社会課題を事業で解決しようとしている人は、いまどんなアイデアで挑んでいるのでしょうか。

起業を考えている人も、社会起業家のもとで働きたい人も、具体的な顔ぶれを知りたいですよね。

手がかりの1つになるのが、日本経済新聞社が主催する「NIKKEI THE PITCH SOCIAL」です。

例年400を超える応募から書類審査で選ばれた10組が、数か月かけて事業を磨き、最終審査会でピッチに臨みます。

不登校の子どもの学び、偽情報への備え、中山間地の資源循環、子どもの食と、並ぶテーマは身近なものばかりです。

この記事では、2024-2025大会から2026-2027大会までのファイナリスト30組を大会ごとの表にまとめ、5組をピックアップして紹介します。

前身の日経ソーシャルビジネスコンテストの歴代受賞者と、応募する・働くといった関わり方もあわせて整理します。

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NIKKEI THE PITCH SOCIALとは

NIKKEI THE PITCH SOCIALとは、日本経済新聞社が主催する、社会課題を解決するビジネスアイデアのピッチコンテストです。

企業や社会起業家、学生が、社会課題解決やSDGs、サステナビリティの領域のアイデアを持ち寄ります。

日経ソーシャルビジネスコンテストから名前が変わった

前身は、2017年から2023年まで第1回〜第7回が開かれた「日経ソーシャルビジネスコンテスト」です。

このコンテストは、ソーシャルビジネスの健全な発展と理解の促進を目指し、この分野に挑戦する人を増やすために始まりました。

その後、日本経済新聞社のスタートアップ支援プロジェクト「NIKKEI THE PITCH」の大会の1つとして、NIKKEI THE PITCH SOCIALに名前が変わっています。

公式サイトで受賞者と最終審査会進出者を確かめられる大会は、2024-2025と2025-2026の2つです。

2026-2027大会は、2026年10月時点でファイナリストが発表されたところです。

参考:【アーカイブ】日経ソーシャルビジネスコンテスト(NIKKEI THE PITCH)

ソーシャルビジネスという言葉の意味は、ソーシャルビジネスとはの記事で詳しく解説しています。

応募できる人と審査の視点

2026-2027大会の応募テーマは「サステナビリティを意識したソーシャルビジネス」です。

応募できるのは、社会課題解決を目的とした事業や活動に取り組む、起業10年目以内、または起業を志す団体・個人・学生です。

すでに活動実績がある事業だけでなく、これから新しく取り組もうとしているアイデアでも応募できます。

2024-2025と2025-2026の大会では、応募資格は「起業3年目以内もしくは起業を志す個人・学生」でした。

2026-2027大会のエントリーは無料で、ブラッシュアップミーティングと最終審査会の国内交通費は、各1回・1名分を事務局が負担します。

審査の視点は、次の3つです。

視点内容
社会性社会的課題の解決を事業のミッションとしたアイデア
事業性ビジネス的手法を用いて継続的に事業活動を進めることができそうなアイデア
革新性新しい事業モデルやソーシャルインパクトを創出することができるアイデア

社会への貢献に加えて、事業モデルの新しさや市場性、発展性、拡張性も見られます。

参考:NIKKEI THE PITCH SOCIAL(NIKKEI THE PITCH)

最終審査会までの流れと賞金

2026-2027大会は、2026年6月22日から8月24日まで応募を受け付け、9月に書類による一次審査が行われました。

選ばれたファイナリスト10組は、アドバイザリーボードと約4か月間のブラッシュアップミーティングを重ねます。

NIKKEI THE PITCH SOCIAL BUSINESS SCHOOLで開かれる全5回のゼミにも、任意で参加できます。

最終審査会と表彰式は、2027年2月10日に東京都中央区のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOで開かれる予定です。

賞金は、大会によって変わっています。

大会グランプリ準グランプリそのほかの賞
2024-2025100万円50万円大学生部門賞・中高生部門賞・ソーシャルインパクト賞 各10万円
2025-202650万円30万円学生部門賞・ソーシャルインパクト賞・協賛企業賞 各10万円(予定として告知)
2026-202750万円30万円学生部門賞・協賛企業賞 各10万円(予定)

