ソーシャルグッドという言葉をご存じでしょうか?
2030年までに持続可能でより良い世界を目指す指標であるSDGsが広がる中、個人だけでなく国や企業にもソーシャルグッドな取り組みが求められています。
この記事では、ソーシャルグッドの意味・CSRやESGとの違い・企業が取り組む4つのメリット・個人にできること・取り組む企業事例をわかりやすく解説します。
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ソーシャルグッドとは?
ソーシャルグッド(Social Good)とは、社会へよいインパクトを与えるような活動やサービス、製品などの総称です。
具体的には、ボランティア活動やフェアトレード商品、エシカル消費などが当てはまります。
近年では、SDGsやESG、CSRなどの言葉が広がり、市民から企業、国まで社会の問題へ意識する機会が増えています。
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ソーシャルグッドの違いをわかりやすく解説
ソーシャルグッドとCSR・CSV・ESGは、いずれも「社会への貢献」を扱う概念ですが、主体・焦点・活用場面がそれぞれ異なります。
| 概念 | 主な焦点 | 主な主体 |
|---|---|---|
| ソーシャルグッド | 社会へのポジティブなインパクト全般 | 個人・企業・国 |
| CSR(企業の社会的責任) | 企業活動が社会・環境に与える責任を果たす | 企業 |
| CSV(共通価値の創造) | 社会課題の解決と経済価値を同時に実現する | 企業 |
| ESG | 環境・社会・ガバナンスの観点で企業を評価する | 投資家・企業 |
最も広い概念がソーシャルグッドであり、CSR・CSV・ESGはいずれもソーシャルグッドの一形態として捉えられます。
CSRが「義務・リスク管理」の側面を強く持つのに対し、CSVは「事業戦略として社会課題を解決する」点が特徴です。ESGは投資家の視点から企業の持続可能性を測る指標として機能しています。ソーシャルグッドはこれらを包括する、より広義の概念です。
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ソーシャルグッドが注目を集める背景
ソーシャルグッドが注目を集める背景を解説します。
これまでの経済活動が地球に及ぼした負のインパクトが、取り返しのつかないほど大きなものになっていることが背景に挙げられます。
例えば、世界自然保護基金(WWF)の報告書では、1970年以降の50年未満の期間で、野生生物が3分の2以上減少したと述べられています。
また、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013〜2014年)によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しました。
このように、今の私たちの生活ニーズを満たすうえで必要な活動が、地球に大なり小なり負の影響を及ぼしています。
大量生産・大量消費・大量廃棄から、地球環境と共生する持続可能なモデルへの転換のためにも、国も企業も個人もソーシャルグッドな取り組みが求められています。
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私たちにできるソーシャルグッドな取り組み
私たちにできるソーシャルグッドな取り組みを3つ解説します。
ボランティアに参加
ソーシャルグッドな取り組みで思い浮かぶのはボランティアではないでしょうか?
国内最大級のボランティア紹介サイトactivoではたくさんの紹介があります。
1日だけの参加ができる募集もあるので、一度参加してみてください。
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フェアトレード商品の購入
最近では、多くのお店でフェアトレード商品が見られるようになりました。
商品には公式のラベルがついており、オンラインでの購入も可能です。
例えば、フェアトレードオンラインショップのfair selectでは世界中からフェアトレード商品を取り寄せてオンラインで販売しています。
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寄付をする
寄付をすることで、あなたが課題に感じている問題に取り組むことができます。
例えば、Give Oneでは寄付先を300以上紹介しています。
独自の審査で選ばれた寄付先なので安心して募金活動ができます。
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企業がソーシャルグッドに取り組む4つのメリット
企業がソーシャルグッドに取り組むメリットとは、事業競争力の強化と社会的信頼の獲得を同時に実現できる点にあります。
ここでは、代表的な4つのメリットを解説します。
① 顧客ニーズへの対応
消費者の価値観が「価格・品質」から「社会・環境への配慮」へとシフトしています。
特に若い世代を中心に、ソーシャルグッドな企業の製品・サービスを選ぶ傾向が強まっており、社会課題への取り組みが購買行動に直結する時代になっています。
② 企業イメージの向上
ソーシャルグッドな活動を積極的に発信することで、ブランドイメージが向上し、採用力の強化にもつながります。
求職者が「社会によい影響を与える企業で働きたい」と考えるケースが増えており、優秀な人材の確保にも貢献します。
③ 従業員モチベーションの向上
自分たちの仕事が社会課題の解決につながっていると実感できる環境は、従業員のエンゲージメントを高めます。
「働く意義」が明確な職場は離職率の低下にもつながり、長期的な組織の安定に寄与します。
④ 新規パートナーシップの獲得
SDGsやESGへの取り組みが評価され、自治体・NGO・他企業との協業機会が生まれやすくなります。
また、ESG投資の観点から機関投資家に評価されやすくなり、資金調達の選択肢が広がる点も見逃せません。
ソーシャルグッドな企業
ソーシャルグッドな企業は、ソーシャルビジネスを行っています。
ソーシャルビジネスとは、社会的企業とも呼ばれており、営利の追求だけではなく社会的な問題解決を目指す企業のことです。
その領域は、国際協力や教育、環境や福祉など、多岐にわたります。
最大の特徴は、寄付金などの外部資金に頼らず自社で事業収益を上げることで持続可能な社会課題の解決を目的としている点です。
≫ソーシャルビジネスとは?様々な定義や歴史、具体例を解説!!
