理事長 高橋歩との出会い

ーーーその後どのようにしてNPOの設立に至りましたか?

原体験の本の著者である高橋歩との出会いがきっかけです。

旅を2,3年続ける中で、自分の無力さに気づき帰国を考えている時に、高橋歩がインドで学校を作るために人を集めていると知りました。

力仕事なら役に立てるかもしれないと思い、最後にインドへ渡りました。

ーーー出会われてからはどのようなことがありましたか?

その学校建設のプロジェクトは、学校を建てた後の運営は現地に任せる予定になっていました。

しかし、私自身が旅をする中で、学校は建てた後の運営が一番大切だと感じていたのです。

実際、日本人が自己満足で作った学校が廃校になっているのも目にしていました。

自分が立ち上げに関わった学校もこのような結末になってしまうのは残念だという思いもあり、NPOを立ち上げ現地に駐在することを決めました。


様々な苦労や葛藤

ーーー10年以上も運営する中で特に大変だったことは何ですか?

もうインド自体が大変ですね。

貧富の差が激しく、カースト制度も残っているので、お金については苦労しています。

日本人を見たらお金をもらおうと近づいてきたり、毎日お金にとらわれながら生活していくのが大変でしたね。

彼らもお金を稼ぐのに必死なので、交渉を繰り広げていました。

ーーーそれらの課題はどのように乗り越えたのですか?

まだまだ課題と向き合っている途中です。

一歩一歩やっていくしかないですね。

ーーー他にも苦労はありましたか?

現場で絶対的に信頼がおけるパートナーを見つけることですね。

これまで組んできたパートナーが何人かいるのですが、裏切られたり、いなくなっちゃったりと。

探しては、変わっての繰り返しで運営しています。

なるべく見定めることを大切にしていますが、お金に目がくらむと人間変わってしまうこともあるんですよね。