採用担当者のみなさま。「環境・サステナビリティ分野で専門性のある人材を採りたいが、どの採用チャネルが適しているか迷っている」――そんな悩みを抱えていませんか?
近年、SDGs・ESG・脱炭素といったテーマが経営課題として急速に浮上する中、環境領域に強みのある専門採用チャネル「エコリク」が注目を集めています。
とはいえ、「エコリク 評判」「エコリク 新卒」というキーワードで検索すると、断片的な口コミや断定できない情報が多く、導入判断に迷う方も多いでしょう。
本記事では、採用担当者の視点に立ち、「エコリク」の良い評判・悪い評判をしっかり整理しつつ、導入にあたってのメリット・注意点を具体的に掘り下げます。
さらに、他チャネル(たとえば社会課題・ソーシャルビジネス領域に強いココカラアース/ココキャリア)との併用戦略も含め、実践的な判断材料を提供します。
まずは、「そもそもエコリクって何?」という基本から丁寧に見ていきましょう。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
目次
エコリクとは?概要と基本情報
「エコリク(グリーンジョブのエコリク)」は、環境・サステナビリティ分野に特化した求人/転職支援サービスです。
エコリクは、脱炭素、SDGs、CSR、環境コンサルティング、再生可能エネルギー、環境法務・環境アセスメントなど、環境・社会課題領域に関与する企業と、そうした分野を志向する人材をつなぐ専門的なマッチングを行っています。
もともと環境系学生向けの求人支援をしていた「エコリク youth」もありましたが、2023年6月30日付で同サービスは終了し、すべて「グリーンジョブのエコリク」に統合されています。
転職支援だけでなく、セミナー・キャリア相談、非公開求人の紹介、環境業界動向レポートなども行っており、登録者に対して比較的手厚いサポートを提供するスタイルを掲げています。
企業(採用側)向けには、「人材をお探しの企業様」向けページが用意されており、環境・サステナビリティに関する採用ニーズを持つ企業を対象にサービス提供しています。
このように、エコリクは業界に特化した求人プラットフォームとして一定のポジションを持っており、環境/サステナビリティ分野を採用ターゲットとする企業にとって選択肢の一つになり得ます。
運営会社情報
以下、エコリクを運営する会社の概要を表形式で示します。
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社グレイス |
所在地 |
東京都千代田区麹町5丁目4番 セタニビル5F |
設立 |
1995年12月 |
代表者 |
安井 悦子 |
資本金 |
約3,000万円 |
主な事業 |
環境/サステナビリティ分野に特化した人材紹介、転職支援、人材育成、キャリア相談等 |
エコリク・口コミ 総まとめ
採用担当者視点で「エコリク 評判」を俯瞰するため、まずはユーザー(求職者・採用先企業双方)からの評判を、良い点・悪い点に分けて整理します。
良い評判
環境分野特化ゆえのマッチング精度の高さ
環境分野専門の求人を取り扱っていること。専門分野(環境)に関する理解度が高いこと。
引用元:エコリク(株式会社グレイス)の評判・口コミ | #就職しよう
サポート体制
転職ありきではなく、まずはマッチングディレクターと話をしてキャリアの可能性を広げてみたいという方に人気のサービスが【キャリア相談】です。
引用元:note(ノート)
悪い評判
求人件数の偏り・少なさ
募集求人が少ないこと。求人情報がエージェントを通じた紹介のみで、自分で探すことができないこと。
引用元:エコリク(株式会社グレイス)の評判・口コミ | #就職しよう
エコリクの価格・料金
以下がエコリクの価格・料金の概要です。
項目 |
内容 |
課金方式 |
求人掲載無料+採用時成功報酬型(採用決定時に課金) |
初期費用 |
なし |
成果報酬額 |
35万/名 |
参考:https://future-city.go.jp/platform/matching/doc/3_57.pdf
留意点
- 見積を取る際には、「成功報酬率・契約条件・補填制度(早期退職時の返還規定など)」を必ず確認することをお勧めします。
- 最新情報は公式サイトにて必ずご確認ください。
エコリクを利用するメリット
採用担当者として、エコリクを導入する際に期待できる主なメリットを以下に整理します。
専門性によるマッチング精度の向上
エコリクは環境・サステナビリティ領域に特化しており、業界知識を持つマッチングディレクターが候補者選定を行います。
汎用の人材紹介会社では見落としがちな、環境法令知識、ESG実務経験、再生可能エネルギーの基礎理解などを見立てられる点は、専門領域採用の際には大きな強みです。
このため、応募者の質を上げ、書類選考や初期選考工数を削減できる可能性があります。
ブランド訴求・採用ブランディング効果
環境・社会課題に取り組む企業という姿勢を打ち出したい場合、「グリーン/サステナ領域専門の人材プラットフォームを使っている」というメッセージ自体が企業ブランディングになる可能性があります。
特に、環境意識の高い学生/若手世代に対して「選ばれる企業」としての印象を強められる点は、採用マーケティング上のメリットです。
