環境分野に特化した新卒採用サイト「環境就職ナビ」。

環境業界やエコビジネス志向の学生をターゲットにできる媒体として注目されていますが、実際の評判や効果はどうなのでしょうか。

本記事では、環境就職ナビの口コミ・メリット・デメリットを採用担当者の視点から詳しく解説します。料金やサービス内容、他媒体との違いを整理し、導入判断の参考になる情報をまとめました。

最後には、社会課題やサステナビリティに関心の高い人材採用を支援する「ココカラアース」「ココキャリア」についても紹介します。

 

環境就職ナビとは?概要と基本情報

「環境就職ナビ」とは、環境・エコビジネス領域に特化した新卒採用・求人情報プラットフォームです。

運営元は株式会社エコジョブ・ドットコムと環境新聞社の協業で、環境業界へ就職・採用したい学生、あるいは環境企業・団体の採用を支援するサービスです。

環境就職ナビの主な特徴を整理します。

  • 環境業界(環境コンサル、測定分析、再生可能エネルギー、リサイクル/廃棄物処理、グリーンビルディング等)という明確な領域に特化しており、環境系・エコ系に関心のある学生をターゲットにしています。

  • 新卒紹介(人材紹介サービス)、求人広告掲載、合同説明会(オフライン/オンライン)といった複数のサービス軸を備えています。

  • 採用を考える企業(特に環境分野の企業・団体)にとって、「環境分野の学生/人材を集めやすい」点がアドバンテージとされています。例えば、月あたり6万人超の訪問者があります。

採用担当者として検討する際、「環境業界特化であること」「サービス形態(広告掲載、紹介、説明会)」「コスト構造(料金・成功報酬)」「ターゲット学生の質と量」が主な評価ポイントとなるでしょう。


運営会社情報

以下、環境就職ナビを運営する株式会社エコジョブ・ドットコムについて、主要情報を表形式で整理いたします。

項目

内容

運営会社名

株式会社エコジョブ・ドットコム

共催/協力会社

環境新聞社

所在地

東京都新宿区四谷4-9-12(エコジョブ)/東京都新宿区四谷3-1-3(環境新聞社)

主な事業内容

環境分野における人材紹介(新卒)、求人広告、合同説明会運営など

このように、運営母体は環境分野に特化した人材・メディア会社であり、「環境×就職・採用」にフォーカスしており、一般的な就職ナビ・求人媒体とは一線を画している点が強みとなります。


環境就職ナビ 評判・口コミ総まとめ

採用担当者視点で「環境就職ナビの評判・口コミ」を整理します。

なお、掲載企業側(求人掲載企業)からの口コミは、学生側の口コミと比べると量が少ないため、公開データとして見える範囲で整理します。

良い評判

主に以下のようなポジティブな声・評価ポイントがあります。

・定着率が高い人材が獲得できる

ナビ初年度に多くの学生をご採用頂いたある環境会社様から、「その時採用した学生は、今はもう6年目の中堅社員となり、中核で活躍しています」と嬉しい報告を受けています。

引用元:環境就職ナビ

悪い評判

調査した限り、悪い口コミは見つかりませんでした。見つけ次第追記いたします。


環境就職ナビの価格・料金

採用担当者として「料金構造/費用対効果」を把握することは重要です。

環境就職ナビでは、求人広告掲載/合同説明会出展/新卒紹介という主要サービスが提示されており、以下のように整理できます。

サービス項目

料金・費用

求人広告掲載(新卒企業向け)

297,000円(税込)/環境就職ナビ 求人広告 年間無料

環境新聞 タブロイド版 掲載無料

合同説明会(出展・求人広告掲載込み)

1小間350,000円+税(例:展示会出展料+求人広告1年間掲載込み)

新卒紹介(人材紹介サービス)

