世界だけでなく、日本にもたくさんの貧困問題があります。
あなたも貧困問題をもっと知りたくてこのサイトを訪れたのではないでしょうか?
この記事では、10種類の貧困問題について取り上げています。
1つ1つの問題に対して詳しく解説する記事も用意しています。
この機会に貧困問題に関する知識を身につけましょう。
※【企業様向け】貧困問題への取り組みをPRしませんか?
掲載を希望される企業様はこちら
目次
貧困問題とは?

貧困問題とは、人間が生きるために必要な衣食住、教育、医療などの基本的な生活を営むことができない状態のことを指します。
貧困には、絶対的貧困と相対的貧困の2種類があります。
絶対的貧困とは、食料や水、適切な衣類や住宅などの人間の生存に必要な基本的要素が欠如している状態。
一方で、相対的的貧困とは、生活する国や社会の水準と比較して貧しい状態のことです。
貧困の定義とは?
「1日1.25ドル未満で生活する人々」
これがゴール1『貧困をなくそう』で数値化された貧困の定義です。
しかし、貧困の定義は組織や国によって様々です。
例えば、国連機関の国連開発計画(UNDP)では、「教育、仕事、食料、保険医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のこと」と貧困を定義しています。
参考:UNDP-貧困とは
日本の貧困に関する社会問題5選

子どもの貧困
子どもの貧困とは、相対的貧困状態にある子どもたちのことを意味します。
彼らは日本国民の年間所得の半分にも満たない環境で暮らしています。
このような経済的影響から、他の子どもたちと比べて、教育機会が少なかったり、地域との関わりが薄いといった状況です。
≫子どもの貧困とは?日本の現状や原因、私たちにできることを解説
デジタルデバイド
デジタルデバイドとは、「インターネットやパソコンなどの情報通信技術を使える人と使えない人との間に生じる格差」を指します。
情報格差とも言われ、デバイスの使用機会やICTリテラシーによってその差が生まれます。
デジタルデバイドは、主に「国際間デバイド」と「国内デバイド」に大別されます。
≫デジタルデバイド(情報格差)とは?日本の現状や原因、企業の取り組みを紹介
無戸籍問題
無戸籍者とは、戸籍を有しない人のことを指します。
日本では、戸籍法49条で「出生から14日以内に届出をしなければならない」ことが原則として定められています。
出生届を出す義務のある人(親など)が何らかの理由で出さないことにより子どもが無戸籍者になります。
日本には、約1万人の無戸籍者がいると言われています。
この数字は推定にすぎず、実際はもっといるのではないかとも考えられています。
また、一時的に無戸籍だった人も合わせると6万人にのぼるようです。
ワーキングプア
ワーキングプアとは、正社員などフルタイム勤務であっても収入が低く、生活保護の水準を満たさない貧困層を示します。
一般的に貧困は、失業している場合に陥る状態となりますが、ワーキングプアの特徴は、働いているのに貧しい状態になってしまうということです。
世の中の失業問題に加えて労働問題の1つとして社会に係わる課題となっています。
なお、ワーキングプアの年収については、明確な数値は定義されていませんが、厚生労働省では、年収192万円未満の者と位置付けています。
≫ワーキングプアとは?年収はいくら?問題や原因、年収の壁を解説
留学生アルバイト問題
厚生労働省のデータによると、令和元年(2019年)に日本で働いていた外国人労働者約166万人のうち、「資格外活動」の区分にあたる外国人留学生は33万人を超え、20.1%を占めています。
つまり、昼は学校、夜は働く、という生活を送っている留学生が多いです。
技能実習生の問題については少しずつ報道がされているものの、留学生の実態についてはそこまで知られていないと思います。
≫留学生アルバイト問題とは?増えた背景や留学生を取り巻く問題を解説
世界の貧困に関する社会問題5選