また、エコリクが主催するSDGs就活フォーラムなどのイベントに企業が参加・出展することで、学生との接点拡大・広告効果も期待できます。
効率化・リソース節約
一般的な採用活動では、母集団形成、書類選考、面接設定、候補者フォローといった業務コストがかさみます。
エコリクを導入すれば、母集団形成の一部(環境人材に関心のある層)をアウトソースでき、社内リソースをコア業務に集中させやすくなります。
さらに、マッチングディレクターが候補者との調整・面談を事前に行ってくれるため、一次スクリーニング負荷を下げられる可能性があります。
採用活動の ROI(投入コストに対する効果)を改善したい企業には、こうした効率化は大きな魅力となります。
エコリクを利用する際の注意点・デメリット
メリットと合わせて、エコリクの導入を検討する際に注意すべき点を整理しておきます。
求人母数と選択肢の偏り
環境領域というニッチ分野に特化しているため、全体求人市場と比べて案件数が限られやすいという構造的な制約があります。
特に地方拠点、マイナーな業界、あるいは技術性が非常に高度/特殊なポジションでは、適切な候補者が見つかりにくい可能性があります。
そのため、採用要件を広く持つことや、複数チャネル併用でリスク分散することが望まれます。
コスト対効果
弊メディアが調査した限り、成功報酬35万円と通常の人材紹介の成功報酬と比較すると、コストが抑えられるメリットがありますが、何人も採用するとなるとコストが嵩むため、自社に必要な人材を定義し、コスト対効果をしっかりと検討する必要があります。
エコリクに関するよくある質問
採用担当者から出やすい質問をQ&A形式でまとめておきます。
中途採用・キャリア採用にも使えますか?
回答:はい。エコリク自体は転職支援・キャリア採用領域にも対応しています。環境・サステナビリティ分野の中途・キャリア採用を行いたい企業にとっても選択肢となり得ます。
ただし、中途採用向けには他多数の転職エージェントとの競合になりますので、専門性・サポート品質・手数料条件で他社と比較検討するとよいでしょう。
導入実績や成功事例はありますか?
回答:公式サイトには「ご利用企業様の声」が掲載されており、採用先企業から「しっかりと人選をしてくれた」という評価が見られます。
また、SDGs就活フォーラムや合同説明会などで、企業が出展して学生と接点を持ったという実績もあります。
ただし、個別ポジションでの採用成功率など、具体数字ベースの成功事例を公表しているものは少ないため、見積・条件打ち合わせ時に具体データの提示を依頼しましょう。
エコリクを使うべきか、他採用チャネル併用すべきでしょうか?
回答:特化型プラットフォームとしての強みを最大化するためにも、完全にエコリクだけで採用戦略を組むのはリスクがあります。
特に母集団確保やバックアップチャネルとして、汎用転職エージェント、求人広告、ダイレクトスカウト、大学との協業など複数チャネルを併用することが望ましいです。
エコリクを「専門性チャネル」と位置づけ、その他チャネルと併走させる形でリスク分散を図るのが現実的な戦略と言えます。
まとめ
本記事では、「エコリク 評判」に関連する情報をもとに、採用担当者視点でのメリット・デメリットを整理しました。
- エコリクは環境・サステナビリティ分野に特化した求人/転職支援サービスで、専門性を武器にマッチング精度を高められる可能性があります。
- 一方で、求人母数の限界、コスト見通しの不透明さ、新卒領域の実績不足といったリスクも存在します。
- 採用担当者としては、契約時に紹介数・成功率・補填制度などのKPI・契約条件を明確にすることが必須です。
- また、エコリクを主軸に据えると同時に、多チャネル併用で母集団強化・リスク分散を図る戦略が賢明です。
最後になりますが、もし環境/社会課題領域の採用に強いチャネルをお探しなら、ぜひ ココカラアース(社会課題・ソーシャルビジネス領域に関心のある人向けメディア)/ ココキャリア(社会的企業向け求人サイト)もご検討ください。
これらは、社会課題やソーシャルビジネスに関心を持つ層にリーチできる独自性があります。
たとえば、ココキャリアに貴社の求人を掲載することで「社会的価値重視の人材」に直接アプローチでき、母集団の質を補強する役割も果たせます。
※【企業様向け】社会課題への取り組みをPRしませんか?
関連記事
≫【2025年版】BaseMe (旧エシカル就活) 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】activo評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】WORK for GOOD (旧グリーンズジョブ) 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】DRIVEキャリア評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説
≫【2025年版】ビズリーチ 評判・口コミを徹底比較!導入すべきか?企業向けに解説

この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。