日本でだんだんと深刻になってきている地方創生。
この記事では、11種類の地方創生の問題について取り上げています。
1つ1つの問題に対して詳しく解説する記事も用意しています。
この機会に地方創生に関する知識を身につけましょう。
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目次
地方創生とは
地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すものです。
地方創生の課題一覧
- 集落
- 限界集落
- 消滅集落
- 関係人口
- 過疎化
- 空き家問題
- エコビレッジ
- コンパクトシティ
- スマートシティ
- スマートグリッド
- ソーシャルイノベーション
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集落
集落とは、人が住んでいる家が集まった地域のことです。
しかし、具体的な定義がないため、規模や構成は説明できません。
近年、若者が集落から離れて都市部に行くことで、人口減少が問題になっています。
その結果、消滅の可能性のある集落は増加傾向にあり、深刻な問題と言えます。
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限界集落
限界集落とは、地域としての機能がうまく回らず、社会的共同生活が困難な集落を指します。
うまく回らない理由としては、65歳以上の人口の割合が集落の50%を超えたり、その集落で暮らしている人数が減少したりするなどが考えられます。
また、限界集落という言葉自体は、大野晃という社会学者が1990年代に提唱し、広まりました。
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消滅集落
消滅集落とは、かつて住民が住んでいたものの、住民の人口が0になった集落です。
山間地や離島に位置することが多く、現在も消滅集落になりかけている集落は6万3237集落もあります。
日本では、2010年をピークに、人口が減少しており、少子高齢化が深刻化しています。
消滅集落はその影響を大きく受け、多くの集落の消滅が予測されています。
参考:過疎地域における集落の状況に関する 現況把握調査最終報告 (概要版)
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関係人口
関係人口とは、特定の地域に移住している定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもなく、地域と深く関わりのある人のことを指す言葉です。
関係人口には、特定の地域にルーツのある人や過去に居住したことのある人、頻繁に行き来している人などが代表的な例として挙げられます。
関係人口の「関係」とは、少しでも関係のある人を指す意味合いではなく、地域に強い愛着を持っているという関係を指すという考え方が一般的です。
住んでいる地域が遠くても、その地域に住んでいる方と深い交友関係があって頻繁に地域に訪れている人なども関係人口として数えられます。
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過疎化
過疎化とは、地方から都市への流出によって人口が急減する状態を「過疎」と言い、この状態が進む状況を「過疎化」と言います。
都市への人口集中に伴い、さらに少子高齢化の影響によって過疎化が進行しています。
過疎化の進行は、過疎地域の生活水準や生産能力の低下を引き起こし、空洞化の現象が起きています。
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空き家問題
空き家問題とは、居住者が何らかの理由で住まなくなり、長く放置された家によって起こる問題です。
現代では、核家族化が一般的となっているため、親世代との同居をせずに別世帯を持つ子ども世代が増えており、親世代が不在となった際に持ち家が空き家になるケースが多くなっています。
空き家の問題は、所有者だけの問題ではなく、景観や衛生上の問題、倒壊や犯罪に関わる安全面での問題などが、地域住民や管轄の行政機関にまで及んでいます。
放置された空き家は、所有者以外の者が勝手に取り壊したりすることはできないため、様々な事情が関係して問題を拡大させています。
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エコビレッジ
エコビレッジとは、環境に負担の少ない持続的な暮らしを追求し、デザインされた小規模な地域・コミュニティです。
住人は互いに支え合い、可能な限りの自給自足を目指し、独立した経済圏を築いています。
このようなエコビレッジは、世界中で広まり、15,000箇所以上あると言われています。
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コンパクトシティ
コンパクトシティとは、生活に必要な機能と住宅を密集させたまちのことです。
住民の便利で快適な生活とともに、環境の保全など持続可能なまちが目指されています。
具体的には、次の3つが整ったまちとなります。
①密な生活機能
居住地域と環境保全地域や生活サービス地域の境界が明確で、特に住宅と生活に必要な施設の近接した状態
②公共交通機関のつながり
都市内のどこの地域でも公共交通機関による市街地への移動が容易
③地域サービスや職場までのアクセス
住民が徒歩か公共交通機関を利用するだけで、地域サービスを利用可能
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スマートシティ
スマートシティとは、ICT(情報通信技術)を利活用して都市や地域の抱える課題を解決し、新たな価値の創出を目指す都市のことです。
1980年代にヨーロッパでスマートシティに関する最初の取り組みが始まり、2000年代に世界中で注目されるようになりました。
日本でも近年、数多くの事例が登場し、都市計画における持続可能な開発が進められています。
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スマートグリッド
スマートグリッドとは、IT技術を用いてエネルギー需要をリアルタイムで把握し、効率良く電気を送電するシステムです。
スマートグリッドはスマート(賢い)とグリッド電力網)の造語で、次世代送配電網とも呼ばれます。
人口増加や生活スタイルの変化から電力需要が高まり、スマートグリッドの考え方が注目されるようになりました。
ソーシャルイノベーション
ソーシャルイノベーションとは、「社会問題を解決するための技術革新やビジネスモデルの変革」のことを言います。
この言葉を生み出したのは、「イノベーションの父」として有名なピーター・ドラッカーです。
社会的企業/ソーシャルビジネスや社会起業家がイメージされることが多いですが、特定のセクターだけの活動で実現するものではありません。
社会問題を解決するための基盤づくりとして、さまざまな組織や団体が連携することがポイントになります。
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各都道府県の地方創生に対する取り組み
各都道府県の地方創生に対する取り組みを紹介しています。
気になる都道府県を選んでクリックしてみてください。
北海道・東北
北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
関東
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県
北陸・甲信越
新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県
東海
愛知県 岐阜県 静岡県 三重県
近畿
大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中国・四国
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州・沖縄
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
地方創生に取り組む企業3選
地方創生に取り組む企業を3社紹介します。
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≫地方創生に取り組む企業10選~ベンチャーから大企業まで~
≫まちづくりに取り組む企業10選!就職・転職におすすめのベンチャーから大企業
株式会社LIFULL
LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。
現在は、グループとして世界63ヶ国でサービスを提供しており、主要サービスである不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」をはじめ、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」などの事業を展開しています。
https://cococolor-earth.com/interview-koki-yoshida/
株式会社クオル
クオルは東京・渋谷にある創業16年の「まちづくり会社」です。
『まちづくりで暮らしを豊かに』をビジョンに掲げ、不動産ディベロッパーや鉄道会社と共に、主に地域ににぎわいを創出し、愛着を育む業務を行っています。
クオルは、近年ディベロッパー業界などで注目されている「エリアマネジメント」手法を応用し、イベントや情報発信などを戦略的に組み合わせて遂行しています。
株式会社フューチャーリンクネットワーク
フューチャーリンクネットワークは、地域の人と情報が集まるプラットフォーム「まいぷれ」の構築・運営・全国展開を通じて、持続可能な地域活性化に寄与するソリューションを提供する企業です。
地域活性化というテーマにおいて、ボランティアではなくビジネスとして成り立つしくみをつくることで、継続的且つ発展的に地域の課題を解決しています。
その他にも、公共ソリューション事業やマーケティング支援事業を展開しています。
https://cococolor-earth.com/interview-tomoki-niwa/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回取り上げきれなかった地方創生の問題はまだまだ山積みです。
この記事も随時更新していくので、たまに訪れてみてください。
この記事を読んで満足するのではなく、できることからアクションをしてみましょう。
COCOCOLOREARTHでは、社会問題に対してアクションする方々のインタビュー記事をたくさん掲載しています。
ぜひこの機会に目を通してみてください。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。