2024-2025大会のグランプリには、「海外スタートアップ事情視察ツアー」への招待もついていました。

2025-2026大会以降は、グランプリから各賞まで、受賞者のインタビュー記事がNIKKEI THE PITCHのサイトに載り、日経電子版の広告でも告知されます。

参考:日経主催!社会課題解決のアイデアコンテスト「NIKKEI THE PITCH SOCIAL」募集開始(日本経済新聞社、PR TIMES)、【アーカイブ】NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2024-2025(NIKKEI THE PITCH)、【アーカイブ】NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2025-2026(NIKKEI THE PITCH)


2025-2026大会の受賞者・ファイナリスト一覧

2025-2026大会の最終審査会は、2026年3月7日に東京都千代田区の九段会館テラスで開かれました。

グランプリは株式会社Classroom Adventure、準グランプリは株式会社点々です。

賞名称登壇者事業テーマ
グランプリ株式会社Classroom Adventure今井 善太郎ゲームの力で社会課題を解決「Classroom Adventure レイシリーズ」
準グランプリ株式会社点々羽田 知弘20世帯40人の集落発、平飼い養鶏から始まる資源循環と風景づくり
ソーシャルインパクト賞絶活 ぜつかつ米田 愛子家族に縛られない新しい生き方を創る相談プラットフォーム「絶活(ぜつかつ)」
学生部門賞とらでぃっしゅ株式会社片桐 萌絵民俗芸能の保存・活性化に関するコンサルティング業
最終審査会進出者株式会社I&Company多和 実月すべての人に歯から健康を届けるマーケットプレイス「お口のテーマパーク」
最終審査会進出者一般社団法人沖縄島嶼機構後藤 裕磨場所に縛られず、地方で挑戦する社会へ―久米島を起点とする都市×離島モデル―
最終審査会進出者SkinNotes竹内 悠人緑茶染めでかゆみを抑制!アトピー性皮膚炎の小学生向けインナーシャツ開発事業
最終審査会進出者ダンバレ新川 良羽男子バレエでジェンダーフリーな未来を作りたい
最終審査会進出者Pamoja Future結城 美桜ZERO BANANA WASTE -バナナで創る循環型社会-
最終審査会進出者Re:leaf Inc.御田 麻友誰もが、いつからでも、挑戦を選択できる社会を作る「健康改善商品製造販売事業」

ダンバレの新川さんは、4歳からバレエを続けてきた男子高校生として登壇しました。

Pamoja Futureは、アフリカで捨てられているバナナの茎から、安くて安全な生理用ナプキンをつくることを目指しています。

参考:NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2025-2026のファイナリスト一覧(NIKKEI THE PITCH)

2024-2025大会の受賞者・ファイナリスト一覧

2024-2025大会の最終審査会は、2025年2月24日に東京都千代田区のBASE Qホールで開かれました。

グランプリは株式会社NIJIN、準グランプリは一般社団法人キャリアブレイク研究所です。

賞名称登壇者事業テーマ
グランプリ株式会社NIJIN星野 達郎不登校オルタナティブスクール小中一貫校「NIJINアカデミー」
準グランプリ一般社団法人キャリアブレイク研究所北野 貴大一時的な離職休職によって、人生や社会を見つめ直す「キャリアブレイク」を文化に
ソーシャルインパクトL-inc、学校法人西大和学園冨髙 雄介思想家ではなく体現者を生む!学校での探究学習にイノベーションの渦を巻き起こし、世の中に変革をもたらす人財を育成するアントレプレナーシップ教育プログラム「L-inc」
学生部門株式会社マイパレ岩井 進悟探究学習×生成AIサービス
最終審査会進出者Aqzoo堀内 涼太郎Aqzoo リアルタイム水族館配信サービス
最終審査会進出者oystar鈴木 祐太牡蠣養殖の副産物「偽糞」を活用した循環型環境ソリューション
最終審査会進出者けあばーす株式会社山中 裕太福祉施設で推しゴトしよう~PR支援×有償ボランティア募集アプリ「CareTO」で高齢化社会にあたらしいケアを生み出す~
最終審査会進出者一般社団法人MomNest鈴木 南美タンザニアの女性が安心して出産・子育てができる未来をつくる、お母さんと医療従事者をつなぐコミュニティアプリの開発
最終審査会進出者株式会社whicker山本 智一『まごとも』で気分最高な親孝行!
最終審査会進出者株式会社ルータスワークス大原 康子シングルマザーの経済的自立/自律促進事業

