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ティアハイムとは?ドイツの動物保護事情や日本との違いを解説

ティアハイムとは?

ティアハイムとは、ドイツで生まれた動物保護施設です。

ドイツ語で動物(tier)と家(heim)が合わさり、ティアハイム(tierheim)と呼ばれています。

ドイツ国内にはティアハイムをもつ団体が約1,400あります。

そして、年間、約30万頭もの動物がティアハイムに保護されており、犬猫をはじめとして、ウサギや爬虫類、鳥類も保護されています。

ティアハイムの役割は、「動物の保護と収容」と「動物の仲介と譲渡」です。

次の章では、動物の保護と収容について解説します。

ティアハイムで生活する動物は?

主な動物は犬猫

ティアハイムにいる主な動物は、犬と猫です。

保護されている動物のうち約三分の一は犬であると言われています。

しかし、犬猫以外にも多様な動物を保護しています。

猿や羊、ミニブタ、馬などの哺乳類以外にも、インコやフクロウなどの鳥類、蛇やトカゲなどの哺乳類も保護されています。

 

どのような動物が生活している?

ティアハイムでは、様々な理由で飼い主が飼育できなくなってしまった動物が保護されています。

飼育できなくなる理由としては、飼い主の死別や動物アレルギー、引っ越しなどのやむを得ない事情から、劣悪な飼育環境の発覚など飼い主の虐待が挙げられます。

 

厳しい譲渡条件と高い譲渡率

厳しい譲渡条件

里親の希望者には厳しい譲渡条件が設けられています。

施設によって違いはありますが、トライアルやカウンセリングなどを経て、譲り受けることができます。

この点においては、日本でも多くの保護団体が厳しい譲渡条件があります。

高い譲渡率

ドイツの中でも最大級の規模である*ティアハイム・ベルリンの譲渡率は、90%を超えています。

この背景には、ペットを飼う場合、ティアハイムに行くというドイツの文化とペットショップで犬の販売が禁止されているなど法律が大きく影響していると考えられます。

*ティアハイム・ベルリン

ティアハイムベルリンとは、ヨーロッパ最大の動物保護施設です。

施設の総面積は、約東京ドーム4個の18.5万㎡に及び、年間で1.5万頭の動物が保護されています。

有給の従業員数は、約150人でボランティアはなんと600人以上が運営に携わっています。

ティアハイムの運営資金は?

ティアハイムは、100%民間の施設として運営されています。

そのため、運営資金は税金ではなく、ほとんどが寄付、一部事業収益で賄われています。

寄付は、個人寄付や故人からの遺贈、企業のスポンサー費などです。

一部の事業収益では、隣接する動物病院やオリジナルグッズなどで収益を得ています。

日本の保護施設との違い

日本の保護施設との違いを2つ紹介します。

殺処分を行わないこと

ティアハイムでは、基本的に殺処分を行いません。

一方の日本では、犬猫の殺処分数は、2019年4月1日~2020年3月31日の期間で、32,743匹となっています。

このような数字の背景には、多額の寄付金と労力を無償提供してくれるボランティアの存在があります。

運営元の違い

運営元の違いもあります。

ティアハイムは、100%民間の施設として運営されています。

日本では、民間の施設もありますが、公共の施設が多いです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ティアハイムとは、ドイツで生まれた動物保護施設です。

このような施設が成り立つ背景には、多額の寄付金と労力を無償提供してくれるボランティアの存在があります。

ぜひ皆さんも寄付やボランティアを始めてみましょう!

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