採用活動を進める中で、「多様なバックグラウンドをもつ人材をどう母集団化するか」「企業としてのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をどう訴求していくか」が、いまや重要なテーマとなっています。

そんな中で、LGBTQ+やマイノリティ層を含む“価値観共鳴型”人材へのアプローチチャネルとして、ジョブレインボー(JobRainbow)は注目されています。

しかし、媒体として単に掲載すれば成果が出るわけではなく、企業側の受け入れ体制や選考設計、コスト対効果まで含めた検討が不可欠です。

本記事では、ジョブレインボーの「評判・口コミ」を軸に、導入前に押さえておきたいメリット・デメリット、料金プランをしっかり整理します。

そして、採用チャネル選びをさらに強化するために、社会課題・ソーシャルビジネス領域に強みをもつココカラアース/ココキャリアも併せてご紹介。

導入検討中の人事・採用ご担当者様が、「ジョブレインボーを使うべきか」「どのように活用すべきか」を自信をもって判断できる内容に仕上げています。

 

JobRainbow(ジョブレインボー)とは?概要と基本情報

「JobRainbow(ジョブレインボー)」は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)/LGBTQ+等への配慮を打ち出す企業と、多様な背景をもつ求職者をマッチングする求人プラットフォームです。
主な特徴としては、以下が挙げられます。

  • 「LGBTフレンドリー企業」「多様な価値観を受け入れる企業」を掲載対象としており、企業側にも「どのような制度・取り組みをしているか」を可視化している点。

  • 求人掲載数・スカウト通数などの制限が少ないプランもあり、雇用形態(正社員・アルバイト・委託等)を問わず、多様な働き方での募集が可能と紹介されています。

  • 掲載企業向けには、LGBT/多様性研修・採用広報支援等のコンサルティングサービスも提供しており、単に求人を出すだけでなく「企業として多様性を受け入れる環境づくり」を支援している点も特徴です。

  • ターゲットとなる求職者側の属性として、若年層(18~34歳)や学歴大卒以上のユーザー比率が高く、採用母集団の“多様性に意欲ある”層にリーチしやすいというメリットもあります。

採用担当者視点では、「多様な人材を採りたい」「ダイバーシティ経営を掲げている」「ブランドとして“働きやすさ・包摂性”を打ち出したい」といったニーズにマッチします。

一方で、媒体特性として「LGBTQ+/多様性配慮を前提にしている求職者」が集まるという点から、自社の採用ブランディング/受け入れ体制の整備がある程度進んでいることが望まれます。


JobRainbow(ジョブレインボー)の運営会社情報

JobRainbowの運営会社・媒体概要を整理します。

項目

内容

会社名

株式会社JobRainbow

設立年月日

2016年1月

本社所在地

東京都千代田区神田小川町1-8-3

主な事業内容

D&Iリクルーティングプラットフォーム「JobRainbow」の開発・運営

D&I推進事業「DEIBラボ」の運営

D&I認定表彰制度「D&IAWARD」の運営 など

参考:https://corp.jobrainbow.jp/company


JobRainbow(ジョブレインボー)評判・口コミ総まとめ

JobRainbow(ジョブレインボー)評判・口コミを解説します。

良い評判

採用担当者としてプラス要因になりそうな、ユーザー・企業双方からのポジティブな声を整理します。

・ダイバーシティに関心のある優秀な人材と出会える

JobRainbowからの応募者に共通した特徴はありますか?

