ミッションや社会課題への“想い”を持つ人材を採りたい──そんな志を持つ組織にとって、採用チャネル選びは非常に悩ましいものです。
近年、ソーシャルセクター・NPO・社会起業家組織向けの求人・転職サービスとして注目されているDRIVEキャリア。
しかし、導入の前には「実際に使ってどうだったか」「コストに見合う採用効果は出るのか」といった評判が気になるはずです。
本記事では、採用担当者の視点でDRIVEキャリアの評判・口コミを総まとめしつつ、メリット・デメリット・価格体系・導入事例・よくある質問を丁寧に解説します。
最後には、貴組織が採用力を強化するもう一つの選択肢としてココカラアース/ココキャリアの可能性についても触れます。導入判断の材料として、ぜひ最後までお読みください。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
目次
DRIVEキャリアとは?概要と基本情報
DRIVEキャリア(正式名称:DRIVEキャリア by ETIC.)は、ソーシャルセクター(NPO、ソーシャルベンチャー、社会課題解決型団体など)に特化した転職支援・求人掲載サービスです。
従来の求人媒体・転職エージェントとは異なり、ただ「条件に合う人材をつなぐ」だけでなく、「理念・価値観やミッションの共感」を重視するマッチングを重んじています。
たとえば、求人掲載のキャッチコピーや求人内容において「社会課題」「事業の意義」「ミッション」といったキーワードを入れて、求職者の共感を呼ぶ訴求方法を取り入れています。
このように、DRIVEキャリアは「ミッション共感型の採用」を目指す組織にとって、有力なチャネルになり得るサービスです。
運営会社情報
以下は、DRIVEキャリアを運営する組織および関連する情報をまとめた表です:
項目 |
内容 |
運営主体 |
特定非営利活動法人エティック |
設立 |
1993年求人掲載型 + キャリアコーディネーター支援型 |
本拠地・所在地 |
東京都渋谷区東1-1-36 キタ・ビルデンス402 |
スタッフ数 |
48名 ※2024年5月31日現在 |
参考:団体概要(ETIC)
DRIVEキャリア・口コミ総まとめ
人事・採用担当者として導入を検討する際、実際の「評判・口コミ」は極めて重要です。ここでは、見つかる範囲で良い評判・ネガティブな評判を整理します。
良い評判
理念共感型人材との出会いが得られる
Q.ということは、DRIVEキャリアの利用者にもそのような社会課題の解決を目指す人が多いということですよね。
そうですね。およそ35歳以下の世代だと、学生時代から授業や講義を通じて社会課題解決やNPOについて学び、触れる機会があったという人も多くなってきています。学生ボランティアやインターンシップを通じてソーシャルビジネスに携わった経験がある人も少なくないでしょう。
悪い評判
特に見つかりませんでした。見つかり次第追記します。
DRIVEキャリアの価格・料金
採用担当者にとって、コスト構造は導入判断の大きな要素です。以下は、DRIVEキャリアが公表している料金体系・プラン(求人掲載・オプション・成功報酬など)を整理したものです:
プラン名 |
掲載期間 |
通常価格(税込) |
スタートアップ割引等 |
備考 |
90日間プラン |
90日 |
165,000円 |
法人設立3年以内:33,000円(90日プラン) |
同時募集可能な求人ページ数は10件。 |
365日間プラン |
365日 |
440,000円 |
法人設立3年以内:132,000円(365日プラン) |
同時募集可能な求人ページ数は10件。 |
求人記事代筆オプション |
― |
88,000円(税込) |
― |
記事1本あたりの料金 |
人材紹介成功報酬 |
― |
理論年収の35% |
― |
成功報酬型(採用確定後) |
返金ポリシー |
― |
1か月以内退社:50%返金/3か月以内退社:30%返金 |
― |
人材紹介利用時の保証制度 |
考察・注意点(料金に関する)
- スタートアップ割引が設定されており、設立3年以内団体などは低コストで導入できる可能性がある点が魅力です。
- 成功報酬型人材紹介を併用する場合、採用確定後の費用負担(理論年収 × 35%)が発生するため、高年収ポジションだとコストが大きくなる可能性があります。
- 掲載期間型プランを選ぶ場合、「応募数・採用数」が期待値に届かないリスクを考慮する必要があります。
DRIVEキャリアを利用するメリット
以下は、採用担当者視点で特に注目すべきDRIVEキャリアのメリットです。
価値観・ミッション共感型の人材とのマッチング精度が高い
DRIVEキャリアは、単なるスキル・経験合致だけでなく、「ミッション共感」「理念整合性」を重視します。これにより、組織文化に合致しやすく、定着率やエンゲージメントの向上にもつながりやすい人材を獲得しやすくなります。
さらに、求人記事の構成段階で「社会課題」「組織の想い」「事業背景」を丁寧に伝えるフォーマットを採用していることから、求職者が共感・応募意欲を高めやすい点もメリットです。
この点は、ミッションドリブンな組織にとって重要な採用軸を叶える可能性があります。
採用支援(コーディネーター支援)を併用でき、手間負荷を削減できる
求人掲載だけでなく、ETIC.のコーディネーターが応募者との面談・条件調整・推薦・フォローを支援する求人案件を選ぶことができ、採用担当者の手間を軽減できます。
特に応募者との初期やり取り・選考フォローのリソースが限られている団体にとって、有用なオプションです。