ここでは3社の例を挙げます。
株式会社ボーダレスジャパン
「ソーシャルビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年3月設立。
貧困・環境問題など多様な社会問題を解決するため、国内外を問わず、30以上のソーシャルビジネスを展開しています。偏見のない世界を作る多国籍コミュニティハウス「ボーダレスハウス」やオーガニックハーブで貧困農家の収入をアップする「AMOMA natural care」、バングラデシュに雇用を作るビジネス革製品「ビジネスレザーファクトリー」など多くの社会的事業を創出しています。
株式会社マザーハウス
株式会社マザーハウスは、2006年にバングラデシュで設立されました。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、途上国にある素材や職人の可能性に光を当てたモノ作りを行う企業です。
6つの生産国でのものづくりを展開し、日本・台湾・シンガポール40店舗超で販売しています。
各国の素材や文化を活かした付加価値の高いものづくりを続けています。
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナは、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功しました。
ユーグレナなどを活用した機能性食品や化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究などを行っています。
また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大しました。
「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開しています。
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ソーシャルグッドで炎上に注意!
ソーシャルグッドを打ち出す際には、炎上に注意しましょう。
グリーンウォッシュやSDGsウォッシュなどの言葉が広まっており、偽りのソーシャルグッドだとばれてしまうと、不買運動や株価の暴落につながりかねません。
SDGsウォッシュには大きく以下3つのパターンがあります。
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よくある質問
ソーシャルグッドとは何ですか?
ソーシャルグッド(Social Good)とは、社会へよいインパクトを与えるような活動・サービス・製品などの総称です。
ボランティア活動やフェアトレード商品の購入、エシカル消費など個人の行動から、社会課題の解決を事業の軸に据えた企業の取り組みまで幅広く含まれます。SDGsの普及とともに注目が高まっており、農業・ファッション・テクノロジーなどさまざまな分野で実践が広がっています。
ソーシャルグッドとCSRはどう違いますか?
CSR(企業の社会的責任)は、企業が主体となって自社活動が社会・環境に与える責任を果たすことを指します。一方、ソーシャルグッドは企業に限らず個人や国を含む幅広い主体が行う「社会へのポジティブな貢献」全般を指す概念で、CSRはその一形態です。
CSRがリスク管理や義務の側面を持つのに対し、ソーシャルグッドはより積極的な価値創造の意味合いが強く、ビジネス機会として捉えられる点が特徴です。
ソーシャルグッドに取り組む企業にはどのようなものがありますか?
代表的な企業として、社会起業家のプラットフォームカンパニーである株式会社ボーダレスジャパン、途上国の素材・職人と協働するブランドの株式会社マザーハウス、ミドリムシを活用した食品・バイオ燃料を展開する株式会社ユーグレナが挙げられます。
いずれも利益追求だけでなく社会課題の解決を事業の核に据えており、寄付に頼らない持続可能なビジネスモデルを構築しているのが共通の特徴です。
個人でできるソーシャルグッドな活動にはどのようなものがありますか?
個人でできる代表的な活動として、ボランティアへの参加・フェアトレード商品の購入・寄付の3つが挙げられます。
ボランティアはactivoなどのサイトで手軽に検索でき、1日参加の募集もあります。フェアトレード商品はfair selectなどのオンラインショップで購入可能です。寄付はGive Oneで300以上の寄付先から選ぶことができます。日常の消費行動を少し変えるだけでも、社会課題の解決に貢献できます。
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この記事の監修者
吉田宏輝
COCOCOLOREARTH代表、社会活動家。
COCOCOLOREARTHでは、社会課題解決を軸にした就職・転職活動を支援するインタビューメディアの代表として、100人以上の社会活動家にインタビュー、記事執筆やイベント登壇などを行う。