JobRainbowという媒体を信頼しているがゆえに、そこに掲載されている弊社のことも最初から信じてくれています。多くの方が、事業内容や紹介動画を事前にしっかり見てくださっていますし、なかには親御さんにも話していないことを打ち明けてくれる方もいます。ちなみに、21卒はJobRainbowから複数人入社してくれましたが、22卒に関してもすでにJobRainbow経由の方数人に内定を出しています。企業ページでダイバーシティの考えをきちんと伝えられているからこそ、他の求人サイトからは応募してくれないような、素晴らしい人材がきてくれるなぁ、と感じますね。

引用元:導入事例|株式会社シーアールエー(JobRainbow)

・LGBTQ+当事者の満足度が高いリアルイベントがある

駅に着いても、

「あれほど色んな企業がLGBTを含むダイバーシティに向けて努力しているんだ」

「自分が来年就活するときが少し楽しみかも」

とちょっと高揚気味でした(笑)

スーツを着ることに強い嫌悪感がある性別違和の友達や、セクシュアリティを受け入れてもらえないかもしれないと悩んでいる友達にも「RealJobRainbow」を紹介したいなと思えました。

引用元:【体験談】RealJobRainbowに参加してみた結果(JobRainbowMAGAZINE)

悪い評判

ココカラアース編集部で調査した限り、企業側の悪い口コミは見つかりませんでした。見つかり次第、追記いたします。


JobRainbow(ジョブレインボー)の価格・料金

採用媒体としての料金・プランを整理します。

プラン名・形態

金額目安

掲載プラン(求人掲載数無制限/スカウト打ち放題)

月額約8万円※掲載期間による変動あり。

成果報酬プラン

基本料月3万円〜
※成果報酬費は要問い合わせ

備考

・最低掲載期間6ヶ月〜
・「何名採用しても、何件求人を掲載しても料金は変わりません」。

※導入時には「掲載期間」「採用数」「オプション(ブランディング・研修)有無」などによって、コストが変動しますので、問い合わせ・相見積もり取ることをおすすめします。
※採用ご担当者としては「何名採用できるか」「母集団数」「応募単価/採用単価」が重要指標になるため、契約前にKPI想定をしておくことが望ましいです。

参考:日本の人事部

JobRainbow(ジョブレインボー)を利用するメリット

採用担当者の視点から、「導入しなければ損」と言えるポイントを、具体的なメリットとして整理します。

多様な背景をもつ求職者(若年層・ダイバーシティ志向)にアプローチできる

JobRainbow(ジョブレインボー)は、LGBTQ+や多文化共生、介護・育児支援など多様な属性をもつ求職者向けに設計されています。

月間20万人がJobRainbowを活用中で、上記の採用候補者に、直接アプローチやPRが可能です。

採用市場が「誰でも応募できる」というマスから「共感・価値観マッチ型」へ移行している中、自社の「多様性/インクルージョン/働きやすさ」ブランドを打ち出したい場合、このようなプラットフォームは有効です。

特に「働き方の多様化(副業併用、フレックス、リモート含む)」「価値観重視の若手採用」などを進める際には、母集団形成のチャネルとして有意義と言えます。

求人掲載数・スカウト通数の制限が少ないため、コスト管理しやすい

「何名採用しても」「何件求人を掲載しても」料金が変わらないため、採用数が多かったり、複数の職種/雇用形態(正社員/アルバイト/委託)を募集する企業にとって、大きなメリットです。

採用数の増加によって追加コストが発生しない構造なら、採用活動をスケールさせやすく、「応募単価」を下げることも可能です。

「ダイバーシティ採用/ブランド発信」ツールとしても活用できる

JobRainbow(ジョブレインボー)は求人掲載だけでなく、企業の「多様性への取り組み」や「社内文化・制度」についても公開・可視化する設計になっています。

たとえば、媒体側が「LGBTフレンドリー企業とは何か」等のコラム運営や、独自スコア導入などを行っています。

採用担当者としては、単に「人を集める」チャネル以上に、「自社の採用ブランディング」「ダイバーシティ経営を社外に示す」場として活用できる点が魅力です。

多様な人材を採用したい/社内外に働きやすさを訴えたいという戦略をお持ちの場合、この観点は重要です。


JobRainbow(ジョブレインボー)を利用する際の注意点・デメリット

どの媒体も“万能”ということはなく、JobRainbow(ジョブレインボー)を活用する上でも「採用担当として押さえておくべき注意点」があります。

自社の多様性受け入れ体制が整っていないと、応募後のミスマッチ/離職リスクが高まる

前述の通り、媒体側も「多様性に配慮している企業」を掲載対象として打ち出しており、求職者は“背景・価値観重視”で応募してきやすいという構造があります。

「制度は掲げていても、現場レベル(支社・部署)では浸透していない」などの可能性があります。

そのため、採用担当者としては「応募が多く来た/採用できた」だけで十分とは言えず、入社後の定着/活躍を見据えた体制(制度・研修・LGBT/多様性理解/相談窓口など)を整えておくことが重要です。