ソーシャルインパクトのL-incと学生部門の株式会社マイパレは、どちらも学校の探究学習を支える事業です。

けあばーす株式会社は、福祉施設の広報を手伝いながら、地域の人が有償ボランティアとして施設に関われるアプリを提供しています。

福祉の人手不足という課題に、施設の外の人を巻き込んで向き合う考え方です。

参考:NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2024-2025のファイナリスト一覧(NIKKEI THE PITCH)


2026-2027大会のファイナリスト一覧

2026-2027大会は、大会ページのファイナリスト一覧に10組が載っています。

受賞者は、2027年2月10日の最終審査会で決まります。

名称登壇者事業テーマ
いつものもしも白羽 優之介Exo Shelter
With The World五十嵐 駿太世界の同世代を友達に。教育で偏見と分断をなくすグローバル共創事業
キーデザイン土橋 優平不登校離職防止パッケージ〜実態データと相談窓口で、辞めずに働き続けられる企業をつくる〜
griteen多田 遥香理系女子を育てるオンラインプログラミングスクールgriteen(グリティーン)
Team tomori青木 沙弥佳がん患者さんや、がん患者さんを支えるすべての人が、自分の言葉で医師と向き合える社会へ——診察前の「問い」を整える対話型AI「tomori(ともり)」
千葉大NESO奥山 登啓大学生が動かす日本の科学と未来〜幼少期からの継続的な科学教育による、次世代研究者の育成〜
NOUS AI小峰 天馬AI時代の学びを守る大学向けプラットフォーム
ビューティースマイル髙橋 繁世ネイルドネーション
ロングスプーン協会加藤 紘章フードリボンプロジェクト 〜子どもの空腹は毎日。飲食店という社会インフラで、常設型食支援を日本の「文化」に〜
100山上 博子次世代簡易検査総合サービス「NCT(New generation Check Terrace)」

いつものもしもの「Exo Shelter」は、犬や猫に限らずエキゾチックアニマルも含めた、すべてのペットが避難できる民間の避難所の仕組みです。

ビューティースマイルの「ネイルドネーション」は、展示後に捨てられる予定だったネイルチップを生かす事業です。

障害のある人の雇用を通じてリメイクし、抗がん剤治療などでネイルサロンに行けない人に届けています。

With The Worldの五十嵐 駿太さんは、2018年の第2回日経ソーシャルビジネスコンテストでも、株式会社With The Worldとしてファイナリストに選ばれています。

参考:NIKKEI THE PITCH SOCIAL(NIKKEI THE PITCH)