採用決定時のみ成功報酬型、予定年収の14%(税込)+6ヶ月以内退職時全額返金保証付き。

参考:環境就職ナビ

環境就職ナビ

環境就職ナビを利用するメリット

環境就職ナビを採用チャネルとして導入する際、特に人事・採用担当者として押さえておきたいメリットを整理します。

環境・エコ分野特化によるターゲット接触精度の高さ

一般的な就活ナビと比較して、環境就職ナビは「環境・エコビジネス」「環境NPO/NGO」「再生可能エネルギー」「リサイクル/廃棄物処理」「環境コンサルティング」など、非常にニッチかつ専門的な業界領域を対象としています。

例えば、環境新聞社との連携による広報体制が取られており、環境系学生をターゲットにした母集団形成力があります。

このため、環境分野での採用を検討している企業にとって「環境志望・関心のある学生への接触機会」が高いという点は大きなメリットです。

人材のミスマッチを減らし、「環境分野で働きたい」という志向を持つ学生・若手を集めやすいことは、採用効果・定着率の観点からも有利となります。

複数サービスを通じた採用チャネル展開が可能

環境就職ナビは、求人広告掲載だけでなく、合同説明会(オフライン・オンライン)や人材紹介サービスという複数のチャネルを抱えており、状況・ターゲットに応じた採用戦略を構築できます。

たとえば「大学の就職課・就職担当教員への広報」「オンライン合同説明会への出展」「成功報酬型紹介サービス」の組み合わせにより、母集団形成→接点化→絞込という流れを構築可能です。

採用担当者としては、単一チャネルではなく、環境専門というコンテキストで「複数接点」を確保できるという点は、採用リスク低減に寄与します。

ブランディング・環境領域での企業姿勢訴求にも活用可能

環境就職ナビを通じた採用活動は、学生に対して「御社が環境・サステナビリティ領域を本気で取り組んでいる企業である」というメッセージを伝える機会にもなります。

環境志向の学生・若手ほど、「社会課題・環境課題に取り組む企業かどうか」を重視する傾向があります。

したがってこの媒体を採用チャネルに選ぶこと自体が、企業ブランディングの一部として機能します。

さらに、合同説明会や環境新聞との連携媒体で露出することで、環境専門の採用ポジション・環境部署の強化という文脈での訴求力も高まります。

採用担当者としては、母集団獲得だけでなく「ターゲット学生の志向・価値観・マッチング度」まで含めて戦略的に利用できることがメリットとなります。


環境就職ナビを利用する際の注意点・デメリット

当然ながら、採用担当者として「導入前に押さえておくべき注意点」があります。以下に代表的な注意点を整理しました。

母数・スケールの限界

環境就職ナビは環境専門というニッチ領域にフォーカスしているため、一般的な大手就活ナビサイト(例えばマイナビ/リクナビ等)と比べて学生登録数・閲覧数・応募数の絶対値が少ない可能性があります。

採用担当者としては、「希望の地域・学部・学科・志向を持った学生母集団が想定より少ない」リスクを見込んでおく必要があります。

「環境領域を志望していない学生」や「環境以外の分野を含む母集団」を求める場合には、補完チャネルが必要です。

コスト対効果を慎重に見極める必要あり

掲載料金・出展料金・紹介成功報酬など、ある程度のコストがかかるため、「投資対効果(応募数、内定数、入社後の定着率)」を採用担当者視点で想定しておく必要があります。

特に「環境分野」という制限付き母集団での採用という前提があるため、応募数が思ったほど集まらない場合のリスクがあります。

一般的な就職サイトの料金感・公開データと比較しながら検討することが重要です。

また、成功報酬型の紹介サービス(14%の紹介料+返金保証付き)では、紹介を活用するのか、求人広告メインで使うのかという戦略的判断が必要です。

採用担当者としては、導入前に「期待値(応募数・内定率・定着率)」「社内体制(環境領域特化の広報/選考対応)」「スケジュール」などを精緻に設計しておくべきです。

環境以外のターゲット学生には向かない可能性

もし貴社が「幅広い業界志望」「異業種志望」「マルチキャリア志向の学生」をターゲットとしている場合、環境就職ナビ単体では母集団が偏る可能性があります。

環境特化という強みが裏返せば「環境志向強め・環境系に明確な関心を持つ学生」が集まりやすいという点ですが、その分「学生の志向が環境テーマに限定される」ことも意味します。

