採用担当者の皆さま、社会課題解決型の企業やスタートアップで「ミッションに共感する人材」を採用したいとお考えではないでしょうか。

そんな時の選択肢の一つとして、社会性×ビジネススキルを併せ持つ人材とのマッチングを目指す「ソーシャリア」が注目を集めています。

本記事では、ソーシャリアの概要から運営会社、実際に導入した企業・人材の評判まで、採用担当として知っておくべき「メリットと注意点」を整理しました。

特に「複業から始めて転職へ」というスタイルが、自社の採用戦略にフィットするかどうかを見極めるための視点を提供します。

さらに、社会課題・ソーシャルビジネス領域に特化した求人メディアである ココキャリアや、課題意識の高い人材との接点を強化できるメディアとしてココカラアース の活用可能性にも触れていきます。

導入検討の第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

 

走者ソーシャリアとは?概要と基本情報

「ソーシャリア」は、社会課題解決型のソーシャルベンチャー・インパクトスタートアップと、ハイクラス人材を「複業・転職」という形でつなぐプラットフォームです。

具体的には、企業・NPO側が「社会課題解決を目的としたビジネスモデルか」「収益性・持続性があるか」「ソーシャルインパクト指標を持つか」といった審査を経て登録され、登録人材も「社会軸での挑戦意欲」「マネジメント経験」「ハイクラス層」が中心という特徴があります。

従来の求人/転職サイトとは異なり、「まず複業から始めて、その先転職可否を検討する」という“複業転職”スタイルを提唱しており、企業・人材ともにリスクを抑えつつ適合性を図るアプローチです。

採用担当者の視点から言えば、「急にフルタイム採用するのではなく、複業→転職という流れで入ってもらうことで、ミスマッチを減らしたい」「ソーシャル意識の高い人材を採用したい」というニーズと合致するサービスと言えます。


運営元情報

以下、ソーシャリアを運営する会社の基本情報を表形式で整理します。

項目

内容

会社名

株式会社スターコネクト(StarConnectInc.)

設立

2020年1月

所在地

東京都千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5FKSフロア

代表者

代表取締役:水本洋志

ミッション・事業内容

「社会をより良くする事業づくりのためのエコシステムを創る」ことを掲げ、ヘルスケア業界の新規事業・営業マーケティング支援、ソーシャルビジネス立上げ支援、マッチング/プラットフォーム事業を展開。


ソーシャリア評判・口コミ総まとめ

採用担当者視点で「ソーシャリアを導入するかどうか」を判断するうえで、実際の評判・口コミを整理しました。

良い評判

・会社のパーパスに共感する人に出会えた

スキル面だけでなく、パーパスに凄く共感してくださる複業の方も多く本当に凄い力を与えてくれるなと思っています。

引用元:https://note.com/sociareer/n/nc3fbf99ce18c

・正社員では採用が難しい人にも事業参画してもらえる

 正社員では、中々採用できないような優秀な方が複業で参画してくれるというのは本当に魅力的だなと思います。

引用元:https://note.com/sociareer/n/nc3fbf99ce18c

・ソーシャリア主催のイベントで候補者と面談でき、スピーディーな事業参画が可能

イベントの中の15分面談の中で、一緒に働くイメージが湧いたのと、嶋津さんも何か出来ることを一緒にやりたいです、と言ってくれたので、イベント後に直ぐに連絡をとった形です。

引用元:https://note.com/sociareer/n/nc3fbf99ce18c

悪い評判

特に悪い評判は見つかりませんでした。見つけ次第追記します。


ソーシャリアの価格・料金

採用企業側が導入する際の料金・価格体系について、公開情報をもとに整理します。

ただし、同社サイトでは明確な金額が非公開の部分もあり、「個別見積もり」の旨記載があります。

項目

内容

求人掲載費用

無料

成果報酬

要問い合わせ(採用決定時に費用発生)

審査・掲載対象

掲載可能な企業は「社会課題を解決する事業」「持続性・収益性あり」「ソーシャルインパクト指標あり」という審査基準を設けています。これにより、掲載企業の質が担保されている一方、応募前に条件確認が必要です。

複業→転職マッチング支援

サービス構造上、「複業として関わる」「転職可否を判断」という流れを前提としており、採用企業側もこの流れを理解したうえで導入検討する必要があります。間接的には採用期間・ジョイン開始時期などに柔軟性が求められます。

参考:https://sociareer.com/client

ソーシャリアを利用するメリット

採用担当者視点で、ソーシャリアを使うことによる主なメリットを整理します。

社会意義・ビジョン共感型人材との接点が持てる

ソーシャリアは、社会課題解決に関心のある人材(ハイクラス・マネジメント経験者)が登録しており、「社会性×ビジネススキル」の両軸を持つ人材と出会いやすい構造です。

採用担当者として、「企業のミッション・ビジョンに共感して動いてくれる人材」「社会性を重視したカルチャーフィット」を重視している場合、通常の求人媒体では出会いづらいこの種の候補者へアプローチができることが大きなメリットとなります。

また、複業という形で始められるため、採用後のオンボーディングやカルチャー適合の確認期間を設けやすく、結果的に定着率の向上につながる可能性があります。

フルタイム採用までの「仮関係構築」が可能

「まずは複業から」という仕組みを活用することで、採用企業側は即フルタイム雇用というリスクを軽減できます。例えば、一定期間複業として関わってもらい、事業や組織・人材が合うかを見極めたうえで転職(フルタイム化)へ移行するという流れが取れます。

これにより、「採用ミスマッチによる早期離職」「期待外れ/フィット感の低さ」といった課題を未然に防ぐ仕組みが働きます。採用担当者としては、時間をかけて適合性を見極めてから本格的な採用に踏み切れる点が強みです。

