サーキュラーデザインは、持続可能で循環型の経済を構築するための革命的なアプローチです。

これは、製品のライフサイクル全体を通じて資源の無駄を排除し、再利用やリサイクルを促進することを目的としています。

サーキュラーデザインには、具体的な7つの戦略があり、それぞれが製品やサービスの持続可能性を向上させる役割を果たします。

この記事では、サーキュラーデザインの戦略や実践事例、さらには学生にこの取り組みをPRする方法について解説します。

サーキュラーデザインとは

サーキュラーデザインとは、資源がうまく循環するために製品やサービスに組み込まれたデザインです。

SDGsの目標の1つであるサーキュラーエコノミーを目指す上で欠かせない考え方です。

サーキュラーエコノミーとは、廃棄物を出さずに資源を循環させる経済の仕組みです。

つまり、製品を発案・設計する段階から資源を考慮し、汚染物(CO2など)や廃棄物を出さない(土に帰る)システムです。

円を描くように循環させるためサーキュラーエコノミーといい「CE」と略されることもあります。

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サーキュラーデザインの7つの戦略

リデュース設計

リデュース設計とは、製品の無駄を省くことで資源を節約する設計です。

無駄を省いた設計をすることで、軽量化や原料費の削減など、プラスに働くこともあります。

モジュール化

モジュール化とは、修理やアップグレードしやすくするデザイン手法です。

どこか一部が壊れてしまっても、モジュール化された製品であれば、一部を交換して利用することができます。

長期使用可能な設計

長期使用可能な設計もサーキュラーデザインの1つです。

一度作った製品をできるだけ長く使えるように設計することで、廃棄物の削減に繋がります。

オーダーメード化

オーダーメード化とは、受注を受けてから生産することです。

在庫処分の必要がなくなるだけでなく、余剰機能の削減にも繋がります。

環境配慮型素材の利用

生分解性のある材料やリサイクル可能な材料を選択することもサーキュラーデザインです。

同時に、再生材などの積極利用も必要になります。

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製品からサービスの移行

製品からサービスの移行とは、製品を所有するのではなく、製品を共有するという戦略です。

生産者が製品を保有することで、メンテナンスを行いやすく、製品の長寿化が期待させれています。

オンライン化

オンライン化とは、IT技術を活用して製品の価値だけを残し、製品を無くすことです。

具体的には、FAXをPDFで送信したり、本を電子書籍で読んだりすることが挙げられます。

参考:経済産業省/循環型の事業活動の類型について


サーキュラーデザインの事例

Allbirds

​​ニュージーランドのティム・ブラウンとジョーイ・ツゥイリンジャーが始めたシューズを中心に展開しているアパレルブランドです。

創業時より環境負荷低減に重点を置き、素材調達から廃棄までの過程でCO2削減を数値化し公表しています。

また再生可能な素材として​​持続可能な天然素材とリサイクル素材を使用している上に、製品寿命にも配慮した設計をしています。

さらに、CO2削減のため、再生エネルギーの利用と海上輸送をメインにしています。

商品が顧客の手に渡った後も責任を持ち、​​商品のメンテナンス(洗濯)の仕方についてもアドバイスを行っています。

アイカサ

アイカサは、JR東日本の子会社と提携し、駅を活用した「傘シェアリングスポット」を導入しました。

日本の年間ビニール傘消費量と一人当たりの所有率は世界一位。

そのうち6割が捨てられ地球に埋められています。

アイカサは傘をシェアすることによりこの問題を解決しようとしています。

シェアされる傘はグラスファイバーを使った丈夫な作りですが、リペアラブルで何度も使用可能です。

また、一回の利用でCO2を692g削減できます。

​​2021年1月には山手線全駅に傘立てを設置完了し、設置箇所は全国に広がっています。

このようにしてシェアリングサービスは少しずつ私たちの生活にも浸透し始めています。

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サーキュラーデザインの取り組みを学生にPRする方法

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