ケニアは豊かな自然で知られていますが、数多くの社会問題に直面しています。
この記事では、ケニアで特に深刻な四つの問題に焦点を当て、それぞれの背景と社会への影響を探ります。
具体的には、根強い貧困問題、女性器切除(FGM)という人権侵害の問題、周期的な干ばつによる水問題、そして時には大規模な洪水が引き起こす災害です。
これらの課題はケニアの発展にとって大きな障害となっており、持続可能な解決策が求められています。
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ケニアが抱える社会問題4選
ケニアが抱える社会問題を4つ解説します
貧困問題
ケニアは貧困問題が根強く残っており、アフリカ最大と呼ばれるスラムも存在しています。
世界銀行の公表しているデータによると、1日1.9ドル以下で生活している人の割合は37.1%になると言われています。
また、経済成長に伴い貧困率は低下しているものの、北東部の乾燥地帯などでは貧困率80%超えており、都市部と地方の間でも大きな格差があることが指摘されています。
参考:ケニアの貧困の現状:アフリカ最大のスラム「キベラスラム」を知ろう
≫貧困問題とは?定義や日本と世界の関連する問題10選、取り組む企業を紹介
女性器切除(FGM)
ケニアでは、15歳~49歳の21%である約400万人の少女と女性が女性器切除(FGM)を強いられる状況になっています。
これらの地域では、女性器切除(FGM)の処置が引き起こす合併症の問題や少女が強制的に結婚させられることも問題となっています。
参考:5人に1人が強いられる女性器切除 撲滅に向けたケニアの闘い
干ばつによる水問題
ケニアは干ばつの影響を受けていることもあり、住民が安全な水を確保できるとは限りません。
地域によっては、水辺まで1日に何キロも歩くこともあります。
また、女性は水を求め何キロも歩く中で、性的暴力の対象にもなりやすくなってしまう問題なども起こっています。
参考:少女への性的暴力防止に、なぜ井戸が重要か 干ばつ被害のケニア北部
≫水不足の原因とは?考えられる8つの原因と私たちができること
大規模な洪水
ケニアでは大規模な洪水が発生した影響もあり、多くの人が避難生活を余儀なくされています。
2年~7年に1度不定期に起こるエルニーニョに起因するもので、世界中のさまざまな地域に影響を及ぼしています。
大規模な洪水により120人以上が死亡するなど、大きな被害を引き起こす結果になっています。
参考:死者数は120人以上… 雨季のケニアで大雨、大規模洪水が発生「全ての道路が破壊された
≫気候変動とは?原因と考えられる具体例、私たちができることを解説
世界が抱える社会問題には何がある?
世界にはさまざまな社会問題があり、日本では考えられないような貧困問題や人身売買、難民問題、紛争などがありますが、日本人である私たちにまったく関係のない問題ではありません。
世界が抱える社会問題については以下の記事で解説します。
また、日本の社会問題を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事を通じて、ケニアが直面している重要な社会問題を解説しました。
貧困、女性器切除(FGM)、水不足、洪水という具体的な課題は、それぞれがケニアの社会に大きな影響を与え、国の発展を妨げる要因となっています。
各国が抱える社会問題への適切な理解と対応が、地球規模での持続可能な発展を推進するための鍵となるでしょう。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。