また、その支援機能を利用することで、応募者とのミスマッチを減らし、採用効率を改善できる可能性があります。
団体ブランディング・認知拡大のチャネルになる
DRIVEキャリアで求人を掲載することで、ミッション・事業内容を求職者や社会に発信でき、認知拡大効果も期待できます。
すでに導入している団体では、「求人媒体としてだけでなく、団体のファンづくり・広報・共感者獲得手段」として活用されている声があります。
単なる人材募集に留まらず、活動への共感者や関心者を引きつける場として使える側面も、DRIVEキャリアの強みといえます。
DRIVEキャリアを利用する際の注意点・デメリット
もちろん、導入にあたっては注意すべき点もあります。以下では、想定されうる注意点・デメリットを挙げます。
コスト対効果リスク/応募数・採用数が確約されない
掲載料金や代筆オプション費用など、初期投資が発生する以上、採用が成功しなければ「費用倒れ」となるリスクがあります。特に、ミッション共感型の応募母数が少ない地域や業界だと、応募数が伸び悩む可能性があります。
そのため、まずは小規模求人で試験導入したり、複数チャネルと併用して効果検証をする運用戦略が望ましいでしょう。
審査制・掲載不可リスク・条件制限
DRIVEキャリアでは、求人掲載前に審査を挟むため、すべての団体・案件が自動的に掲載できるわけではありません。条件が合致しない場合、掲載を断られる可能性があります。
このため、募集したいポジションが「社会意義・課題解決型」であることを事前に整理しておく必要があります。
DRIVEキャリアに関するよくある質問
採用担当者から寄せられるであろう質問とその回答を整理します。
DRIVEキャリアは中小・地方組織でも使えますか?
回答:
はい。ただし、応募母数や反応率は地域特性・求職者層によって変動します。都市部では応募者数を確保しやすいですが、地方では応募数が限定的になる可能性があります。また、地方団体ならば「地方枠」「地域貢献型」の訴求を強める求人タイトル・記事内容を工夫することで応募者を引きやすくなります。
他の求人媒体と併用するのはありですか?
回答:
はい。DRIVEキャリアは「ミッション共感型応募者」の獲得に強みがある反面、スキル・経験重視の応募者を幅広く集める汎用媒体には及ばない可能性があります。したがって、一般求人サイトや業界特化型媒体と併用しつつ、DRIVEキャリアを「共感・理念訴求チャネル」として位置づけて使うのが効率的です。併用することで、候補プールを拡張しつつ、共感型応募者を得るチャネルを確保できます。
求人記事を自社で作るべきか、代筆オプションを使うべきか?
回答:
自社で求人記事を作る場合、組織ならではのミッション・背景・強みを最も詳しく、かつナチュラルに伝えられるため、訴求力を発揮しやすいです。ただし、文章力・求人訴求設計ノウハウが不足している場合、代筆オプションを使うことでクオリティの担保および応募率アップの可能性があります。特に初めてDRIVEキャリアを使う段階や、募集ポジションのミッション性が強い場合には、代筆サービスを導入して最適化された求人記事を出すことも有効です。ただし、その代筆費用(88,000円など)を見込んだうえで、コスト対効果を想定しておくべきです。
まとめ
DRIVEキャリアは、社会課題解決型組織・ソーシャルベンチャー・NPOなどにおいて、ミッション共感型人材の採用チャネルとして大きな可能性を持つサービスです。求人掲載だけでなく、コーディネーター支援型の求人運用も可能というハイブリッドな性質も、採用担当者にとっての魅力要素です。
ただし、導入にあたっては応募数・採用数の保証はないこと、審査制・掲載不可の可能性など、リスク要因も存在します。これらを踏まえて、小規模導入や併用運用を検討しながら、PDCAを回せる体制を整えることが望ましいでしょう。
最後に、もし貴組織が「社会課題×採用」に強いチャネルをもっと増やしたいとお考えなら、ぜひココカラアースやココキャリアにもご注目ください。
- ココキャリアは社会企業・ソーシャルビジネスに特化した求人プラットフォームとして、御社のミッションに共感する人材との接点を提供できます。
- ココカラアースでは、社会課題やソーシャルビジネスに関心を持つ読者層に、御社の理念・採用ストーリーを伝えるコンテンツ発信チャネルとして活用できます。
DRIVEキャリアだけでなく、これら複数媒体を組み合わせて採用基盤を構築することで、ミッションドリブンな組織にふさわしい人材マッチングをより確実に実現できる可能性が高まります。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
関連記事
≫【2025年版】BaseMe (旧エシカル就活) 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】activo評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】エコリク 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】WORK for GOOD (旧グリーンズジョブ) 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】ビズリーチ 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。