トルコはその地理的位置から多文化が交差する国であり、経済成長とともに多くの社会的課題も抱えています。
この記事では、トルコ国内で顕著な四つの社会問題にスポットライトを当て、それぞれの問題を解説します。
これらの問題はトルコの持続可能な発展にとって重要な障壁となっており、解決に向けた取り組みが求められています。
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トルコが抱える社会問題4選
トルコが抱える社会問題を4つ解説します
地域格差の拡大
トルコは、都市化が急激に進み、人口の9割以上が都市部に住んでいることがわかっています。
後発地域の若者が雇用機会を求め、西部の大都市に移動していることが関係しています。
地域格差を広げる大きな問題となっており、イスタンブールやイズミル、アンカラなどに人口が集中しています。
参考:トルコの2020年の総人口は8,361万人、失業率は13.2%
≫都市問題とは?人口移動による世界と日本の都市化の課題と解決策
地震による被害
2023年、トルコ南東部を中心に強い地震が襲いました。
広範囲にわたって町が破壊され、数万人の命が奪われています。
公式発表の死亡者数は3万5000人を超えており、インフラにも大きな影響を与え、経済状況も厳しい状況が起きています。
参考:トルコ・シリア大地震から10カ月。現地の支援活動から見えてくること、私たちに問いかけること
クルド人問題
トルコは、クルト人の問題を抱えています。
クルド人とは、トルコやイラク、イランやシリアなどの中東の国境付近に住んでいる民族のことをいいます。
国家を持たずに生活する民族で、最も多く住んでいるのがトルコです。
武力衝突も多く、トルコでは大きな問題となっています。
男女差別
トルコでは、女性に対して男性の暴力が深刻な社会問題となっています。
男性優位の社会であり、エルドアン政権幹部が女性差別に見られる発言を繰り返していることも、問題の一因とする指摘が多くあります。
女性がデモを起こしたときも、催涙ガスを使って介入するなどの事態も起きています。
参考:「女性の人生は自分のもの」 暴力問題深刻なトルコ、当局はデモに催涙ガス
≫女性蔑視(ミソジニー)とは?世間に蔓延る女性へのステレオタイプ
世界が抱える社会問題には何がある?
世界にはさまざまな社会問題があり、日本では考えられないような貧困問題や人身売買、難民問題、紛争などがありますが、日本人である私たちにまったく関係のない問題ではありません。
世界が抱える社会問題については以下の記事で解説します。
また、日本の社会問題を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。