日経ソーシャルビジネスコンテストの歴代受賞者

前身の日経ソーシャルビジネスコンテストでも、毎回の受賞者とファイナリストが公開されています。

以下は、第1回から第7回までの受賞者です。

回賞名称事業テーマ
第1回(2017年)海外支援賞NPO法人AfriMedico日本発祥「富山の置き薬」システムを用いてアフリカ農村部の人々へ医薬品を届ける自立型ソーシャルビジネス
第1回(2017年)地方創生賞株式会社コラボプラネット「ラストワンマイルをつなぎ、持続可能な地域社会を」地域出張型学習塾ブランチ
第1回(2017年)特別賞一般社団法人キャンサーペアレンツこどもをもつがん患者のコミュニティーサービス
第2回(2018年)大賞株式会社miup残された40億人にAI技術で医療を届ける
第2回(2018年)優秀賞一般社団法人RAC要保護児童がつながりから絶たれないために「短期の地域里親普及プロジェクト」
第2回(2018年)優秀賞株式会社おてつたびおてつたび 〜困りごとを通じて日本各地の地域にファン作りを〜
第3回(2019年)大賞リンクルージョン株式会社ミャンマーで庶民層の経済インフラをつくり、排除される人のない世界を実現する
第3回(2019年)優秀賞株式会社シュークルキューブジャポンTUMIQUI(ツミキ)Project:アフリカ大地の隅々に電気と通信を届ける
第3回(2019年)優秀賞Vivola不妊治療検索DBおよび福利厚生プランの導入サービス
第3回(2019年)学生部門賞暮らしを取り戻し隊まめな手形
第4回(2020年)大賞Manasa Mora(マナサ・ムラ)女性のエンパワーメントのためのランドリーサービス
第4回(2020年)優秀賞ツナガリMusic Lab.発達障害のある子どもの自信を育てる音楽レッスンを全国に届ける
第4回(2020年)優秀賞AGRIST株式会社農業の人手不足をAIと収穫ロボットで解決 -農業に投資する社会システムの共創-
第4回(2020年)学生部門賞一般社団法人Sustainable GameFlare -ESG事業の次世代共創と教育を目的としたオンラインプラットフォーム-
第5回(2021年)大賞渋谷教育学園渋谷高等学校一年生地球のKAKEIBOをつくろう!高校生発 CO2排出量を楽しく記録できるアプリ「かけいぼぐらし」
第5回(2021年)優秀賞HelloWorld株式会社世界中に1か国ずつ友達がいることが当たり前の社会を実現する
第5回(2021年)優秀賞木繋(キヅナ)山林価値化デジタルプラットフォーム〜「木繋(キヅナ)」〜
第5回(2021年)学生部門賞musbun学生と福祉をむすぶ情報サイト
第6回(2022年)大賞株式会社ピリカ自然界流出ごみの可視化による自治体・民間企業を巻き込んだ持続継続型の清掃活動の促進および再資源化
第6回(2022年)優秀賞株式会社On-Co借主を可視化して空き家の課題を解決する「さかさま不動産」
第6回(2022年)優秀賞Dots for Inc.アフリカ農村部を圧倒的安価にデジタル化し、得られる農村住民の行動データを活用した「Smart Village」事業
第6回(2022年)学生部門賞渋谷教育学園渋谷中学校三年~使い捨てプラスチックを使わない生活を当たり前に、地球温暖化対策を習慣に~ 渋谷の中学生が考える環境教育促進アプリ「ECOCATE(エコケイト)」
第7回(2023年)大賞RICE MEDIA関心がない人までもが思わず見たくなる!ショート動画×社会課題に特化した日本一面白く社会を知れるメディア「RICE MEDIA」
第7回(2023年)優秀賞株式会社Haluインクルーシブデザインによる障害児も健常児も「ともに使えるプロダクト」の開発で多様な人々の交流機会を生み出し、分断のない世界をつくる IKOU(イコウ)ブランド
第7回(2023年)優秀賞株式会社LX DESIGN複業で先生をしたい外部人材と学校をつなぐ『複業先生®』
第7回(2023年)学生部門賞株式会社RelieFood~当たり前を、全員の当たり前に~ 病気や信条に関わらず誰もが極上の“食体験”を共有できる世界を実現!「ISSA KITCHEN TOKYO」
第7回(2023年)特別賞株式会社Aster安全な建物の民主化

第1回は大賞を設けず、海外支援賞・地方創生賞・特別賞の3つの賞が贈られました。

第5回と第6回では、中学生や高校生のチームが大賞や学生部門賞に選ばれています。

参考:第1回、第2回、第3回、第4回、第5回、第6回、第7回 受賞結果・ファイナリスト(日経ソーシャルビジネスコンテスト)

ここに並ぶ団体のように、社会課題を事業で解決する会社はソーシャルビジネスに取り組む企業25選でも紹介しています。


受賞者・ファイナリストから5組をピックアップ

2つの大会のグランプリと準グランプリ、2026-2027大会のファイナリストから、教育、働き方、地域、子どもの食に取り組む5組を紹介します。

株式会社NIJIN

NIJINは、2022年4月1日に創業し、東京都江東区に本社を置く教育スタートアップです。

2024-2025大会では、不登校の小中学生が通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」でグランプリに選ばれました。

メタバースとリアルの教室を組み合わせ、家から出られなくなった子どもにも、在宅で授業を届けています。

大会の紹介文では、全国37都道府県から約200名の小中学生が利用しているとされています。

いまは教員研修や通信制サポート校など、13以上の事業・プロジェクトを進めています。

参考:会社概要(株式会社NIJIN)、NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2024-2025のファイナリスト一覧(NIKKEI THE PITCH)

