社会課題を解決したい

ーーー社会課題に関心を持った原体験やきっかけを教えてください。

10年以上前に、テレビ番組に出ていた株式会社マザーハウスの代表山口絵里子さんを知ったことです。

山口さんは有名なバッグデザイナーで、バングラデシュの素材でバッグを作り、現地に雇用を産み、日本に流通させることでフェアトレードを実現しています。

現在は、海外にも店舗を構え、途上国の貧困問題解決に貢献していらっしゃいます。

こんなかっこいい人がいるのだと衝撃を受け、こういう人になりたいと思ったのが初めて社会課題に関心を持ったきっかけです。


消防士からデザイナーへ

ーーーこれまでのキャリアを簡単に教えてください。

高校卒業後は、消防職員を目指し、専門学校に1年間通いました。

消防職員を目指した理由は、小さい頃から正義感が強く、誇りを持って働きたかったことと、体力には自信があったからです。

13年間、横浜市消防局に勤めた後、2年前の2020年にグラフィックデザイナーに転職しました。

同年の2020年から、早渕川ファンクラブ(川の環境美化活動団体)の副代表として活動しております。

翌年の2021年に、つづきバナナプロジェクトをスタートしました。

ーーー転職のきっかけを教えてください。また、転職の決断に至り、どのように考え方が変わりましたか?

20代前半ぐらいの時に、マザーハウスの山口絵里子さんを知った事が将来の自分のあり方を考える1番のきっかけとなりました。

彼女のようになるため、何をすれば良いか考えていた時に、電車の中吊り広告で青年海外協力隊の案内を見て、協力隊に入ろうと思いました。

しかし、協力隊の応募を真剣に考える中で、遠くの誰かを助ける事も大事ですが、まずは身の回りの人を大切にする方が大事ではないかと考えて断念しました。

ただ、やはり山口絵里子さんのようにチャレンジしたいという思いが自然と出て、今から約3年前に契機が訪れました。

それは、イチロー選手のメジャーリーグの引退会見です。

彼の「やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はない。」という言葉を聞いて背中を押されたことが転職を決めたきっかけです。

ーーーなぜグラフィックデザイナーの道を選んだのですか?

きっかけは、父親がグラフィックデザインの仕事をしていることです。

視覚を通して人々に知ってもらいたい社会課題等の情報を伝え、課題解決に繋げる事ができると思いました。

今は、自分のスキルを生かして社会に貢献していきたいです。

ーーーどのようにデザインの勉強をしましたか?

YouTubeや学習サイトを使って勉強しました。

学校に行くことも考えましたが、それよりも仕事をこなす方が身になると思い、クラウドワークスという媒体を使って仕事の数をこなしました。

独学ですが、知識は十分つけられたと思います。


現場を知る