スタートアップ・社会的企業としての採用ブランディング強化につながる

ソーシャリアというプラットフォーム自体が「社会課題/インパクト領域に挑戦する人材・企業」という位置づけを持っており、掲載/マッチングを通じて「当社も社会課題解決に取り組んでいます」という採用ブランディングを打てる点もメリットです。

採用担当者視点では、優秀な人材は「カルチャー・ミッション」が明確な企業を選びがちです。

社会意義性を打ち出した採用メッセージを発信することで、一般求人媒体では集まりづらい「社会軸で動ける人材」へのアプローチが可能になります。

また、複業開始段階から組織風土・働き方を知ってもらえるため、入社後のカルチャーフィット促進にも寄与できます。


ソーシャリアを利用する際の注意点・デメリット

採用担当者がソーシャリアを導入する際には、以下のような注意点・デメリットも把握しておくべきです。

応募母数確保・スピード採用には向かない可能性

ソーシャリアは、社会課題解決型・ハイクラス人材・複業スタートという条件がそろった候補者を対象としているため、一般求人媒体と比べると応募母数が限られる可能性があります。

実際の求人数は183件となっています。(2025年11月時点)

採用担当者として、「すぐに大量の候補者を集めてスピーディに採用を決定したい」という目的には、別媒体併用が必要となる可能性があります。

大量採用・汎用ポジションでは、母数・速度の面でギャップが生まれることに留意してください。

料金体系/効果測定が見えづらい部分がある

前述の通り、料金・成果報酬額が明確に公開されておらず、「個別見積もり」が基本となっています。

採用担当者としては、導入前に「成果報酬費用/想定応募数/マッチング精度」「複業から転職までの流れとスケジュール」「定着率・採用完了までの平均期間」など、KPIを明確にし、費用対効果を予め把握しておくことを強くおすすめします。

これを怠ると、採用戦略上のリスクが出てきます。

ソーシャリアに関するよくある質問

採用担当者から寄せられやすい疑問・質問と、その回答を整理します。

質問1:複業から始める際、どのような契約形態/報酬設計になるのですか?

回答:ソーシャリアのサイト内では、複業スタートというスタイルが前提ですが、契約形態・報酬設計は案件ごとに異なるため、採用企業側が提示する条件(契約時間、業務内容、報酬体系)を人材と合意する流れになります。

つまり、通常の求人掲載媒体のように固定の「月額○万円で採用」というモデルではなく、柔軟にオファーを設計する必要があります。

企業側としては、業務内容・時間・成果・報酬を明確に設定しておくことで、候補者との合意をスムーズに進められます。

また、複業から転職という構造があるため、「この複業期間からどのようにフルタイム化を検討するか」「評価・ジョイン条件をどう設定するか」を事前に設計しておくと、採用後の運用がスムーズになります。

質問2:掲載企業として、どんな企業が対象になりますか?

回答:ソーシャリアに掲載できる企業には、以下のような審査基準があります。

  • 社会課題を解決することを目的とした事業であるか。

  • ビジネスモデルとして収益・持続性があるか。

  • ソーシャルインパクトを重視した指標や理念を持っているか。

したがって、一般的な汎用企業(社会課題を主目的とせず、一般商材・一般業務を扱う企業)では、掲載可否のハードルが高く、事前相談が重要です。

採用担当者として、自社が「社会課題解決型/インパクトスタートアップ」「ビジョン共感採用を前提とする」かどうかを整理しておくべきです。

質問3:通常の求人媒体と比べて、どのくらいの応募数・マッチング精度が期待できますか?

回答:登録者数は公開されておらず、どれくらいの応募につながるのかは、企業の求人原稿内容や訴求にもよります。

採用担当者としては「応募数の絶対母数」ではなく、「応募者の質・マッチング精度」重視であるかどうかを判断軸に置くべきです。

特に、募集ポジションが「ビジョン共感」「社会意義」「スタートアップフェーズ」であるならば、費用対効果として高い可能性があります。

一方、「数十名規模・汎用職種・スピード採用」などには適用しづらいため、他媒体併用が望ましいです。


まとめ

本記事では、採用担当者の視点から、ソーシャリアの概要・運営会社情報・評判(良/悪)・価格・メリット・注意点・よくある質問を整理しました。

総括すると、ソーシャリアは「社会課題解決・インパクト領域でビジョン共感型のハイクラス人材を、複業から転職へという流れでマッチングする」という明確な強みがあります。

採用担当者として、このような人材を採用したい・ミスマッチリスクを低減したい・採用ブランディングを強化したいという目的を持っているなら、非常に有力な選択肢となりえます。

ただし、採用母集団確保・スピード・汎用採用という観点では限定的である可能性があり、社内調整・事前設計が重要です。

ですから、採用規模・ポジションの性質・採用目的を整理したうえで、導入可否を判断することをおすすめします。

そして、最後に、採用広報媒体の選択肢の1つとして、「ココカラアース/ココキャリア」もおすすめします。社会課題に関心を持つ人材・社会企業・NPO等の採用・マッチング支援をトータルで行っています。例えば、

  • ココカラアースでは、社会起業・NPO・国際機関などで働く人のインタビュー記事やコラムを通じて、課題・企業理解を深めるコンテンツを提供しています。

  • ココキャリアでは、社会課題・ソーシャルビジネスに特化した会員型企業データベースとして、約1000社の企業を掲載しています。

こうした背景を活かし、ソーシャリア導入の検討と並行して、貴社の採用ブランディング・社会課題人材接点の強化も併せてご検討いただくことをおすすめします。

特に「社会課題人材×採用ブランド構築」という観点では、ココカラアース/ココキャリアのメディア資産・会員基盤が非常に有効な補完となるでしょう。