ベトナムは、急速な経済成長と社会的変化を遂げている国です。
しかし、この進歩の裏で、多くの社会問題が存在し、それらは国の発展に影響を与えています。
この記事では、ベトナムが直面している主要な社会問題について解説します。
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目次
ベトナムが抱える社会問題4選
ベトナムが抱える社会問題を4つ解説します。
- 経済格差と貧困
- 教育へのアクセス
- 環境汚染
- 人権問題
経済格差と貧困
経済成長にもかかわらず、ベトナムでは都市部と農村部の間で経済格差が広がっています。
都市部では中産階級が成長していますが、農村部では多くの人々が貧困に直面しています。
ベトナムでは全体的に見て貧困率が5%であるのに対し、少数民族の間ではその率が27%と、顕著な差が存在しています。
この差は特にベトナム北部の山間部で明らかで、ソンラ省にあるソプコプ郡やバックイェン郡などの地域では、約半数の家庭が貧困状態にあると報告されています。
参考:【ベトナム】ジェンダーに配慮した農業生産と母子栄養改善を通した生計向上支援の開始
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≫貧困問題とは?定義や日本と世界の関連する問題10選、取り組む企業を紹介
教育へのアクセス
教育の質とアクセスの問題はベトナムの重要な社会問題です。
ベトナム国内では「南部と北部」「都市部と農村部」「少数民族が多い地域と少数民族が少ない地域」での地域間の教育格差も広がっています。
参考:ベトナムの教育格差~都市部と少数民族地域の違い~
環境汚染
ベトナムでは経済成長と気候変動が進む中、大気汚染の問題が深刻化しています。
特に、都市や工業地帯では大気汚染が目立っています。
農村地域でも、手工業品の製造や収穫後の畑焼きなどが大気汚染の原因となっています。
都市部では、特に粉塵による公害が問題となり、その影響範囲は広がり続けています。
ハノイ市やホーチミン市などの大都市では、大気中の粉塵濃度が世界的に見ても非常に高い水準にあります。
参考:ベトナムにおける環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ
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≫気候変動とは?原因と考えられる具体例、私たちができることを解説
人権問題
ベトナムでは表現の自由や報道の自由に関する制限があり、人権団体からは懸念が表明されています。
また、少数民族や女性、LGBTQ+コミュニティに対する差別も問題とされています。
参考:ベトナム:人権侵害が激化 | Human Rights Watch
[7]ベトナム
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≫人権問題とは?日本と世界の人権問題を一覧で解説
世界が抱える社会問題には何がある?
世界にはさまざまな社会問題があり、日本では考えられないような貧困問題や人身売買、難民問題、紛争などがありますが、日本人である私たちにまったく関係のない問題ではありません。
世界が抱える社会問題については以下の記事で解説します。
≫世界が抱える社会問題一覧!私たちにできることを考えよう
また、日本の社会問題を知りたい方は以下の記事をご覧ください
≫日本の社会問題一覧!日本の現状や今後の対策を知ろう
まとめ
ベトナムは、経済成長と社会的進歩の道を歩みながら、多くの挑戦に直面しています。
貧困と経済格差の問題、教育格差、深刻化する環境汚染、そして表現の自由や人権に関する懸念は、国が取り組むべき重要な課題です。
今後、ベトナムがこれらの社会問題にどのように取り組むかが、国の将来を形作る鍵となるでしょう。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。