突然ですが、1900年の世界の人口をご存知でしょうか?
なんと15億人です。
現在は約80億人と言われており、約100年で5倍にも増えています。
さらには、2055年には100億人を超えると予想されています。
このような人口増加に地球は耐えることができず、たくさんの悲鳴を上げ始めています。
地球に住む一人ひとりがこの事実に向き合い、意識を変えなければ、私たちは生きていけないかもしれません。
ぜひこの記事を読んで少しでも社会の問題に目を向けてください。
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目次
人口爆発とは
人口爆発は、急激な人口増加を指し、特に発展途上国で顕著です。
この現象は、資源の枯渇、環境問題、社会的不安を引き起こす主要因とされています。
日本では人口が減少していますが、世界に目を向けると急激に人口が増加しています。
2000年には、世界人口60億人だったのが、2023年では81億1900万人と1年間で7400万人の増加を続けています。
さらには、2055年の世界人口は100億人を超えると予想されているのです。
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参照:世界人口白書2024
人口爆発が起こるのはどこの国?人口増加率ランキング
人口爆発が起こるのはどこの国でしょうか?
2022年の人口増加率ランキングを紹介します。
順位 | 国名 | 増加率 |
1 | シリア | 3.7% |
1 | ニジェール | 3.7% |
3 | シンガポール | 3.3% |
4 | カザフスタン | 3.2% |
4 | コンゴ民主共和国 | 3.1% |
6 | アンゴラ | 3.1% |
6 | ソマリア | 3.1% |
6 | チャド | 3.1% |
6 | マリ | 3.1% |
10 | ウガンダ | 3.0% |
10 | タンザニア | 3.0% |
参考:The World Bank-World Development Indicators-Population growth
:キッズ外務省)人口増加率の高い国・地域 | 外務省
人口爆発はなぜ起こる?3つの原因を解説
人口爆発は1つの要因ではなく、様々な事象が複合的に要因となってます。
人口爆発が起こる3つの原因
- 経済格差
- 農業革命
- 医療技術の発展
それでは1つずつ解説をします。
経済格差
人口爆発をしている国は、東南アジアや西アフリカなど、途上国がほとんどです。
一方の日本やヨーロッパをはじめとする先進国では人口減少が見られます。
この事実を読んで「教育が不足しているから」「避妊を知らないから」と考えたのではないでしょうか?
現実は、そんなに単純ではありません。
我々先進国との貿易によって、たくさんの資源が途上国から大量に輸出されています。
その大半は、通常よりも低価格で取引されています。
しかし、途上国の生活の多くはその貿易に依存しており、生産性を確保するためには子どもを生まなければなりません。
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農業革命
農薬や遺伝子組み換えなど農業の発展により、生産性が向上したり、土地の開拓が可能になったことにより人口爆発に耐えられる生産量を確保することが可能になりつつあります。
しかし、100億人を超える生産性の確保は追いついていません。
また、大規模な農業改革は、環境問題も引き起こしてしまいます。
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医療技術の発展
医療の発展により、乳幼児死亡率が低下し、寿命が伸びるため、人口が増えることは自然です。
具体的には、2000年以降子どもの死亡数はおよそ半減し、妊産婦の死亡数は3分の1以上減少しました。
また、世界の平均寿命は、1970年~2010年代に、男性では56.4歳から67.5歳、女性では61.2歳から73.3歳へとそれぞれ上昇しています。
人口爆発がもたらす社会問題4選
人口爆発が起こるとどのような問題が発生するのでしょうか?
人口爆発がもたらす社会問題4選
- 食糧不足
- 経済格差の拡大
- 水不足
- エネルギー不足
食糧不足
国際連合食糧農業機関(FAO)は、「2050年の農業生産(食糧・飼料・バイオ燃料)の生産量を2012年の水準より50%以上増加させる必要がある」と発表しました。
2019年時点で、飢餓人口は世界に約6億9000万人、11人に1人が飢餓に苦しんでいます。
昆虫食や遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジーの発展に期待がかかっています。
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参照:FAO 「食糧と農業の未来 - トレンドと課題(The future of food and agriculture – Trends and challenges)」の概要
経済格差の拡大
途上国は、先進国との貿易に依存していることが多く、生産性を確保するためには子どもを生まなければなりません。
しかし、その子どもたちが裕福に暮らせる訳ではありません。
そのため、経済格差は拡大する一方です。
少しでもこの差を埋めるため、最近では適正価格で貿易をするフェアトレードというものが広がりつつあります。
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水不足
経済協力開発機構は、2030年には世界の人口の半分近くが、水不足にさらされると推測しました。
特にアフリカでは、さらに深刻になると考えられています。
水不足には、農業における水利用の効率の向上が急務とされています。
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参照:『水改革の課題に取り組む』(Meeting the Water Reform Challenge)要旨
エネルギー不足
食料や水以外にも様々な資源が不足すると考えられます。
さらに、エネルギー消費の増加により地球温暖化の加速を促したり、資源を巡って戦争が勃発する危険も高まるでしょう。
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過去にも人口爆発は起きている
産業革命以降、ヨーロッパでは人口が 200年で5倍、アメリカは10倍に増えています。
日本でも明治維新以降の100年で4倍にも増えています。
このような増加率は、人口爆発と表現する以外にありません。
つまり、発展途上では人口増加が避けられないことがわかります。
また、経済成長の結果、機械よりも人件費のほうが高くなったとき、人口が増えなると考えられています。
そのため、日本やヨーロッパなどの先進国では、人口減少が起こりはじめました。
今途上国で起きている人口爆発は、先進国でも起こっていました。
そのため、人口爆発は途上国の問題ではなく、先進国の問題と言っても過言ではないのではないでしょうか?
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私たちにできること
人口爆発に対して、私たちにできることを3つ紹介します。
- 再生可能エネルギーの利用
- 持続可能な消費を意識する
- 誰かと議論してみる
再生可能エネルギーの利用
人口増加とそれに伴うエネルギー需要の増加は環境への負荷を増加させる要因の一つです。
再生可能エネルギーを利用することで、この負荷を軽減することができます。
持続可能な消費を意識する
持続可能な製品の選択や廃棄物の削減など、日常生活の中で環境にやさしい選択をすることは、地球の資源を保護する手段となります。
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誰かと議論してみる
あなたが誰かに人口問題を発信し、議論していくことで、周りの行動や意識が変わるかもしれません。
話す内容は、何でも大丈夫です。
もしかするとあなたの家族や友人は、その問題の存在すら知らないかもしれません。
まとめ
人口爆発は様々な要因から引き起こされ、その結果として多くの社会的、環境的問題が生じています。
歴史的にもこのような現象は見られましたが、今、私たちが直面している問題に取り組むこと重要です。
また、個人のレベルでできるアクションや生活の選択を通じて、この大きな問題へ向き合うこともできます。
再生可能エネルギーの導入や持続可能な消費の意識、そして議論を通じた意識の共有など、私たち一人一人の小さな行動が、大きな変化を生む鍵となるでしょう。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。