することをお勧めします。
どのような企業が利用に向いていますか?(企業向け)
回答:事業ミッションや理念を前面に出して採用したい企業、社会課題解決型事業・地域創生・環境・教育・福祉系事業を展開している企業、応募母数よりも応募者の質や熱意を重視したい企業、採用ブランドを構築したい中小企業やスタートアップに特に向いています。一方、定量スキル重視・即戦力重視・大量採用案件(例:コールセンター、大型量販店スタッフなど)では、応募母数の確保が難しくなる可能性があります。
まとめ
WORK for GOODは、NPO法人グリーンズが運営する、社会課題に取り組む企業の求人サイトです。会員登録は無料で、企業からのスカウトを受け取れます。実際にWORK for GOODから転職した人は、金銭以外の報酬や、理念への共感を重視したキャリアの考え方を語っています。
一方で、掲載求人は審査を通った企業に限られるため、幅広く求人を比較したい方には向きません。また、待遇面は求人ごとに確認が必要です。「社会課題に関わる仕事がしたい」「理念に共感できる企業と出会いたい」という方は、まず会員登録をして、プロフィールを入力するところから始めてみましょう。
企業の採用担当者にとっては、理念共感型採用を重視する場合の有力な選択肢の一つです。ただし、応募母数の確保、掲載審査、料金の不透明さといった課題もあるため、他の求人チャネルとの併用や、見積もり時の条件確認が欠かせません。
- ココカラアース:解決する社会課題の発信・社員インタビュー掲載などを通じて、企業のストーリーブランディングを支援します。
- ココキャリア:社会的企業向けの採用プラットフォーム・会員制求人サービスです。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
