シンガポールはアジアの経済大国として知られていますが、その発展の裏でいくつかの深刻な社会問題を抱えています。
この記事では、特に影響が大きいと考えられる四つの問題に焦点を当てます。
超高齢社会への対応、家賃の急上昇による住宅問題、外国人労働者の増加に伴う社会的な課題、そして限られた自然資源の中での水問題です。
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シンガポールが抱える社会問題4選
シンガポールが抱える社会問題を4つ解説します。
超高齢社会
シンガポールは、2026年に超高齢社会に入る見通しを発表しています。
差し迫った課題として、国内労働力への影響があり、65歳以上の高齢者の雇用率が32%で3倍に増加したことで、労働力の増加を維持しています。
再雇用の年齢上限を70歳に引き上げる方針も発表しています。
また、都市国家のため、地方がないこともあり過疎化の問題は起こりにくいとしています。
参考:2026年に「超高齢社会」入りへ、国家として対応を総括
家賃の急上昇
シンガポールの住宅市場は貸し手市場にあります。
借り手は70%の家賃値上げや、土壇場の契約打ち切りなどの事態に対応せざる得ない状況になっています。
シンガポールの中心地では30万円では借りられるマンションが消えつつあります。
シンガポールの国民の約80%は公共住宅に住んでおり、9割の住民が住んでいる住宅を所有しています。
物件を探しているのは圧倒的に外国人だと言われています。
参考:30万円で借りられるマンションが消えていく-シンガポール住宅市場
水問題
シンガポールは水資源不足の問題があり、マレーシアからの輸入と国内の限られた水資源の活用にて、水源を確保しています。
マレーシアからの水の価格高騰の打診について不安視する声もあります。
≫水不足の原因とは?考えられる8つの原因と私たちができること
外国人労働者の増加
シンガポールはもともと人口が少ないのもあり、外国人労働者の多さで知られています。
積極的に受け入れ労働力を確保していきました。
なかでも、外国人家事労働者が多い特徴があり、家事だけでなく子守や介護を任せることもでき、働き盛りが働けなくなる問題を避けることに繋がっています。
また、シンガポールでは、移民に対して厳しい規制があるため良好な治安を保っています。
参考:シンガポールは、日本より少子高齢化が深刻なのに、なぜ経済成長率が高いのか?
≫外国人労働者問題とは?日本の現状や問題点、原因をわかりやすく解説
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世界が抱える社会問題には何がある?
世界にはさまざまな社会問題があり、日本では考えられないような貧困問題や人身売買、難民問題、紛争などがありますが、日本人である私たちにまったく関係のない問題ではありません。
世界が抱える社会問題については以下の記事で解説します。
また、日本の社会問題を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
超高齢社会、住宅の家賃高騰、外国人労働者の問題、水資源の限界の課題を解説しました。
問題解決には各国の協力が不可欠であり、それぞれの国が抱える問題への対策が全体の解決に繋がるでしょう。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。