不登校に事業で向き合う会社は、いじめ・不登校に取り組む企業10選でもまとめています。

一般社団法人キャリアブレイク研究所

キャリアブレイク研究所は、2022年10月20日に設立され、兵庫県神戸市に拠点を置く団体です。

キャリアブレイクとは、一時的に仕事を離れたり休んだりして、人生や社会を見つめ直す期間のことです。

日本では転職の間の空白は「ブランク」と呼ばれ、不利になると言われてきました。

同研究所は、離職・休職中の実態を調べてレポートにまとめ、休んでいる人が集まれる「むしょく大学」などの場を運営しています。

2024-2025大会では、キャリアブレイクを文化にする取り組みで準グランプリに選ばれました。

参考:キャリアブレイク研究所について(一般社団法人キャリアブレイク研究所)

株式会社Classroom Adventure

Classroom Adventureは、東京都中央区に拠点を置き、ゲームの手法を使った教材をつくる会社です。

2025-2026大会では「レイシリーズ」でグランプリに選ばれました。

アニメと謎解きでファクトチェックの技術を学ぶ「レイのブログ」は、大会の時点で世界10カ国で提供されています。

闇バイトに巻き込まれる過程を疑似体験する「レイの失踪」は、2026年7月に東京都文京区の区内の中学校で導入が始まりました。

偽情報や闇バイトという身近な危険に、楽しく学ぶ仕組みで向き合っています。

参考:株式会社Classroom Adventure

株式会社点々

点々は、2024年6月13日に創業し、岡山県西粟倉村の知社という集落に拠点を置く会社です。

西粟倉村は人口約1,300人の村で、知社は20世帯40人の集落です。

地域の規格外の米や麦、豆腐屋や漬物工場から出る食品産業廃棄物を発酵飼料にして、鶏を平飼いで育てています。

鶏糞は肥料にして、有機農業に使います。

2025-2026大会では、この資源循環と風景づくりで準グランプリに選ばれました。

メンバーは関連会社を含めて7名で、2029年にジビエの薪火レストラン、2030年に古民家の一棟貸しの宿の開業を計画しています。

参考:Company(株式会社点々)、点々(TenTen)、NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2025-2026のファイナリスト一覧(NIKKEI THE PITCH)

岡山県の地域づくりの全体像は、岡山県の地方創生とはの記事で解説しています。

一般社団法人ロングスプーン協会

ロングスプーン協会は、2021年5月6日に設立され、千葉県市川市に拠点を置く団体です。

2026-2027大会には、「フードリボンプロジェクト」でファイナリストに選ばれています。

フードリボンは、飲食店のお客さんが300円のリボンを買うと、そのお金で中学生以下の子どもが無料で食事をできる仕組みです。

2026年7月8日時点で参加店は317か所あり、2026年6月末までに66,819食が子どもに届けられました。

全国の小学校区に1か所ずつ、活動する店を置くことを目指しています。

参考:FOODRIBBON、団体紹介(一般社団法人ロングスプーン協会)

背景にある課題は、子どもの貧困とはの記事で詳しく解説しています。

社会起業に関わるキャリアの入口

NIKKEI THE PITCH SOCIALに並ぶ団体の多くは、創業から数年の小さな組織です。

関わり方は、大きく4つのパターンに分けられます。

コンテストに応募する

コンテストに応募するのは、自分の事業やアイデアを外の人の目で磨いてもらう方法です。

2026-2027大会は、起業10年目以内の団体だけでなく、これから起業したい個人や学生も対象でした。

アイデアの段階でも応募でき、エントリーは無料です。

29歳以下で社会起業家を目指す人に向けては、合宿やゼミで事業プランをつくる「NIKKEI THE PITCH SOCIAL BUSINESS SCHOOL」も開かれています。

自分で事業を始める道の全体像は、社会起業家とはの記事でまとめています。

社会起業家の会社・団体で働く

社会起業家の会社や団体で働くのは、課題の現場に近いところで事業を一緒に育てる道です。

組織が小さいぶん、1人が営業や企画、広報まで幅広く任されることがあります。

たとえば点々は、里山の日常を動画で発信するビデオグラファーを募集していました。

営業や企画の経験がある人は、社会課題解決×BizDevのキャリアとして入る道もあります。

国の支援を受けて事業を広げているスタートアップに目を向ける方法もあります。経済産業省のJ-Startup Impactに選ばれた30社は、「J-Startup Impactに選ばれたスタートアップの一覧」で分野とあわせて見られます。