採用担当者としては、貴社が本当に「環境分野で働くこと」を前提とした採用なのか、あるいは環境テーマを通じた幅広い人材採用なのかを整理しておく必要があります。

また、環境系学生の数・地域・大学・学部構成が限られるため、地方採用/少人数採用/環境以外ポジション採用などでは母数確保・多様性確保に工夫が必要です。

環境就職ナビに関するよくある質問

採用担当者が導入検討時によく抱える疑問を整理し、回答いたします。

環境就職ナビでどれくらいの学生登録数・閲覧数がありますか?

回答:公式に公表されている数字として「月約6万人超の訪問者」「全国約300大学の就職課・教員ネットワークへの広報実績」があります。

ただし“学生登録数”や“応募数”については公開詳細が少ないため、採用担当者としては貴社条件(地域・学部・学科・志望動機)に応じて個別に問い合わせて確認することをおすすめします。

利用開始からどれくらいで応募が集まりますか?

回答:これは貴社の採用ポジション、掲載時期、広報内容、選考の魅力、学生側の志望度など多くの要因が影響するので、一概にこれくらいで応募が集まるとは言えないです。

環境就職ナビでは、合同説明会/求人広告/紹介サービスのいずれかまたは複数を併用することで接点を早くつくることが可能ですが、一般的なナビサイトと同様に掲載準備(求人票作成、社内環境・仕事内容訴求、学生ターゲット選定)が整っていないと応募に時間がかかることがあります。

採用担当者としては、掲載前に「求人票の訴求内容」「環境企業としての魅力発信」「選考スケジュール設計」を丁寧に整えることが望ましいです。

他の就職サイト/採用媒体と比較してどう違いますか?

回答:大きな違いは「環境・エコ領域に特化している」点です。

一般的な就職ナビ(マイナビ・リクナビ等)は多業界にまたがる母集団を扱っており、学生数も圧倒的に多いですが、その中で「環境意識・志向」を持った学生をターゲットするには訴求が必要になります。

一方、環境就職ナビでは、元々「環境業界・環境志向学生向け」の枠組みが整っており、採用担当者が「環境テーマで働きたい学生」を確実に狙えるという点で違いがあります。

とはいえ、母数のスケール・多様性では一般媒体に劣る可能性があるため、採用数のボリューム・地域・学部限界などをふまえて、場合によっては他媒体と併用する戦略が有効です。


まとめ

「環境就職ナビ」は、環境・サステナビリティ領域の学生・人材を採用したい企業にとって、有力な専門チャネルです

ターゲットが明確であり、環境業界に特化している点、複数サービス(求人広告・合同説明会・紹介)を通じた採用支援が可能な点が大きな魅力です。

ただし、母数の限界・コスト対効果・環境以外ターゲットへの不適合といった注意点も存在します。

採用担当者としては、貴社が環境領域の採用を本気で強化したいのか、また採用スケジュール・目的・学生ターゲット・採用数を整理したうえで、導入可否を判断することをおすすめします。

また、もし「環境製品・サステナビリティ関連ポジション」「社会課題をビジネスで解決する企業」「環境・社会貢献を訴求する採用ブランディングを強めたい」という観点であれば、当サイト運営の「ココカラアース/ココキャリア」もあわせて検討の価値があります。

  • 「ココカラアース」は社会課題・ソーシャルビジネスに関心のある人向けのメディア。企業のブランディング強化に寄与。

  • 「ココキャリア」は社会的企業を紹介する会員制求人サイトとして、環境・社会課題領域の人材接点を持っています。

採用戦略として、環境就職ナビで環境業界特化の母集団を確保しつつ、ココキャリアで社会課題意識の高い人材にアプローチ、ココカラアースで企業の社会価値・ブランドを発信するという3チャネル併用モデルも一つの効果的な選択肢です。ぜひ、貴社採用戦略に併せてご検討ください。