そういった体制を整えられないと、「採用してもすぐ辞めてしまう」「せっかく多様な人材を採ったのに活かし切れない」というリスクがあります。

JobRainbow(ジョブレインボー)に関するよくある質問

JobRainbowに関するよくある質問について解説します。

質問1:「JobRainbow(ジョブレインボー)」で募集すると、どのような層の応募が来ますか?

A.18~34歳の若手層が中心で、学歴大卒以上の割合が高めとされています。

また、「LGBTQ+」「多文化」「育児・介護支援」など多様な背景をもつ人材をターゲットとしており、

価値観重視/働き方選択肢重視の求職者からの応募が期待できます。

採用担当としては、「人物像・働き方意欲・カルチャーフィット重視」の設計が効果的です。

参考:日本の人事部

質問2:掲載対応エリアはどこですか?

A.全国を対象に、特に関東・関西・愛知・福岡・北海道での採用に強みを持っています。

エリアごとの採用見通しについても案内可能と公式サイトで案内があります。

参考:Jobrainbow

質問3:自社が「LGBT/多様性採用」にまだ着手できていない段階でも使えますか?

A.はい、導入可能です。

公式サイトでも、取り組みがされていない企業が9割で、様々な人が活躍できる環境作りも支援可能との旨の記載があります。

ただし、そこに甘えるのではなく「多様な人材を受け入れる体制/カルチャー変更の意志」を採用担当者・経営陣で共有しておくことが重要です。

制度整備・研修・文化浸透がないまま採用だけ実施すると、採用後のギャップ・離職リスクが高まる可能性があります。

参考:Jobrainbow


まとめ

以上、採用担当者視点で「JobRainbow(ジョブレインボー)」の評判・メリット・デメリット・料金・よくある質問を整理しました

特に「ダイバーシティ採用を本格化させたい」「若手・多様な人材を採りたい」「自社ブランディングとして働きやすさ・包摂性を可視化したい」といった目的をお持ちの企業様には、有力なチャネルになり得ます。

ただし、採用母集団形成・自社受け入れ体制・費用対効果という観点では、事前に整理しておくべき課題もあります。採用担当者としては、導入前に以下をチェックリストとして押さえておくと良いでしょう。

  • 自社の「多様性対応制度・カルチャー」「研修・相談窓口体制」が整っているか

  • 掲載前・選考体制・入社後フォローまで含めて社内体制を設計できているか

  • 掲載料金・採用単価・応募から採用までのリードタイムなどKPIを設定しており、ROIを見える化できているか

  • 自社採用ブランディング(働き方・制度・価値観)を求人票・説明会で言語化・可視化できているか

さらに、貴社が社会課題・ソーシャルビジネスに関心をお持ちであるなら、当メディア運営の以下サービスもぜひご検討ください。

  • ココカラアース:社会企業・NPO・NGO・国際機関などを対象にインタビュー記事・コラムを掲載。「ダイバーシティ/社会課題対応企業」としての認知を高めるブランディング機会となります。

  • ココキャリア:社会課題・ソーシャルビジネスに関心のある人を対象とした会員制データベースサイト。ダイバーシティ採用のみならず、「社会貢献」「価値観共鳴型採用」を進める企業には最適なチャネルです。

JobRainbow(ジョブレインボー)での採用活動を第一歩としつつ、ココカラアース/ココキャリアを併用することで、「採用母集団の拡大」「企業ブランディング」「ソーシャル・インパクト発信」の三軸を同時に強化できます。