副業・プロボノ・ボランティアで関わる

副業やボランティアは、いまの仕事を続けながら社会起業家の挑戦に加わる方法です。

NIJINは採用情報とあわせてインターンやボランティアの窓口を設けていて、フードリボンは飲食店やサポーターの参加を受け付けています。

本業で身につけた専門スキルは、そのまま団体の力になります。

続け方の考え方は、社会課題解決×副業のキャリアの記事で紹介しています。

社会起業家を支える側に回る

社会起業家を支える仕事は、資金や人のつながり、広報で挑戦を後押しする役割です。

2017年の第1回日経ソーシャルビジネスコンテストでファイナリストに選ばれた団体の1つに、一般社団法人Earth Companyがあります。

COCOCOLOR EARTHでは、Earth Companyでマーケティングを担当する樋口実沙さんに話を聞きました。

樋口さんは外資系ファッションブランドで11年間マーケティングに携わり、2018年の西日本豪雨をきっかけに国際NGOへ移っています。

≫傑出した社会起業家を伴走支援する、NGOで目指す未来~Earth Companyの樋口実沙さん~

社会起業家を支える会社は、社会起業家支援に取り組む企業10選でまとめています。


よくある質問

NIKKEI THE PITCH SOCIALについて、よく見かける疑問にお答えします。

Q. NIKKEI THE PITCH SOCIALとは何ですか?

A. 日本経済新聞社が主催する、社会課題を解決するビジネスアイデアのピッチコンテストです。企業や社会起業家、学生が、社会課題解決やSDGs、サステナビリティの領域のアイデアで挑みます。例年400を超える応募があり、書類審査で選ばれたファイナリスト10組が、アドバイザリーボードとのブラッシュアップを経て最終審査会でプレゼンテーションを行います。審査では、社会性・事業性・革新性の3つの視点が重視されています。

Q. 日経ソーシャルビジネスコンテストとの違いは何ですか?

A. 日経ソーシャルビジネスコンテストは、NIKKEI THE PITCH SOCIALの前身にあたるコンテストです。2017年から2023年まで第1回〜第7回が開かれ、ソーシャルビジネスの発展と、この分野に挑戦する人を増やすことを目指していました。その後、日本経済新聞社のスタートアップ支援プロジェクト「NIKKEI THE PITCH」の大会の1つとして名前が変わっています。過去の受賞結果とファイナリストは、公式サイトのアーカイブで見られます。

Q. NIKKEI THE PITCH SOCIALには誰が応募できますか?

A. 2026-2027大会では、社会課題解決を目的とした事業や活動に取り組む、起業10年目以内、または起業を志す団体・個人・学生が対象でした。すでに活動実績がある事業に加えて、これから取り組もうとしているアイデアでも応募できます。2024-2025と2025-2026の大会は「起業3年目以内もしくは起業を志す個人・学生」が対象でした。エントリーは無料で、最終審査会などへの国内交通費は事務局が各1回・1名分を負担します。

Q. NIKKEI THE PITCH SOCIALの歴代グランプリは誰ですか?

A. 2024-2025大会のグランプリは、不登校の小中学生向けオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINです。2025-2026大会は、ゲームで偽情報や闇バイトへの備えを学ぶ「レイシリーズ」の株式会社Classroom Adventureが選ばれました。賞金は、2024-2025大会が100万円、2025-2026大会が50万円です。2026-2027大会のグランプリは、2027年2月10日の最終審査会で決まります。

まとめ

NIKKEI THE PITCH SOCIALは、日本経済新聞社が主催する、社会課題を解決するビジネスアイデアのピッチコンテストです。

前身の日経ソーシャルビジネスコンテストを含めると、2017年から続いています。

2024-2025大会は株式会社NIJIN、2025-2026大会は株式会社Classroom Adventureがグランプリに選ばれました。

2026-2027大会では、ペットの防災から子どもの食まで、10組が2027年2月10日の最終審査会に向けて事業を磨いています。

気になる団体があれば、まずは公式サイトや大会のアーカイブ動画で、どんな課題にどう向き合っているのかを見てみてください。

応募する、働く、副業やボランティアで加わると、関わり方は1つではありません。

あなたが心を動かされたテーマが、次の一歩を選ぶ手がかりになるはずです。

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