スウェットショップ
スウェットショップとは、日本語で「搾取工場」と呼ばれ、低賃金で劣悪な環境のもとで労働者を働かせる職場です。
多くは開発途上国で見られ、セクハラやパワハラ、強制労働、児童労働などが横行しています。
また、女性の権利も守られていないのに関わらず、貧困を理由に多くの女性が勤め先として選んでいます。
特に縫製工場は室内での作業なので、天候に左右されず、安定した収入を得られるため人気です。
南北問題
南北問題とは、一言で言うと先進国と開発途上国の間で経済格差が生じている問題です。
地図上で見た際に途上国は南側、先進国は北側に多く位置していることからこのように呼ばれています。
実際に、経済的格差を見てみると、先進国と呼ばれる欧米などは北の方に位置し,アジアやアフリカ・南米などの発展途上国南に位置しています。
そして、先進国と途上国の間の格差は未だ解決していません。
≫南北問題とは?歴史や現状、南南問題との違い、私たちができることを解説
南南問題
南南問題とは、南北問題において「南」といわれる発展途上国の中に生じてきた、「南北問題」とは違う新たな経済格差の問題です。
そのため、より南に位置する国が貧しい訳ではなく、総称として使われている言葉です。
発展途上国の中でも、経済発展に成功した国は、新興工業経済地域(NIEs)など工業化の進んだ国、または石油輸出国機構(OPEC)など資源を保有する国です。
一方、発展途上国の中でも特に経済発展が遅れている国は、後発発展途上国と呼ばれています。
≫南南問題とは?どこの国?背景や現状、南北問題との違いをわかりやすく解説
識字率
識字率とは、文字の理解や読み書きができる人の割合のことを指します。
UNESCOは、「総成人人口(15歳以上)に対する推定成人識字者の割合を百分率で表したもの」としてます。
例えば、15歳以上の人が10人おり、そのうち8人が識字者であれば、識字率は80% になります。
紛争鉱物
紛争鉱物とは、アフリカ諸国などの紛争地域で採掘され、武装勢力の資金源となるおそれのある鉱物を指します。
かつては、非人道的な環境で採掘されたダイヤモンドが話題となり、「血塗られたダイアモンド」と呼ばれていました。
現代では、パソコン部品に使用されるタンタルなどのレアメタルが問題となっています。
≫紛争鉱物とは?定義や2つの問題点、私たちにできることを解説
貧困問題に取り組む企業3選

株式会社マザーハウス
株式会社マザーハウスは、2006年にバングラデシュで設立されました。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、途上国にある素材や職人の可能性に光を当てたモノ作りを行う企業です。
現在の生産国はバングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマーの計6か国。
各国の素材や文化を活かした付加価値の高いものづくりを続けています。
≫【株式会社マザーハウス 内定者】新卒で国際協力を仕事にするためには○○が大切~稲葉汐美~
株式会社ボーダレス・ジャパン
https://www.borderless-japan.com/
「ソーシャルビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年3月設立。
国際協力・環境問題など多様な社会問題を解決するため、国内外を問わず、30以上のソーシャルビジネスを展開しています。
偏見のない世界を作る多国籍コミュニティハウス「ボーダレスハウス」やオーガニックハーブで貧困農家の収入をアップする「AMOMA natural care」、バングラデシュに雇用を作るビジネス革製品「ビジネスレザーファクトリー」など多くの社会的事業を創出しています。
≫無国籍問題に、ソーシャルビジネスで挑む〜アノテーションサポート株式会社 白石達郎〜
一般社団法人グラミン日本
一般社団法人グラミン日本は、バングラデシュで設立され、貧困解決のためのマイクロファイナンス事業を行うグラミン銀行の日本法人です。
マイクロファイナンスとは、貧困にあえぐ人を対象に低金利無担保での少額融資を行う事業になります。
さらに、職を見つけやすいように企業や就業のノウハウを伝えるセミナーも開催しています。
≫貧困問題に取り組む企業10選!就職・転職におすすめのベンチャーから大企業
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回取り上げきれなかった貧困問題はまだまだ山積みです。
この記事も随時更新していくので、たまに訪れてみてください。
この記事を読んで満足するのではなく、できることからアクションをしてみましょう。
COCOCOLOREARTHでは、社会問題に対してアクションする方々のインタビュー記事をたくさん掲載しています。
ぜひこの機会に目を通してみてください。